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ドラえもん感想(骨川マイスターの Do It Yourself & 主役はめこみ機)

 

 

 

 2021年10月23日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

骨川マイスターの Do It Yourself(アニメオリジナル)

今週の1本目は「DIY」を取り上げたお話。

「自分でやってみよう」の意味を持つこの言葉は、「秋のやってみようスペシャル!」の中で放送するに相応しい題材なんじゃないかと。

 

それにしても、アニメ『ドラえもん』も40年くらいやっていますが、

サブタイトルでこんなにも横文字がならんでいるのは、史上初かもしれません。

 

 

 

 

自分も知らなかったのですが、いま現在、スネ夫のパパはDIY」にハマっており

スネ夫の勉強机などの家財道具を簡単に作れてしまうほどの腕前と自前の工房を持っているほか、

自身のDIY動画を投稿するためのYouTubeチャンネルらしきものまで、開設しちゃっているらしい。

 

 

 

 

普段はあまりアニメ本編に登場していないスネ夫のパパだけど、まさかそんな趣味を持っていたとは。

 

でも、息子のスネ夫がファッションデザイナーを目指していたり、

スネ吉兄さんがプラモやジオラマづくりに夢中になっていることを考えると、

スネ夫のパパが日曜大工(DIY)を趣味にしている」という設定も、まあ納得できる話ではある。

 

骨川一族は、きっとモノづくりにハマりがちな家系なんでしょうなあ。

 

 

 

 

そんなスネ夫のパパに対抗・・・しているわけではないですが、

のび太くんのパパも、息子の部屋の本棚をつくるために日曜大工に挑戦していく! 

 

そして、その挑戦の結果、持ち前の不器用さをいかんなく発揮し、みごとに失敗していた。

 

 

 

日曜大工の失敗の理由を、けっして自身の腕前のせいにせず、

「ちゃんとした大工道具さえあれば・・・」と、ノコギリに全てを押し付けていたところは、

いかにものび太くんのパパって感じがしてイイですね。

 

 

 

 

そんなぶきっちょなのび太のパパでも、

ドラえもんが出してくれた道具『大工ドリンク』を飲めば、簡単に本棚がつくれるようになれる!

 

 

 

自身の手刀は「ノコギリ」に。握りこぶしは「金づち」に。

 

自分の体の一部が大工道具になれば、

どんなに不器用な人でも思い通りに道具を使いこなせるので、日曜大工(DIY)も上手にできて当たり前・・・というのが、この『大工ドリンク』の理屈である。

 

 

 

いくら大工道具が万能に扱えるようになったところで、

本当に日曜大工ができない人は、やっぱりできなさそうな気もしてならないけど、そこは未来の技術でどうにかなっているのでしょう。

 

 

現に、さっきまで不器用そのものだったのび太くんのパパも、

のび太くんが小さい頃に海岸で拾ってきた流木からりっぱな本棚を作り出すなど、なかなかにレベルの高いものを完成させていた。

 

 

 

のび太くんのパパはもともと画家志望だったことを考えると、

イラストを用いた設計図の制作や、彫刻による装飾などは、むしろ得意分野だったのかも。

 

 

大工道具無し&「手のひらだけ」でつくったとは思えない「本棚」の素晴らしい出来栄えに、

ドラえもん「これが本当の『手作り』ってやつだね」と、ダジャレで太鼓判だ!

 

 

 

 

 

スネ夫のパパがつくったキャットタワーに刺激されたのび太のパパが、自宅のキッチンを総リフォームすれば、

 

のび太くんのパパが人差し指一本でステンレスの溶断をしている現場を目撃して、

スネ夫のパパがびっくりする・・・といった感じで、じんわりとパパ同士のDIY戦争がはじまりそうな気配がしていた、この展開。

 

 

 

しかし、のび太のパパがもともと争いを好まない人だったおかげで、DIY戦争が起こる事もなく、

 

むしろ、スネ夫のパパが、DIY用に購入したサンマー社のショベルカーを暴走させてしまい、

家のなかをめちゃくちゃにしてしまったことがキッカケで、お互いのパパキャラ同士が「DIY」で団結する流れに。

 

 

 

そのまま、ベートーヴェン「交響曲第9番」の替え歌とともに、

のび太くんとドラえもんスネ夫も協力しての、骨川家の総リフォームがはじまっていくのでした。

 

 

「みんなで『大工』をするから『第九』の替え歌をやる」という演出。

考えようによっては、逆に斬新かもしれんぞ。

 

 

 

 

 

ちなみに、スネ夫パパのつくった「キャットタワーつきのお部屋」ですが、

 

ドラえもんファンの多い、自分のTwitterのタイムラインでは、

どちらかといえば、キャットタワーそのものより、シャム猫のアンナとチルチルの初共演のほうに注目が集まっていました。

 

 

 

ファンの間でもいろいろと解釈が別れていた「シャム猫のアンナとチルチルの関係性」ですが、

 

アニメ公式側から「あの2匹は別個体だし、2匹とも現在も骨川家で飼われているよ」という設定が明かされたら、

そりゃあ、キャットタワーに注目する人なんていなくなってしまうのも当然である。

 

 

スネ夫のパパがつくったキャットタワーより、

骨川家のネコの設定のほうを気にしちゃう人も、世の中には意外とたくさん存在しているのです。

 

 

 

 

スネ夫のパパの趣味」や「骨川家のペット事情」など、さまざまな設定が明かされた今回のお話ですが、

 

ラストは、スネ夫のパパたちの頑張りによって、

天守閣付きの立派なお城としてリフォームされた骨川家を見て、スネ夫のママがはげしく慟哭するシーンで締められていた。

 

 

このシーンの「個人的お気に入りポイント」をあげるとするなら、

泣き叫ぶスネ夫ママの後ろで、後頭部から汗マークを出して、ただただ困惑しているだけだったのび太くんのママの姿もよかったですね。

 

 

 

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ドラえもんDIYDIY!」

 

 

 

 

なお、ここからは完全な余談となりますが、

このお話で登場した『大工ドリンク』は、もともと本編には登場しておらず、

てんコミ11巻『ドラえもん』の「ドラえもん大事典」にしか描かれていなかった道具であった。

 

 

 

『大工ドリンク』は、本編にはいっさい登場していないにも関わらず、

なんとなーく知名度が高いうえに、今回のようにアニメで使われているような立ち位置にいるのは、

 

同じく、てんコミ11巻にしか登場していない道具である、

『原子おはじき』のファンとしては、じつに羨ましいものがあります。

 

 

 

いったい、どこで差がついてしまったのだろうか?(問題提起)

 

 

 

 

 

というわけで、今週の一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週のジャイアンリサイタル応募クイズは、内村航平選手が出題!

問題はのび太くんが披露した、鉄棒の技の名前は?(①ステテコ ②ステレオ)」

 

ジャイアンリサイタルで最も危険度の高い席「松の席」に座りたい人は、公式サイトから応募しましょう。

応募締め切りは、2021年10月29日・午後23時59分までです。

 

 

 

 

 

主役はめこみ機(コミックス17巻収録)

スネ夫くんが、あの超人気TVドラマ『ウルトラ・ボーイ』に出演だ!

といっても、子役でゲスト出演をしたとかではなく、あくまでエキストラ出演なだけですが。

 

 

 

てっきりスネ夫がTVドラマで重要な役を演じると思っていた、みんなからはバカにされまくっていましたが、

エキストラといえど、人気ドラマに出れたのはじゅうぶんにすごいことではある。

 

 

スネ夫が、みんなに自慢をしたいばっかりに、「テレビ局やプロダクションの社長がぜひ出てくれってうるさいの」などと、

ドラマ出演時のエピソードを盛りに盛らなければ、ふつうに羨ましがられていた案件だったと思うので、

 

これは完全に、スネ夫の目立ちたがりが悪い方向に働いてしまった出来事・・・だと言えますね。

 

 

 

 

 

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先日、ヤングマガジン『ムムリン』第6話でも、これと似たような話をやっていましたが、

この時は主人公のコウタくんがユウイチがドラマ出演を自慢していなかったこと」を理由に、擁護をしてくれていた。

 

 

 

スネ夫も、ユウイチくんのように余計な自慢などせず、

「今度、このドラマにエキストラで出るんですよ」とだけ言っておけば、今頃みんなから憧れの目で見られていたはずなのに。

 

 

『主役はめこみ機』の回は、

ひとが生きていくうえで「謙虚に生きること」の大切さを教えてくれるお話でもありました。

 

 

 

 

自らのじまん話好きによって自滅をしたスネ夫に対し、

のび太くんは『主役はめこみ機』を使い、ウルトラ・ボーイの顔が自分の顔になっている姿を見せつけ、みんなにサプライズを与えていた。

 

 

『主役はめこみ機』は、テレビや漫画に出てくる登場人物の顔を自分の顔と入れ替えることができる道具であり、

てっとり早く言ってしまえば、「クソコラ製造機」である。

 

 

 

 

 

 

ドラえもんは、このような感じで、

「ちゃお」や「ビッグコミックオリジナル」「CanCam」などの小学館系列の雑誌の表紙に自分の顔を当てはめて楽しんでいたようですが、

 

 

さすがに「モデルの顔がすべてドラえもんになる」というワケではなかったものの、

去年の『ドラえもん』50周年の時には、小学館の雑誌の表紙すべてにドラえもんが登場するといった、わりと近いことをやってのけていましたし、

 

「ちゃお」に至っては、雑誌の表紙どころか、

一時期は連載漫画として、しばらく誌面を賑わせていたこともあった。

 

 

 

劇中では、完全にギャグの一環として描かれていたのに、

現実の出来事で虚構を追いぬいてしまう、ドラえもんはやっぱりすごい!

 

 

 

 

 

 

さらに、番組宣伝の一環からなのか、

「世界体操」のほか、「ドクターX」「科捜研の女にもドラえもん達が(コラージュで)出演。

 

 

『主役はめこめ機』の回って、他番組の宣伝とこんなにも相性がよかったんですね。

 

 

 

 

今回のようなドラえもんのクソコラの連発は、見ていて純粋におもしろいのですが、

他番組をネタにしてしまうと、権利上の都合でこの話がレンタルDVDに収録されない可能性が高いというのが、唯一の困りごとである。

 

 

たとえば、以前にドラマ『相棒』とコラボした回も、現時点ではレンタルDVD未収録のままとなってしまっている。

こういうのも、広義的には「封印作品」扱いされてしまうんでしょうかねえ。

 

 

 

 

 

そんな細かい不安もありますが、『主役はめこみ機』はヒマつぶしに持ってこいな道具だと思うので、

この道具を手に入れた際は、是非一度たっぷりと遊ばせてもらいたいです。

 

 

誰もが寝静まった夜に、適当なアニメの主人公の顔を自分に変えて、ひとりでゲラゲラ笑っていたい。

 

 

 

 

 

今回はドラえもんのクソコラが乱舞する、非常にカオスなエピソードとなっていましたが、

 

 

物語のほうは、のび太くんが『ウルトラ・ボーイ』に出ているのを見たジャイアンが、

「おれ様も何かの主役に出せ!主役にすると言うまでぶん殴ってやる!」のび太に詰めた結果、

 

偶然テレビに映っていた動物園のゴリラの顔がジャイアンに入れ替わってしまい、

のび太くんがやっぱり殴られてしまうという、お話の濃密さのわりに、割とシンプルなオチとなっておりました。

 

 

 

『そっくりペットフード』の回を彷彿とさせる、終わり方だ!

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週の「ドラガオじゃんけん」に、内村航平選手が参戦!

といっても、全力で「パーのかお」をやってくれるとかではなく、

今回は、体操の開脚で「チョキ」をやってくれるのみのサービスにとどまりました。

 

「ドラガオじゃんけん」なのに足でじゃんけんをしてきたあたり、内村選手はただ者ではないぞ!

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は10月30日。

「リアル日本一周超特急すごろく」「しずかちゃんSOS」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(スリル満点!いれかえコースで猛レース&おかたづけショールーム)