2020年7月18日放送分 ネタバレ注意!
がんばれ!おばけハウス(アニメオリジナル)
1本目は2017年8月18日放送分の再放送。
アニメオリジナル扱いとなっておりますが、物語の内容自体は藤子・F・不二雄全集第2巻収録「お化けたん知機」がベースとなっております。
このお話の内容を簡単に書くと、
「『おばけハウス』の中にいるオバケたちを使って神成さんを驚かそう!」といったエピソードなのですが、
神成さんは酒に酔っていたせいなのか、元々オバケに動じない性格なのか、まったく怖がらない。
それどころか、
さりげなく神成さんが幽霊のしっぽ部分(?)を掴んで自分の晩酌の賑やかしに付き合わせるなど、
驚かしにはるばるやってきたオバケたちを、完全に自分のペースに持っていってしまった。
さすが神成さん、タダモノではないぞ!
でも、酔っぱらって他人に変なことを強要してくる人と酒を飲むのは、かなり遠慮したいところではある。
自分がもしも神成さんのような人から宴席に誘われた時は、
「実は今日、用事があって・・・」と、適当に理由をつけて断ることにします。
そして『おばけハウス』の中に入っているのは、おそらく「おばけのロボット」だとは思いますが、
仮にあのオバケが本物だった場合、
オバケに触ることのできる神成さんは何らかの霊能力を持ち合わせている疑惑もでてきてしまう。
あくまでも、オバケは「掴んで扱うもの」ではなく、怖がっていただくためのものです。
オバケだって、しっぽ(?)を掴まれるために浮遊霊になったわけじゃないんですからね。
神成さんを怖がらせようと頑張ってくれたオバケたちには申し訳ないけど、
今日のところは本当に「相手が悪かった」と思ってもらって、帰っていただくしかない。
最後に訪れた何でも怖がってくれる男・のび太くんのリアクションで自信を取り戻してもらって、
またの機会があれば、今度は『クレヨンしんちゃん』のホラー回ばりに、神成さんたちや視聴者を怖がらせていただきたいところです。
といったところで、1本目の感想はここまでです。
●ドラドラニュース●
2本目のお話が始まる前に、
「『映画ドラえもん のび太の新恐竜』スペシャル映像~いよいよ始まる大冒険ver.~」の映像が流れました。
(そのためか、今週の「キュー&ミュー どーこだ?」はお休みでした)
こういう特別映像や「新しい映画様式」ポスターまで作ってくるってことは、
よほどの事がない限り『のび太の新恐竜』を再び公開延期するつもりはないってことなんでしょうね。
映画がようやく見れるのは嬉しいけど、ちょっと怖いところもあるぞ・・・。
左、直、右、右、左・・・(コミックス41巻収録)
投手・ジャイアンが必殺魔球「ジャイリーグボール3号」を繰り出すも、
チラノルズの打者から川に届くほどの大ホームランを打たれて、またまた負けてしまったジャイアンズ。
ジャイアン自身が被弾された責任を完全に棚に上げ、
選手たちに命じた「1日3時間の筋トレ」を嫌がったのび太くんは『進路アドバイザー』で、ジャイアンズの優秀なピッチャー候補を見つけてしまうのですが・・・。
ちなみに、今回のチラノルズとの試合が「今シーズンの初試合」だったらしいけど、
草野球とはいえ、ジャイアンズもプロ野球が開幕するまでの間は試合を自粛していたんだろうか?
ジャイアンも意外とスポーツに対しては、真摯なところがあった。
のび太くんが見つけた「優秀なピッチャー候補の少年」。
顔こそは完全なモブキャラフェイスであるが、狙った葉っぱに投げた石を百発百中で当てるなど、コントロール能力の高さは確かにピカイチである。
チームのためにマウンドを降りる覚悟をしたジャイアンのため、
のび太くんは名投手の少年をスカウトするために動くのですが、彼は相手チームのチラノルズ・寺野にもスカウトされていたこともあってか、
「チラノルズは契約金としてマンガ3冊くれた」「チラノルズがくれたお菓子はうまいなあ~~」と、ワザと相手のやったことをチラつかせ、
ジャイアンズにも同じような対価を要求するという、なかなかのクズ行為に走っていた。
実際に似たようなことがあったから、
今の日本プロ野球界でも逆指名制度が廃止されたというのに、なかなかに太い野郎である。
自分だったらこんなヤツ、どんなに才能があったとしてもチームの一員に加えたくないぞ。
そして名投手の少年は、完全に調子に乗った挙句、
「この子(しずかちゃん)が僕の友達になるなら、ジャイアンズに入ってもいいよ」ととんでもないことを抜かした結果、
「もういい!おまえなんかこっちからお断りだ!」とのび太くんをブチ切れさせてしまい、あえなく交渉決裂。
この結果にジャイアンも大激怒するかと思いきや、
当の本人が、のび太くんが怒りのあまりに口に出した「こっちには立派なエースがいるんだ!おまえなんかに負けないぞ!」という捨て台詞を影で聞いており、
その発言をいいように受け取ってしまったことや、
「自分はやっぱりマウンドを降りられない」といった思いがこみ上げてしまったことで、
新しいピッチャーをスカウトする案件は、無事無かったことになったのでした。
けっきょく、チームの戦力は変わらないままになっちゃったけど、
本人たちがそれでいいなら、それでいいんだと思います。
野球は強くなることも重要ですが、「野球そのものを楽しんでやること」も大切ですからね。
今回のお話では、
原作にはなかった「マウンドを降りると決意してからのジャイアンの心情」を思わせるシーンも入っていたのが、よかったと思います。
あ、ちなみに、例の名投手くんですが、
彼はもともと親戚の家に遊びに行っていただけで、あれから2~3日ですぐに帰ってしまったそうです。
2~3日で帰ることがはじめからわかってたくせに、
のび太くんに対して「あとで後悔するなよ~」と煽っていたことを考えると、本当に腹が立ってくる。
自分の入団にいろいろと条件をつけてきたところといい、あいつは本当にドラえもん界のグリーンウェルみたいな奴だった。
こいつのやっている謎のポーズにすら腹が立つ #doraemon pic.twitter.com/N5VAix00fh
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2020年7月18日
本当に腹が立つ。
まあ、ここからは本当に自分の想像の話になるのですが、
あの名投手の少年は、確かにコントロールの腕こそよかったものの、実は地元の少年野球チームとかではそんなに活躍できていなかったのではないだろうか?
チームメイトがその名投手の少年よりもスゴい奴がいっぱいいたとかで、あまりスタメンに呼ばれることもなく、
野球好きとして、ひたすら陰鬱とした日々を過ごしていたものの、
ぐうぜん親戚の家に遊びに行った際に、
自分のことをチヤホヤしてくれる人間が多数現れたので、ついつい調子に乗ってしまった・・・という裏事情があったのかもしれない。
前述の「狙った葉っぱに石をぶつける」など、
自身のコントロール能力をアピールするためのパフォーマンスは見せていたものの、
実際に野球のボールをつかった投球を一度も見せていなかったところも、実に怪しいところだ。
もしかしたら、物を投げる才能は有るけど、
野球のボールだと途端にコントロールがダメになっちゃう人なのかもしれない。
「野球の才能が無かったけど、違う投擲系のスポーツの才能があった」というキャラクターで、
ハンドボール漫画や砲丸投げ漫画、モルック漫画の第1話あたりで才能が開花しそうな人ではありますが、
少なくとも『ドラえもん』では、レギュラーキャラになれなさそうな男である。
彼は性根の悪さを自覚した上で、是非とも他の漫画で頑張ってください。
原子おはじきは、名投手の少年のこれからを応援しています。
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまでです。
■次回予告■
次回の放送は7月25日。
「賞品かせぎカウボット」「ききめ一番やくよけシール」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(いきものおりがみ[再]&ぼうけんパラシュート)
次回の感想:ドラえもん感想(商品かせぎカウボット[再]&ききめ一番やくよけシール)
飛沫感染 #doraemon pic.twitter.com/7NEIMhTZZ6
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2020年7月18日
ちょっと面白いと思ったシーンなのですが、とくに語る場所が無かったのでここに貼っておきます。