コロコロコミック2018年4月号掲載のむぎわらしんたろう「野球の星メットマン」感想です。
5月号は曜日の関係で発売日が早くなることをすっかり忘れてました。 (感想記事が遅れた言い訳)
【ここ最近の野球の星メットマン感想】
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ミステリーがメキシコ代表の魔球『蛇球(スネークボール)』に対抗するため、「必殺技を使う」と宣言したところで終わった前回。
今回、いよいよメキシコ代表の魔球の正体が明かされる・・・。
と思いきや、
何故か、悪魔大帝ギール(画像上部にいる人)に立ち向かおうとする空くんとノラえもんの姿から始まった!
ギールの攻撃によって石にされてしまうも、
「漫画の主人公は・・・・、」
「絶対にあきらめちゃダメだ!!」
と、ひとり残った空くんを勇気づけるノラえもん。
「のび太の魔界大冒険」を彷彿とさせる展開に、読者の心も自然と熱くなりますが、
残念ながらこれは、試合中に空くんが見ていた夢の話。
空くんが悪魔大帝ギールに踏みつぶされたところで、目が覚めてしまうのでした。
パワーアップして筋肉ムキムキになってしまう回といい、メットマンは夢オチ展開が多い!
ともあれ、この大胆すぎる導入で、
「なんだろう、野球漫画かな?」と4月からコロコロ並びに「野球の星メットマン」を初めて読みはじめた読者を惹きつけることには成功したと思います。たぶん。
で、気になるメキシコ代表の魔球の正体は、やはり「催眠術による幻覚」であった。
相手打者を幻覚を見せることで、本来打てるような球も打てなくさせてしまう効果があるのですが、
トリックさえわかってしまえば、こっちのもの。
ミステリーは催眠術にかからないよう、目を閉じたままボールを打つことでこの魔球を見事に攻略。
自分の被っているメット・ポーカーが自分の目の代わりを果たしてくれるので、打つことにも支障が無いといったわけですな。
さらに、
ミステリーは「バットの先でボールを潰すことでものすごい回転を与え、相手チームが捕球しづらいイレギュラーな飛び跳ねかたをさせる」
という、必殺打法・ジョーカーショットで、
メキシコ代表から、同点となるランニングホームランをもぎ取った!
むぎわらしんたろう先生の代表作「ドラベース」では、
過去の歴戦のライバルたちが自分のチームに入ってくれた途端に弱体化するというジンクスがよくあったので、
正直、ミステリー君も同じ運命を辿るんじゃないかと不安になっていたのですが、
今のところはチームの助っ人として多大な貢献をしてくれているので何よりといったところ。
ただ、相手側も試合のカギとなるミステリー君のメット・ポーカーをマークしはじめたので、
これからも同じようにいくかはわからなくなってきたぞ。
そして、催眠投法が見破られたメキシコ代表・ウシュマルですが、この事態も彼にとってはまったくの想定内だったご様子。
「全力で投げなくていい催眠投法のおかげで、肩はできあがった」と言い放った!
その言葉通り、
先ほどの魔球とは全く違うエンジン全開の豪速球で日本代表を翻弄。
反撃のスキを与えません。
流石メキシコ代表。
国の代表になるだけのことはあり、野球そのものの実力も折り紙つきのようだ。
どうでもいいけど、メキシコ代表が仮面の上にキャッチャーマスクをつけている姿はなんか不気味だ。
ちゃんと前とか見えてるのかな?
試合は6回表となり、打順はふたたび初回に先制ホームランを放った強打者・テオへ。
初回時は謎の呪術によって、筋肉ムキムキのいかにもなパワーヒッター姿になっていましたが、この打席では普通の体型にもどっていました。
しかし、メットマン・ギルのパワーと謎の呪術パワーを併せ持つ彼の登場に警戒したのか、
ここでミステリー君は「コロの力をいっきに使わなくてはなりません」と、
空くんに残り2回しか使えないメットマンの力をここで使い果たすように指示してきた。
まだ試合は中盤だというのに、ここで全部使っちゃっていいんだろうか?
そんな不安をよそに、
空くんが放った球はメットマンの力によってかなりの勢いを見せていましたが、
テオはその渾身の球を、いともたやすくレフトへ運んでいく。
さらに、呪術によっておそろしいほどの機動力を手に入れた彼は、
ものすごいスピードでベースを回っていき、レフト・剛筋がボールを掴んだ頃には既にセカンドまで到達!
タッチアウトを狙ったミステリー君も見事にかわし、ホームベースへ突き進んでいく!
このままメキシコ代表もランニングホームランか!?
と思った矢先、ホームにいた空くんが決死の体当たりでテオのホームインを阻止!
物語冒頭の「漫画の主人公は絶対にあきらめない」というノラえもんの言葉に勇気をもらった空くんの捨て身の行動により、メキシコ代表の追加点はゼロに終わったのでした。
ホント、この漫画は「野球」と「漫画」のつなげ方がうまいですわ。
そういえば、自分は野球に詳しくないのでよくわかりませんが、
実際のプロ野球だとコリジョンルールなるものが制定されているらしい。
ボールを持っていないキャッチャーが、ホームインしようとしている走者の走路を邪魔する行為を禁じますよっていうアレです。
ただ、メットマン世界では選手同士の本塁上でのぶつかり合いが頻繁に起きているので、もしかしたらこっちの世界では、そういったルールがないのかもしれませんな。
メットマンは全員が中学生なので、もしかしたら現実の中学生野球では、プロと違ってルール的に無茶な進塁妨害もOKだったりするのかもしれない。
このへんは野球に詳しい人の意見を聞きたいところです。
とにかく、メキシコ代表の6回表の攻撃はここで終わった。
ここから日本代表の反撃が始まるぞ!といったところで、今月のメットマンはおしまい。
次回のメットマンが載っているコロコロコミックは4月13日(金曜日)発売です。おい、今日じゃねえか。
お楽しみに!
↑6巻ももうすぐ発売されるっぽいです。