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ドラえもん感想(天井うらの宇宙戦争[再])

 

 

 2023年2月25日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

天井うらの宇宙戦争(コミックス19巻収録)

今週のアニメ『ドラえもん』は、2017年8月4日放映分の再放送。

前後編30分一本勝負で、地球人と小っちゃい宇宙人との戦いをお送りします。

 

はたしてのび太くん達は、アーレ・オッカナ姫を救い出し、リリパット星の平和を守ることができるのか!?

 

 

 

 

 

地球にやってきたサイズの小さな宇宙人のために、のび太くんが敵の宇宙人と戦う・・・。

来週いよいよ地上波初放映となる、某アニメ映画を思い出すようなシナリオである。

 

敵に襲われたゲストキャラの宇宙人が、偶然にも野比家にやってきてしまうところも、あの映画との大きな共通点です。

 

 

 

 

このお話も、『のび太の宇宙小戦争2021』も、

同じ作者が原作を務めたものとはいえ、ここまでストーリーがいっしょだと、

 

映画では100分ほどの尺で描かれていた、ギルモア将軍が率いるPICAとの壮絶な死闘も、

やろうと思えば、30分のTVサイズでまとめることができちゃうのかもしれない。

 

 

 

のび太の宇宙小戦争2021』のパピくんとちがい、

ROーBOは「なんで自分は地球にやってきたのか」を、割と早めに、しかも映像付き(?)で自分から説明してくれたのが、

「地球人と宇宙人の戦い」という壮大な物語を、30分サイズでお送りできた理由のひとつです。

 

 

 

 

 

いろいろな思いが交錯するあまり、のび太くん達に真実をなかなか話せずにいたパピくんに対し、

ロボットは感情が無いゆえに、事務的に説明をこなすことができたRO-BO。

 

 

もしも『のび太の宇宙小戦争』が、一話完結モノのお話として作られていたら、

ストーリーのテンポアップを図るために、パピくんもロボット人間になっていたかもしれないぞ。

 

 

 

 

ロボット人間のパピくんはあまり見たくないけど、

ピリカ星を我が物にしようと張り切っていたギルモア将軍が、悪政で民衆を怒らせてしまった結果、

約30分後にあっさり観念しちゃうところは、ちょっと見てみたい。

 

 

ギルモア逮捕RTA仕様で再編集された『のび太の宇宙小戦争2021』。

一度本編を見た人がもう一回見ても、それはそれで面白く感じる作品に仕上がってしまいそうだ。

 

 

 

 

 

 

あと、ちょっと話は変わりますが、映画が公開された当時は、

まさか『宇宙小戦争2021』のギルモアを逮捕ネタでいじりづらくなってしまう状況がやってくるとは、夢にも思わなかった。

 

 

例のアレについては、こんな感想記事で簡単に語れるような出来事でないのは勿論分かっていますが、

とりあえず「『のび太の宇宙小戦争2021』が地上波で放映できません」なんて事態を回避できたことについては、「本当によかった」とだけ。

 

 

 

 

 

話を本題に戻す。

逆に『天井うらの宇宙戦争』も、映画独自のオリジナル要素を加えまくれば、

2025年あたりに、全国東宝系のアニメ映画として公開することだって可能なのかもしれません。

 

 

でも、この話をまんま映画化したら、それこそスターウォーズそのものになっちゃうから、やっぱりダメか。

 

 

 

 

先日の松本零士先生の訃報を受けた際に思い出したことなのですが、

過剰なパロディが原因で、加瀬あつし先生の『カメレオン』のとある回が単行本未収録になってしまう・・・という事件が、かつてあった。

 

 

パロディだらけの『天井うらの宇宙戦争』が封印作品になっていないのも、

作品の権利者であるジョージ・ルーカスさん達の心が広いおかげか、まだこのお話の存在が向こうにバレていないかのどっちかである。

 

 

 

『天井うらの宇宙戦争』をアニメ映画化したことによって、

ジョージ・ルーカスにこのお話の存在がバレてしまい、本国から訴えられでもしてしまったら、非常にキケンだ。

 

ルーカス・フィルムぐらいの組織だと、とんでもなく有能な顧問弁護士を何人も抱えていてもおかしくないですし。

 

 

 

 

この先、急に『天井うらの宇宙戦争』が単行本未収録になってしまったり、

『のび太の宇宙小戦争』のオープニングAmazonプライムビデオで急に見られなくなってしまった時は、「きっとそういうことなんだろうなあ・・・。」と思うようにします。

 

 

 

 

 

今回のお話は5年くらい前に放送されたものなので、

とうぜん自分も本放映時に一度見ているのですが、アニメオリジナルの展開など、意外と忘れている部分もいくつかあった。

 

 

とくに、のび太くんとアカン・ベーダーが戦うくだりにおいて、

何も知らないジャイアンのママからの助け(?)が入ったおかげで、のび太くんが窮地から脱せたシーンは、完全に記憶から忘却していました。

 

 

 

 

ジャイアンのママだって、しょせんは単なる日本人女性にすぎないんだから、

アカン・ベーダ―も、侵略のジャマになりそうな存在は、自慢の軍事力でどっかに追い払ってしまえばよかったのに。

 

 

・・・実はそれをやろうとしたけど、ジャイアン達に返り討ちされていたとかだったら、かなり情けないな。

 

 

 

 

 

ジャイアンの家の天井うらを侵略基地の拠点にしていたのに、

この家に住む剛田家の人々を駆逐するわけでもなく、ネズミのごとくひっそりと活動していたことを考えるに、

 

やっぱり、アカン・ベーダ―の地球征服が失敗したのって、

地球がどのような星なのかをよく調べないまま、勢いで侵略しようとしてしまったのが一番の原因なんじゃないだろうか?

 

 

 

 

少なくとも地球は、アカン・ベーダーよりもずっと巨大な生物がウヨウヨしていて、

アカン・ベーダーの率いる軍隊よりも、ずっと軍事力のある星である。

 

普通だったら、もっと作戦を練ってから侵略を始めるはずだぞ。

 

 

 

 

どうも、原作やアニメを見るかぎりだと、

アカン・ベーダーが「アーレ・オッカナ姫のお付きのロボットがこの星に逃げたらしいから、ついでにここも侵略しちゃおうぜ!」みたいなノリで、地球征服を始めたとしか思えない。

 

 

そりゃ、その場の勢いで侵略を決めてしまうようなボスだったら、

本人がいない場所で、部下からも陰口を言われてしまうくらいに人望がないのも頷けます。

 

 

 

自分以上に有能な部下(ドラコルル)がいなかった世界線の、ギルモア将軍。

それが、アカン・ベーダーの正体なのかもしれません。

 

 

 

 

 

あと、今回の再放送を見て思ったこととしては、

のび太くんはシューティングゲームをやらせると、結構うまいことも気になりました。

 

 

 

のび太くんって、ゲーム全般が苦手そうなイメージがあったんだがなあ。

射撃と同様に「モノになにかを当てるゲーム」だったら、大の得意分野だったりするのかも。

 

彼の手にかかれば、怒首領蜂 大往生2周目クリアだって夢じゃないのか?

 

 

 

 

そういえば『怒首領蜂 大往生』の舞台も、宇宙であった。

ドラえもん『スペースウォーズ・ゲームセット』を渡す前に、それくらいの超難関ゲームを渡しておけばのび太くんもしばらくは新しいゲームを要求しなくなりそうだぞ。

 

 

はじめから、22世紀の最新ゲームを出すよりも、

まずは今の時代の名作ゲームを出してみて、のび太くんの様子をうかがってみよう!

 

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週の本編終了後、ドラえもん自らの発表で、

映画『のび太と空の理想郷』公開を記念して作られた、全長17mの飛行船の名前が「ドラそら丸」に決まったことが明らかになりました。

 

「ドラそら丸」は、東京と大阪での出発イベントも予定されているので、

興味のある方は公式サイトをチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は3月4日。午後5時からは「竜宮城の八日間」を。

午後6時56分からは「のび太の宇宙小戦争2021」をお送りします。