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ドラえもん感想(かくれん棒&大富豪のび太&中身ごとのびちぢみカップ)

 

 

 2022年10月1日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

 

 

 

今週の放送分から、ABEMA、TVer、テレ朝動画、GYAO!にて、

アニメ『ドラえもん』の見逃し配信が始まりました。

 

 

一週間限定の配信とはいえ、テレ朝系の局のない地域の人にとってはかなり有難いですし、

自分もこの感想記事を書く時に見返すために必要な、アニメ『ドラえもん』の録画し忘れとの恐怖と無縁になったのは、非常にうれしいです。

 

 

この感想記事を見たあとに、皆さんももう一度各配信サイトなどで『ドラえもん』本編を見てみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

かくれん棒(コミックス27巻収録)

今週の一本目は、自分の姿を消すことができる道具『かくれん棒』が登場!

いつでも透明人間になれる状況に味をしめたのび太くんは、好き放題にイタズラをしまくっていく・・・。

 

 

 

 

『とうめいマント』『石ころぼうし』など、

ドラえもん』における「相手に自分の姿が見えなくなる道具」は競合相手がたくさんいるためか、

上記の道具たちにくらべると、残念ながら『かくれん棒』はマイナーな存在に甘んじている印象がある。

 

 

 

「敵のアジトに潜入する」等のシチュエーションで、

『かくれん棒』も、たまには映画ドラえもん等で使われてもよさそうなものですが、

 

今回のお話で、のび太くんが陥ってしまったように、

『かくれん棒』には「電池切れの概念」があるところが、ストーリーを構成する上でちょっと使いづらいのかもしれない。

 

 

 

映画で「敵のアジトにこっそり潜入したけど、電池切れで相手に姿が見えちゃいました~」とやったところで、

映画を見ている人たちも展開のムリヤリ感を感じて、興ざめしてしまいそうだ。

 

 

電池切れの心配もある『かくれん棒』は、長時間の潜入には向いてない道具なのかもしれません。

映画的に撮れ高が欲しい潜入をやりたい時は、素直に『石ころぼうし』を使おう!

 

 

 

 

 

潜入には使えないとなると、『かくれん棒』は道具の名前のとおり、

自分の姿を消してキャッキャと楽しむためだけにある、子供向けの道具だったりするのだろうか?

 

 

「姿が消せる」といっても、のび太くんのようにイタズラに使ってはいけませんよ・・・と、おりこうさんな発言をしてみたいところだけど、

「『かくれん棒』がイタズラに使えないとするなら、何に使えばいいんだよ?」と逆にツッコまれたら、何も言い返せなくなってしまう。

 

 

まあ、仕掛けられた人も笑って許してくれるようなイタズラの範疇で、この道具を使いましょうってことで。

「『かくれん棒』を使って女湯に入ろう」とか、そういうのは絶対に駄目だぞ!

 

 

 

 

 

今回のアニメでは、のび太くんが『かくれん棒』の電池切れに気づかないまま空き地にやってきた後もアニメ化されていた。

あのシーン、原作だと「その後」は描かれずに終わってたんですよね。

 

 

 

 

ドラえもん達は、のび太くんの姿が見えてないフリをして、のび太くんを懲らしめていく。

 

 

声を出したら自分がここにいることがバレてしまうので、

たとえジャイアンスネ夫にぶつかられようが、のしかかられようが、何も言えないのび太くんの心理をうまく生かした作戦だ!

 

 

 

最終的には、ジャイアン達がのび太くんの上に乗っかって

のび太くんを重みでギャフンと言わせる『さるかに合戦』のような成敗の仕方をしていた。

 

当事者にはそれなりの苦痛を味合わせつつも、雰囲気自体は実にほのぼのとしたオチでだったのがイイですね。

 

 

 

でも、スネ夫ジャイアンのび太くんに乗っかるのはまだいいけど、

その上から、129.3kgのドラえもんがさらにのしかかっていたのは、ちょっと危なく感じたぞ。

 

ヘタしたら、ドラえもんが乗っかった瞬間、下にいる人たち全員がおせんべいになっていた可能性もある。

組体操のように、体重の重い人は、一番下の位置に回ろう!

 

 

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

大富豪のび太(コミックス32巻収録)

「自分の一万円はそのまま」という条件のもと、

『もしもボックス』で、最新ゲーム機『ポレスタ5』が「1円20銭」で買えてしまうくらいに物価の安い世界に変えてしまったのび太くん。

小学生ならではの、豪快すぎるお金の使い方が見どころの一本だ!

 

 

 

 

食料品などが最大の値上げラッシュを迎えた、10月最初の放送とあってか、

「1万円があってもすぐに無くなっちゃう」という、パパとママの会話がちょっとだけタイムリーな感じもするこのお話。

 

 

早速のび太くんは、好きなマンガ本を10冊もまとめ買いしていましたが、

劇中のドラえもんによると、のび太くんが『もしもボックス』でつくった世界の物価は「1円出せばマンガ本が200冊買えてしまう」ほどらしい。

 

 

 

わかりやすく、現在のコロコロコミックスの値段で計算すると、

いまのコロコロの単行本は「528円」なので、528×200×10000=1056000000。

 

自分の計算が間違っていなければ、今ののび太くんは「10億5600万円」を手にしていることになります。

 

 

 

「5280円の買い物に10億円を出すからおつりをくれ」と言われたら、そりゃ本屋さんもひっくり返ってしまいますわな。

もしくは、タチの悪い冗談と受け取られ、逆に怒られてもおかしくない。

 

少なくとも、町の本屋さんが支払える金額じゃないぞ!

 

 

 

 

 

実質10億円もの大金(※原子おはじき調べ)を手に入れたのび太くん。

 

 

デパートへ買い物にいくためにタクシーを使う(※運転手には「チップ」として札束を渡す)。

自分の買った商品が家に入りきらなくなったので、隣の家を買う

友人たちに軽トラ一台分のおもちゃと、ケータリングの行列ができるほどの出前をプレゼントをする・・・。

 

 

彼は今まさに、絵に描いたような成金っぷり謳歌していた。

 

 

 

 

のび太くんの暴走がこのまま止まらなかったら、懐中電灯の代わりとして札束に火をつけるような人間になっていたかもしれない。

 

 

ヒトは、突然大金を得ると変わってしまう。

劇中でスネ夫くんが言っていたように「お金はおっかねーもの」なのである。

 

「たかがダジャレ」といって、その洒落に込められたモノの本質を見逃してはいけない。

 

 

 

 

幸いなことに、のび太くんは大金に群がろうとする大人たちがイヤになり、

金遣いの荒さで身を持ち崩す前にもしもボックス』で元の世界へと戻してしまった。

 

 

のび太くんがドブの中から必死で1円玉を探すオチも、一見するとユーモアたっぷりの終わり方ですが、

彼が元の金銭感覚を取り戻せた故の行動と思えば、実に感慨深いものがありました。

 

 

 

それにしても、のび太くんを誘拐しようとしていた群衆の中に、なんでサムライや忍者がいたんだろう?

まさか、のび太くんの金遣いの荒さが原因で、現代の時代へタイムスリップしてしまったのか?

 

 

 

というわけで、二本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週のエンディングにて、かつてのOPテーマ「夢をかなえてドラえもん」が復活!

今回は、歴代のオープニングアニメ映像を再構成した形でお送りしていました。

 

 

ネット調べによると、この歌がエンディングで放送されたのは、

のび太の月面探査記』のOP特別版として流れた、2019年3月15日以来とのことなのですが、さっぱり覚えてないなあ・・・。

(※当時の感想記事でもそのことについて全く触れられていませんでした。3年前の自分、ちゃんと仕事しろ。)

 

 

 

 

 

 

中身ごとのびちぢみカップ(「ドラえもんカラー作品集」第2巻収録)

今週から、エンディングと次回予告のあとに放送される約1分ほどの短編アニメ枠として、

「ドラドラMiniシアター」なる新コーナーがはじまりました。

 

 

 

ラテ欄でのアナウンスも、放送前の事前予告も無しに、いきなりこのコーナーが流れだしたので、見ている側としてはかなりビックリしたぞ。

見逃し配信開始といい、今週の『ドラえもん』はサプライズだらけだ。

 

 

「原作では数ページしかないお話をアニメ化する枠」としては、

番組開始初期に放送されていた「ドラえもんミニシアター」のことを思い出す。

秋からのアニメ『ドラえもん』は、実質三本立て体制ということになるんですかね。

 

 

 

 

本編の『ドラえもん』とちがって、

今回放送された『ドラドラMiniシアター』のアニメは、クリエイターさんの自我がたっぷり出ているような作画や演出方法になっていた。

放送尺が1分しかないので、とにかくお話のテンポがいいぞ!

 

 

作画の雰囲気はアニメ本編とだいぶ違っているものの、『中身ごとのびちぢみカップ』のストーリー自体はほぼ原作通り。

でも、途中でカットインされるしずかちゃんの水着姿だけ、やけに気合いが入っていたように感じたのは気のせいだろうか?

 

 

 

『中身ごとのびちぢみカップ』は、カップにアイスやジュースを入れることで、

中に入っている食べ物の体積を増やすことが出来る道具ですが、

個人的には、ラーメンをカップに入れて食べるシーンが一番うらやましかった。

 

 

自分もこの道具を手に入れたら、真っ先にラーメンを増やしてやろうと思っています。

食べるのがイヤになったら、カップの大きさを限界まで縮小させれば、食べ残す心配もなさそうですしね。

 

 

 

 

ジャイアンスネ夫が『中身ごとのびちぢみカップ』で、

100円玉を増やそうとするくだりは、今週の2本目のお話とちょっとシンクロしていた。

アニメ『ドラえもん』を見ている世代のちびっ子は、みんなお金が大好きなのです。

 

 

 

『中身ごとのびちぢみカップ』でお金をガバチョと稼ぎたいなら、

のび太くんのようにジュースを増やして、イベント会場等で売るといった方法が考えられる。

 

でも、ひみつ道具でお金を稼ごうとすると大体失敗しがちなので、

「自分の好きな食べ物を増やしてお腹いっぱいにする」など、あくまでも私利私欲を満たすためだけに使ったほうが幸せになれそうです。

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は10月8日。

オノマトペがいっぱい」「本はおいしくよもう」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(四次元たてましブロック&あんしん!ジャイアン保険[再])

次回の感想:ドラえもん感想(オノマトペがいっぱい&本はおいしくよもう&カメレオン茶)

 

 

 

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