2022年3月19日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
今週の『ドラえもん』は、番組冒頭で「映画の最新映像が届いたよ!」というドラえもんのメッセージとともに、
『のび太の宇宙小戦争2021』のはじめの部分を、テレビ初放映しておりました。
<関連リンク>
最新映像の中身が気になる方は、現在公開中のこの動画をどうぞ。
お話の続きは映画館か、そのうち発売されるであろうDVDソフトでご確認ください。
あとこれは、自分以外にとっては非常にどうでもいい話かもしれませんが、
ドラえもんとのび太くんが宇宙船の中にいるパピくんを出そうとするくだりで、
つい、上記のアスキーアートを思い出してしまいました。
おらっ!出てこい!パピ!(ゴガギーン)
つかめドリーム!宝星(コミックス44巻収録)
今週の『ドラえもん』は、前後編30分一本勝負!
物語のすべては、学校のうら山から80億円相当の財宝が発掘されたことからはじまる!
自身がラクして大金持ちになるための野望「埋められた財宝をぐうぜん発掘する」を先越されてしまったのび太くんは、
その悔しさをバネに、宇宙を舞台にしたトレジャーハンティングに挑むのですが・・・。
このお話の時系列よりも、後(あと)の話かもしれませんが、
過去に『断層ビジョン』の回で「うら山」を透視した際に、隠された財宝の存在に気づけていなかった時点で、
のび太くんと例の80億円財宝との縁は、だいぶ薄かったのかもしれない。
今回のお話を見ていて思ったのですが、コミックス45巻『南海の大冒険』のときのように、
のび太くんは「宝物のありかを一発で見つけられる豪運」は持っているものの、
宝さがしの上で一番肝心な「宝を手に入れるまでの豪運」までは持ち合わせていない人間なんじゃないかと考えています。
そういえば『宝さがしごっこセット』の回でも、
のび太くんは本物の財宝を目の前にしておきながら、その財宝の入った箱をポイ捨てしてしまう大ポカをやらかしていた。
初めは強運だったのに、最後の最後でミスをして、いいオチをつけてしまう。
のび太くんは「骨折り損のくたびれ儲け」を地でいくような、よくわからない運勢の持ち主である。
もし、これまでの原作・アニメを含めた「のび太くんの宝さがしの戦績」を計算したら、
のび太くんは、いったい何勝何敗くらいになるんでしょうかね。
とりあえず『珍加羅峠の宝物』では、
紆余曲折あったものの、のび太くんは札束を手に入れることができていたので、最低でも一勝はしてるか。
そんな、謎に満ちた「運(うん)」を持ったのび太くんのおかげか、
宝くじ当選よりも宝星発見の可能性が低い『宝星探査ロケット』を3本打ち上げたところ、その3本ともが「宝星」を発見するミラクルが発生。
ドラえもんの話によると、
「ロケットを何千本も打ち上げたのにまったく結果が出ず、無一文になってしまった人」もいるらしいので、
こののび太くんの成果は、かなりすごいものです。
でも、「『宝星探査ロケット』を打ち上げるだけで一攫千金が狙える」とするなら、
ギャンブルや投資目的でロケットをたくさん打ち上げる人も、未来にはたくさんいるんでしょうね。
22世紀の宇宙空間、バイバインで増えたくりまんじゅう並みに誰かが打ち上げた『宝星探査ロケット』でいっぱいになってるんじゃないか?
それこそ、生涯収支マイナス1億円君みたいに、
未来のYouTubeで『宝星探査ロケット』打ち上げの成果を逐一報告する人が出てきたらオモシロそうです。
ただですね、僕は生涯収支マイナス1億円君なので、
正しくは、僕が(ロケット)打ち上げんかったら来ますし、ウチアゲタラキマセン。
そして、強運と不運を併せ持つのび太くんも、
せっかく「宝星」を見つけたにもかかわらず、「小人の星」や「巨人の星」などの財宝を発見するばかりで、すべてが空振りに終わってしまっていた。
小っちゃい人たちが住んでいる星、ピリカ星以外にもあったとは。
『めいわくガリバー』の回でも、これとはまた別の「小人の星」は出てきていたので、全銀河系を探したら意外とたくさんあるのかも。
「小人の星」に降り立ったのび太くん達は、財宝を見つけるために、
島ひとつを完全に破壊していたけど、あとで『復元光線』なりをつかって、ちゃんと元に戻してくれたんだろうか?
島を壊したままで帰ったら、ただただ、異星人の星を荒らしに来ただけの人だぞ。
『宝星探査ロケット』が巷で流行りはじめたら、
未知なる星で、この手のマナー違反行為をしちゃう人もきっと出てくるんでしょうね。
個人の宝さがしが原因で、星間戦争が起きたらシャレにならないので、
宇宙でトレジャーハンティングをする時は、ちゃんとモラルを持った上で宝探しをしよう!
そう考えると、『巨人の星(※野球アニメのほうではない)』にて、
巨大宇宙人が頑張って貯めた「貯金箱のお金」を盗みかけていたのび太くんたちの行動は、地球との関係的にかなり危ない行為だったのかもしれない。
あの巨大宇宙人が、のび太くん達を怒鳴って追い返す程度で許してくれて本当によかった。
もしも彼が、あの星の宇宙連合艦隊のトップとかだったら、エラいことになっていたぞ。
でも、のび太くんもちゃんとお願いをしていれば、
あの巨大宇宙人さんも気前よく、貯金箱の中から巨大金貨を一枚くらいプレゼントしてくれたかも。
あの巨大金貨、地球上だとどれくらいの価値になるんでしょうかね。
マナーの悪い宝探しをしてしまったせいで、またしても大儲けのチャンスを逃してしまうのび太くんであった。
しかし、最後の最後で訪れた「宝星」にて、のび太くんはようやく『本物の財宝』を発見!!
といっても、見つかったのはすべて石のお金でしたが。
のび太くんとドラえもんが最後にやってきた星は、まだ石器時代だったんですね。
他作品の話になっちゃうけど「ニューイヤー星」って、確かこういう場所じゃなかったっけ?
とにかく、のび太くんは100億円相当の石のお金をゲットすることができたのでした。
石器時代の星の人たちも、
いきなりよくわからない異星人(のび太)にこの星の財宝を奪われてさぞ悔しかろうと思いきや、
「財宝は最初に見つけた人のもの」というこの星の決まりを遵守し、
のび太くんからの財宝全額の贈与を断ったどころか、ある程度の分け前を貰おうとすらしていなかった。
見た目は獰猛そうだけど、もしかしたらこの星の人たちは、現代の日本人よりも律儀な性格なのかもしれない。
自分がのび太くんに「見つけた財宝全部あげるよ」と言われたら、
全額貰うのは断りつつも、ちゃっかり50000円くらいは頂いてそうなので、余計にそう思います。
最終的にのび太くんは、しずかちゃんへの約束と「男の面子(メンツ)」を守るべく、
自分が見つけた財宝を元手に、石器時代の星に「温水プール」と「テニスコート付き」のりっぱな豪邸を建てていた。
といっても、ここは石器時代の星なので、
のび太くんが建てたのは「豪邸」とは名ばかりな、ただの大きい洞穴にすぎないレベルの住居ではある。
ただ、洞穴の入り口に建立された、巨大なのび太くんの石像を見てしまったら、
そんな細かい意見など、どこかに吹っ飛んでしまいますね。
あんな立派な石像。現代の住宅事情では、とてもマネできないシロモノですよ。
石器時代であることをうまく生かした、なかなかセンスのある豪邸だと思います。
まさに「男の城」と呼びたくなるような、素晴らしい別邸だ!
そして、しずかちゃんやジャイアン達を自宅のプールで遊ばせているあいだも、
自分の豪邸を建ててくれるこの星の人たちに「豪邸の完成イメージ」を伝えていた。
ことわざでよく聞く「郷に入れば郷に従え」を意識していたのかも。
未知の星の、未知なる星の人と、共同作業を行うのなら、異文化コミュニケーションは大事になってきそうですからね。
今回の宝探しは、多少の無駄骨折りこそありましたが、
自分の身に有り余るほどの財宝(石のお金)と、開放感あふれるステキな別邸を手に入れることが出来たのび太くんなのでありました。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●ドラドラニュース●
『宇宙小戦争2021』でピイナ役を演じた松岡茉優さんが、
現在特別企画を開催中の、藤子・F・不二雄ミュージアムをスペシャルレポートだ!
日本アカデミー賞とったばかりの女優さんに「外ロケ」をさせたり、
「リトルな世界」に挑戦させたりできるとか、やっぱり『ドラえもん』ってすごいんだなあ。(率直な感想)
あと、番組の中盤のところで、
先々週に引き続き、「みんなで作ろう!リトルな世界!」の応募作品紹介がありました。
冗長になりそうなので、各作品の詳細は割愛させていただきますが、
のび太くんがまさよし君の作品に対して「まさよし、サンキュー!」とコメントを返していたことだけは記録しておきます。
■次回予告■
次回の放送は3月26日。
「うそつ機」「泣くなジャイ子よ」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(ドラミのお花見メロンパン&ペコペコバッタ)
次回の感想:ドラえもん感想(うそつ機&泣くなジャイ子よ)