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ドラえもん感想(ドンジャラ村のホイ)

 

 

 

 2022年3月5日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

去年からずっと番組の冒頭で表示されていた「ことしも50周年」のカットインが、今週から無くなりました。

 

2022年になってから、ずっと番組オープニングを見るたびに、

「もうドラえもん誕生から52年目に入ったのに、いつまで『50周年(51年目)』なんだろう?」と思っていましたが、映画公開までの間だったんですね。

 

 

 

 

 

 

ドンジャラ村のホイ(コミックス35巻収録)

最新映画公開記念につき、今週の『ドラえもん』は30分一本勝負!

のび太の宇宙小戦争2021』の世界観になぞらえて、こちらものび太くん達が小っちゃくなって大冒険するお話をお送りするぞ!

 

 

 

 

謎のいきもの「エリマキガエル」を見つけたことをキッカケに、

家族とはぐれてしまったドンジャラ村の小人族(しょうじんぞく)・ホイくんと出会ったのび太くん。

 

『スモールライト』でホイくんと同じサイズになったドラえもんのび太くんは、

ホイくんの家族を見つけるため、小さい体のまま「小人族のいそうな場所」を探し回るのですが・・・。

 

 

 

 

まず、今回の騒動の一端は、

100万円で「エリマキガエル」の剥製をほしがるおじさんのせいで、物事がかなり大きくなってしまった気がする。

 

 

いまの時代だと、SNSなどで情報が拡散されていったのかもしれませんが、

まさか、あのおじさんの発言ひとつで、あれだけの人たちが「エリマキガエル」を探し始めてしまうとは。

 

練馬区には、地面を這いつくばってでも100万円が欲しい人が、たくさんいるんですねえ。

 

 

 

いまの時代だとマズいことになりそうな、「天然記念物のはく製」の所持も、

おじさんは「ずっと昔に作られたやつだからセーフ理論」でうまく逃げ切っていたぞ!

 

 

 

 

 

 

小人族・決死の道路横断や、移動手段のためになくなくネズミに乗るくだり、

どっかの家で飼われていたブルドッグに警戒されるくだりなど、

 

今回のおはなしでは、原作ではダイジェストになっていたシーンを掘り下げることで、

30分のアニメストーリーの尺をうまく作り上げていました。

 

 

 

 

もしかしたら、原作のほうもページの都合で全カットされていただけで、

 

のび太くんが大人族(だいじんぞく)の吐き捨てたガムであやうく殺されかけそうになったり、

ドラえもんが苦手なネズミに無理やり乗らされた結果、白目をむいてしまうシーンが存在していたのかも。

 

 

 

バラエティ番組のロケVTRで同じことをしたら、

スタジオにいる若手芸人が「ちょっと待ってくださいよ!あんなに大変な思いをしたのに全カットですか!」と、大きな声を上げるくだりが発生しちゃうやつだ。

 

 

 

 

 

あと、今回登場した「青葉台」は、原作の時代設定(1984年当時)ほぼそのままで描かれていましたが、

いま(2022年)の時代設定にあわせた場合だと、のび太くん達の身にさらなるハプニングが起きていたかもしれないという懸念もある。

 

 

 

 

そして、こんなことを言いだしておいてアレですが、

たった今、自分が作り上げたお題「2022年版『ドンジャラ村のホイ』で起きた、今風のアクシデントとは?」大喜利に対し、

 

「ウーバーイーツの自転車に轢かれそうになる」以外の答えが思いつかなかったのが、我ながら情けないです。

 

 

 

なにか他に面白い回答を思いついた人は、この記事のコメント欄にでも書いておいてください。

 

 

 

 

 

 

たいへんな苦労をして、街のさまざまな場所を移動し続けたドラえもん達。

 

 

 

そして、ホイくんの持つ『万能手綱』の存在をアピールしたかったためか、

ドラえもんが不思議なまでにひみつ道具を使わなかった点は、このお話いちばんのツッコミどころと言われても、しょうがないかもしれません。

 

 

 

 

( ※ドラえもん 最新ひみつ道具大事典』439ページ参照。)

 

 

 

 

 

 

お話の都合にイチャモンをつけるのは、あまりよろしくない行為ですが、

『タケコプター』『どこでもドア』あたりの道具を使っていれば、確実にラクができたとは思う。

 

 

『たずね人ステッキ』『タイムテレビ』も併用すれば、

ホイくんの家族がどこに行ったかもすぐにわかったハズなので、捜索もサクサク進んでいたはずだ。

 

 

 

 

でも、本気でそれをやっちゃったら、

せっかく始まった「リトルな大冒険」が5分で完結してしまうので、さすがによくないか。

 

ドラえもん』はあえて「道具を使わない」という選択肢を取ることで、逆に話が広がっていくパターンもあるのです。

 

 

 

 

 

 

夜中に目を覚まし、暗喩表現でボヤかされた謎の行為をした帰り道に、

ドンジャラ祭りの歌(タイトル不明)」をうたう、ホイくんの妹・クンちゃんと遭遇できたのび太くん。

 

 

あの歌の存在自体は原作でもちょろっと描かれていましたが、あんなメロディ(とフレーズ)だったんですね。

いつか、この歌を収録したCDが発売されないかな。配信でも可。

 

 

 

 

 

青葉台の住み処を追われたホイくんの家族は、

民家の軒下に引っ越して、某韓国映画某ジブリ映画のように、ひっそりと暮らしていたらしい。

 

 

 

小人族は、自分が住む用の住宅どころか、引っ越し用のトラックまで走らせていたのに、

よく今まで、ホイくんたちの存在が人間たちにバレなかったもんだ。

 

 

 

 

ここまで「小人族」の存在が、大人族(人間)に知られていないようだと、

人間が知らないうちに、小人族の誰かを踏んづけて殺しちゃってたこともあるのかも。

 

なんとなく、映画『おおかみこどもの雨と雪』で、

死んだオオカミのお父さんが人間だと知られないまま、ゴミ収集車へ運ばれていったシーンを思い出してしまった。

 

 

 

人類にはまだ、その存在が気づかれていない知的生命体が、

じつはこの地球にたくさん生息しているって可能性も、ないわけではないですからね。

 

 

 

 

 

 

ホイくんたちの、あたらしい住み処問題は、

ドラえもんが人のこないアマゾンの奥地に新たな居住区を作ってあげることで解決していた。

 

 

 

ホイくんたちは何ら文句もなさそうだったので良かったけど、

はた目から見ると、彼らが国外追放されてしまったような形にも見えてしまうので、そこらへんはちょっと気になる。

 

「小人族」が、われわれ大人族よりも先にこの日本に住んでいた場合、また話がこじれてきそうだ。

 

 

 

のちに、『ウルトラセブン』の「ノンマルトの使者」のような問題が起きないことを祈るばかりです。

 

 

 

 

 

ジャイアンに殴られても、決してホイくんの事を口外しなかったのび太くん。

 

月を眺めながら、ドンジャラ祭りを楽しむホイくんたちの姿を思うドラえもん達の姿ともに、今週のドラえもん感想もおしまいとなります。

 

 

 

 

 

 

●映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 リトルな世界●

ここ数週ほどは短い告知のみで終わっていた「みんなで作ろう!リトルな世界!!」のコーナー。

いよいよ満を持して、みんなからの応募作品を発表するぞ!

 

 

自分が思っていた以上に参加者が多かったらしく、エンディングでも応募作品を紹介。

 

 

個人的には「おにぎり」で雪だるま、「えのき」で背景を表現していた作品に対し、

「(応募者の名前)くん、ナイスアイディ~ア!」と、変なイントネーションで褒めていたのび太くんが妙に印象に残りました。

 

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は3月12日。

「ドラミのお花見メロンパン」「ペコペコバッタ」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ふみきりセット&まんが家ジャイ子)

次回の感想:ドラえもん感想(ドラミのお花見メロンパン&ペコペコバッタ)