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ドラえもん感想(宇宙戦艦のび太を襲う[再]&イメージベレーぼう)

 

 

 2022年11月19日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

宇宙戦艦のび太を襲う(コミックス43巻収録)

今週のアニメ『ドラえもん』は、30分一本勝負!

のび太くんが『予知夢アメ』で見た予知夢からはじまった「人類と宇宙人の最初の戦い」を描く、一大スペクタクルSF巨編となっております。

 

 

 

もともとこのお話は、2014年の大みそかスペシャルに放送されたものであるため、

前半の展開はほとんど一緒ながら、原作にあったエイプリルフール要素がカットされていたりなど、若干の違いがありました。

 

 

そのため、このアニメのジャイアンスネ夫は「のび太四月バカでダマされたと思い込んで帰った」のではなく、

のび太主宰の『宇宙人とどう戦うのか会議』が長すぎたことにキレて帰った」という、ひどく個人的な理由に変わっていた。

 

地球の未来よりも、今日の夕食のほうを優先するジャイアン達!

 

 

 

 

 

冒頭ののび太くんが予知夢の存在を疑問視していたのは、

『イマニ目玉』『サカユメン』の時のトラウマがまだ生きているからなのか?

 

 

あと、ドラえもん達と比べて人生経験が少なかったゆえに、

NASAの調査では生物がいる星はまだ見つかっていない」と公言してしまった出木杉くんが、なんともあわれすぎる。

 

生物のいる星、今年公開のドラえもん映画にもバリバリ登場していたんですけどねえ。

宇宙開発のトップみたいな存在であるNASAも、まだまだ調査が甘いということか。

 

 

 

 

 

そして、物語の後半からは、のび太くんとドラえもんが、

しずかちゃんの体内に入りこんだ宇宙人と戦うアニメオリジナル展開へと突入!

 

のび太くん達が『ウルトラスーパーオールマイティワクチン』を武器に、ウイルスほどの小ささの宇宙人をやっつけていくぞ!

(放映当時は)大みそかスペシャルらしい、派手なガンアクションを堪能してくれ!

 

 

 

 

でも、アニメオリジナル展開になっちゃったことで、

サブタイトルと違って、宇宙戦艦がのび太くんを襲っていないことになってしまうのが、ちょっと気になる。

 

正しいタイトルにするなら「宇宙戦艦しずかちゃんを襲う」に改題すべきではないだろうか?

 

 

でも、「宇宙戦艦」自体は本来のび太くんを襲おうとしていたわけだから、別に従来のタイトルのままでもいいわけか。

ムリに題名を変えると、後半の展開へのネタバレにもつながっちゃいそうですし。

 

 

 

 

 

このお話が最初に放映された2014年では、

とくに何とも思わなかったであろう、ドラえもん「おかしな病気が流行ったら、人類は絶滅しかねないんだ」という発言も、

いまだにコロナ禍が続く2022年の今となっては、だいぶ重い発言に感じます。

 

 

Twitterでも、今回のエピソードとコロナを絡めて語っている人達を、それなりに見かけることができました。

みなさんはこのお話を見て、何を思いましたか?

 

 

 

 

 

一時は、しずかちゃんに寄生したバイキン宇宙人に囲まれるピンチに陥ったものの、

のび太くんの得意技(?)である、「ひるね」と「射撃」のおかげで、見事に絶体絶命の危機から脱出。

 

その勢いのままに、バイキン宇宙人をやっつけることもできたのでした。

 

 

 

 

のび太くんのように、0.93秒で寝ることのできる人間であれば、

未来の出来事を予知できる『予知夢アメ』はかなり使える道具になるという発想には、なかなかに唸らされてしまった。

 

5秒以内に未来予知できる能力をうまく使えば、

最近の流行マンガでいうところの、『SAKAMOTO DAYS』のシンくんみたいな戦い方ができるかもしれません。

 

 

のび太くんの「ひるね」と「射撃」を大いに生かした、このアニメオリジナル展開。

個人的にはとても好きです。

 

 

 

 

 

そんなのび太くんの活躍のおかげで、バイキン宇宙人の地球侵略は無事阻止された。

 

 

でも、やろうと思えば話し合いもできそうな宇宙人だったので、

『ウルトラ(中略)ワクチン』を使わずとも、一度腹を割って話してみれば、また違った未来があったかもしれない。

 

 

 

ドラえもん達は、はじめから友好を示してきた宇宙人には優しいけど、

人類に敵意を見せてきた宇宙人は情け無しで滅ぼそうとする、意外とシビアな一面がある。

 

昔だったらそれでよかったかもしれないけど、

いまの時代は暴力で解決するよりも、なるべくなら話し合いで平和的に解決するのも、ひとつの方法だとは思うんですけどニィ。

 

 

 

話し合いの席で「宿主(しずかちゃん)に寄生するのはいいけど、その宿主が死んじゃったら、お前ら宇宙人も一緒に死んじゃうのでは?」と疑問を飛ばしたら、

バイキン宇宙人たちも、考えをいろいろと改めてくれるかもしれないぞ。

 

 

 

 

 

物語ラストでしずかちゃんが言っていたおせち料理のカマボコの中に挟まれる夢」は、

前述のとおり、このお話がもともと「大みそかスペシャル」での放送だったことの名残ですね。

 

 

今週の『ドラえもん』が再放送だということを知らない人が見たら、よくわからないオチに感じてしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

イメージベレーぼう(カラー作品集ドラえもん第4巻収録)

三週間ぶりの放送となった「ドラドラMiniシアター」だ!

頭の中のイメージを具現化できる道具『イメージベレーぼう』で、のび太くんは何を生み出すのか?

 

 

 

このコーナーは放送尺が1分くらいしかないため、

今回も原作にあったいくつかの展開をはしょりつつも、かなりテンポの速いストーリーに仕上がっていました。

 

 

 

でも、のび太くんがしりとりで「う○ち」と言う件(くだり)は、改変なしでそのままだったことはご報告させていただきます。

 

例のシーンも、のび太くんが「くじら」と言わないで、

「くそ」と言っていても、しりとりが成立してはいたんだよな・・・。(下品発言)

 

 

 

 

ドラえもんも、夕方にそぐわない発言をしたのび太くんにあわてて、

彼が生み出した「う○ち」のイメージを四次元ポケットの中にしまっちゃってたけど、あれはいいんだろうか?

 

いや、厳密にはアレは本物じゃないから別にいいのか・・・。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は11月26日。

「もどれウマタケ」「まあまあ棒」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(アニメばこ&ジャイ子の新作まんが)

次回の感想:ドラえもん感想(もどれウマタケ&まあまあ棒&デカチンキ)