11月11日発売、ヤングジャンプ第48号掲載『イビルヒーローズ』第21話の感想です。
ネタバレもありますので、未見の方は注意してください。
長く続いたグラファイトとの戦いも、いよいよ決着だ!
ラストは怒涛の百裂拳と、ようやく成功した「丁度いい威力の光線」で堂々のフィニッシュ。
グラファイトはこの期に及んで命乞いをしていましたが、
まあ、あんな事しちゃったら、もう聞いてくれるわけないですよねってことで。
グラファイトの体を跡形もなくなるまで消滅させたところに、ヒデオくんの強い怒りを感じました。
さらに回想シーンの中で、
グラファイトはかつて、自身の快楽を求めるために殺人鬼として暗躍していたこと、
そして、そんな彼をヒーローとしてスカウトしたのが、國島ハクであることもわかった。
この男、過去回想でも素肌にジャケットスタイルを貫いている!
どうも國島は、まともなヒーローを育てる目的でグラファイトをスカウトしたつもりではなさそうだった。
彼がヒーローに向いていると語る「躊躇のない人材」とは、一体どういうことなのか?
戦いを終えて、ヒデオくんは「英雄とは何か」について悩んでいましたが、
この感想記事を書いている自分も、國島ハクのやりたい事が全くわからなくて悩んでいます。
でも、國島ハクに対する自分のちっぽけな悩みよりも、
ヒデオくんのヒーローに対する葛藤のほうがずっとずっと深いんでしょうなあ。
正義の名のもとに、自分の私利私欲を果たそうとする英雄たち。
そして自分も、彼らと同じ「英雄」になろうとしている。
今回の戦いはヒデオくんにとっても、さまざまな遺恨の残る、苦い勝利であった。
次回へつづく。
これまでヒデオくんが戦ってきた相手として、
バーニング・クリムゾン戦が全2話、アントワープ・バード戦が全3.5話かかったと考えると、
倒すのに全5話もかかったグラファイト・アームは、過去のイビルヒーローの中で一番の強敵だったのかもしれない。
とはいえ、今回のヒデオくんはグラファイトに人質をとられたから手を出せなかっただけであり、
本気を出せば、まだまだ相手を軽く倒せる余力はありそうである。
今後、本気を出したヒデオでも苦戦してしまうほどの強敵は出てくるのか?
これから登場するであろう、未知のイビルヒーローに期待したい。