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ドラえもん感想(雪でアッチッチ&ドライブはそうじ機に乗って)

 

 

 

 2021年1月23日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

雪でアッチッチ(コミックス第1巻収録)

自らの寒がりをジャイアン達にバカにされてしまったのび太くん。

同じく寒がりであるドラえもんとともに『あべこべクリーム』でギャフンと言わせようとする、初期ドラえもん特有のドタバタギャグも楽しめる一本であります。

 

 

 

他人の寒がりをバカにするのは、たしかに悪いことである。

しかし、いくら寒いからと言って背中に湯たんぽを背負って外出しようとしていたのび太くんも、流石にどうかしている。

 

あんなに厚着をした上に、湯たんぽまで背負っていたら、逆に暑くなっちゃうんじゃないだろうか?

 

 

 

のび太くんは寒がりだけど、べつに暑さに強いってイメージもないので、

もしかしたら、常人よりも基礎代謝が悪いのかもしれない。

 

のび太くんは普段から運動もしないし、不健康そうな生活をしてますからね。

極度の寒がりを治したいなら、まずは生活習慣の改善を心掛けたほうがいいのかも。

 

 

 

 

『あべこべクリーム』を体に塗ると、

周りが寒ければ寒くなるほど暖かく感じるようになり、逆に暖かい環境の中では寒く感じてしまうようになる。

 

 

 

『ヘソリンスタンド』のように、

人間の持つ感覚を狂わせるタイプの道具はあとあと取り返しのつかないことになっちゃいそうなので恐ろしいけど、

 

海パン一丁で外に飛び出した、劇中ののび太くんが風邪をひいたりしていなかったところを見るに、

『あべこべクリーム』は、ただ単に使った人の脳みそをバグらせているだけではなさそうではあった。

 

 

きっと『あべこべクリーム』には、いまの時代にはない、ひじょうに最先端な技術がつかわれているのでしょう。

 

 

 

 

でも、『あべこべクリーム』を塗ったのび太くんが、昼食の鍋焼きうどんまで冷たく感じていたのはちょっと謎だ。

 

べつに口内にクリームは塗ってないんだから、

アツアツの鍋焼きうどんを食べたら、普通に熱く感じてしまうのではないだろうか?

 

 

 

この謎を無理やり解決するには、

のび太くんたちが、口の中にまで『あべこべクリーム』を塗る奇行をしていた」と解釈するしかないのですが、

 

そうなると、ジャイアン達と寒空の下でおこなわれた、

「夏の食べもの大食い対決」の時ののび太くんは、ずっとぬるいスイカを我慢しながら食べていたことになってしまう。

 

道具を使ったインチキとはいえ、自らのタフさをアピールするのも大変だ。

 

 

 

こうして色々考えているうちに、よくわからないことになってしまいましたが、

まあ、こういうのはよくわからないままにしておいたほうがいいのでしょう。

 

 

ドタバタギャグはつまらない合理を求めるより、絵面のおもしろさを求めるのが一番だ!

 

 

 

 

その証拠に、突然ふってきた雪にあわてたり、

氷水をぶっかけられて「ゆでダコにする気かっ」と怒っていたドラえもん達はものすごく面白かった。

 

事情を知ってればそれなりの対策を取れるけど、

近くにいる人が「熱い熱い!」と騒ぎはじめたら、そりゃ氷水をぶっかけたくもなるわな。

 

 

 

 

『あべこべクリーム』の効果で雪の積もった道を歩けないため、

竹馬で雪に触れないよう歩いたり、テーブルをイカダ代わりにするなどして、悪戦苦闘しながら帰路についていたのび太くんとドラえもん

 

ちょっとした北風も熱風に感じてしまう今ののび太くん達にとっては、かなり辛そうな帰宅だ!

 

 

 

そして、普通の人ならすぐに思いつくであろう、

体についた『あべこべクリーム』を拭き取ったり、『どこでもドア』を使って家に帰るなどといった、

その手のつまらない解決策にのび太くん達が一切頼らずに家まで帰ったところが、いかにもドタバタギャグの国の住人って感じがしてよかったですね。

 

 

さっきも言ったけど、ドタバタギャグは絵面のおもしろさが最優先だ!

 

 

 

 

こうして、面白さ最優先のドタバタギャグを最後までやり切ったからこそ、

のび太くん達が浴槽の中で氷漬けになっていたオチも、より輝くというものです。

 

あのあとママは、氷漬けののび太くんとドラえもんをどうやって溶かしたんだろう?

 

 

 

 

みなさんも『あべこべクリーム』を使う際は用法容量を守って、正しくお使いください。

もしくは『テキオー灯』を使いましょう。

 

1本目の感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

ドライブはそうじ機に乗って(コミックス18巻収録)

2本目はスネ吉兄さん登場回!

世界に50台しかないスーパーカーを鮮やかに乗りこなすスネ吉兄さんはやっぱりかっこいい。

 

そして「4人乗りだから」という理由で、相変わらずスーパーカーに乗せてもらえないのび太くんなのであった。

 

 

 

Twitter情報によると、

今回スネ吉兄さんが乗っていたスーパーカーマツダのRX-VISIONという車をモチーフにしているらしい。

アニメ『ドラえもん』制作スタッフの中にカーマニアの方がいるんでしょうかね。

 

 

 

ドラえもんが出してくれた『無生物さいみんメガフォン』は、

命をもたない「無生物」に催眠術をかけて、その無生物を自分がなり切らせたいものにすることができる道具である。

 

このメガフォンを使い、

三面鏡に向かって「きみはテレビだ!」と言えば、立派なテレビに変わりますし、

野球のバットもラッパに、勉強机もピアノとして使えるようになるぞ!

 

 

 

なお、その三面鏡テレビから知った情報なのですが、

先週のお話に登場した「タクアンガム」の姉妹品として、「イブリガッコガム」なる新商品が発売されたそうです。

沢庵味のガムよりも売れなさそうなガムだ!

 

 

 

それにしても、今回の「イブリガッコガム」の登場は、

先週の「テレビとりもち」の回とシンクロさせようと思ってやった演出なんでしょうかね。

 

アニメ『ドラえもん』の脚本会議では、

脚本家さん同士の間で、この手の「こういうことやりましょう」みたいなアイデアが日夜話し合われているのかもしれない。

 

一度だけでいいから見学してみたいところですね。

 

 

 

 

あののび太くんですら、

「そんなバカな。考える力のないものに催眠術なんてかかるもんか」と珍しくマジレスを飛ばしてしまうくらいに、

原理の良くわからない『無生物さいみんメガフォン』ですが、

そんな原理を蹴っ飛ばして、やりたいことをできるようにしちゃえるのが、未来の道具のスゴいところ。

 

 

そして、そんななんでもできる道具を使って、

いろいろやりたい放題しちゃうのが今回のエピソードとなっております。

 

掃除機を時速300キロのスーパーカーに出来るんだから、この道具に出来ないことなど何もないぞ!

 

 

 

 

でも、シートベルトなしで300キロの物体に乗り続けるのはかなり怖い。

猛スピードで走る掃除機(スーパーカー)から落っこちてアスファルトに叩きつけられたら、ミンチなんてもんじゃすまないと思う。

 

そもそも催眠術がかかってるとはいえ、

いきなり300キロも出したら、掃除機のほうが先にぶっ壊れちゃうんじゃないだろうか?

 

 

スピードを出し過ぎたあげく、

「未来からの買いもの」の回に出てきた欠陥自転車みたいにバラバラになったら、人間だってひとたまりもないぞ。

 

 

 

まあ、この話も現実的なことを深く考えずに、

「掃除機がスーパーカーになっている」というロマンや面白さを純粋に楽しむのが一番なんでしょうな。

 

 

 

藤子F先生も、自宅にあった掃除機を見かけて、

「これがスーパーカーになったら面白いぞ!」と思いついたことで、このお話を描いたんでしょうかねえ。

 

面白い漫画のアイデアは、どこにだって転がっています。

そして、その面白いアイデアを見つけられるのもひとつの才能ってことで。

 

 

 

 

さらに、ドライブの最中にスネ夫達が乗るスーパーカーを見つけたのび太くん達は『無生物さいみんメガフォン』で公道をサーキット化。

スネ吉兄さんの車とカーレースでバトルを仕掛けてきた!

 

ヒゲをなびかせながら掃除機スーパーカーを走らせるドラえもんが、なんとも印象的だ。

 

 

それにしても、一般道路では他の車も走っているはずなのに、その車たちは一体どこへ消えたのか?

『無生物さいみんメガフォン』は、自分が想像できないほどに広範囲の効果を持っているようです。

 

 

 

 

一時は勝利の流れを掴みかけていた、のび太くん達の掃除機スーパーカーですが、

やはり本物のスーパーカースネ吉兄さんのドライビングテクニックには勝てず、追い抜かされてしまう。

 

 

 

そこでのび太くんは、

『無生物さいみんメガフォン』でスネ吉兄さんのスーパーカーをゴミ収集車に変えてしまうトリックを使うことに。

 

催眠術によって、いきなりゴミを収集し始め出したスーパーカーは、

あっという間に車内がゴミ袋でいっぱいになってしまい、走行不能状態に陥ったため、ここで不運のリタイアとなってしまった。

 

 

 

こうしてのび太くんとドラえもんは、

見事に試合で勝って勝負に負ける形でカーレースを終えた。

 

 

いくらレースで負けそうだからといって『無生物さいみんメガフォン』をつかうのは、ちょっとズルい気がするぞ。

 

 

今回のオチの伏線として、お話の冒頭でゴミ収集車がちょろっと出ていたのは、

原作の内容を知っている人であれば少しニヤリとできる描写なんじゃないかと。

 

 

 

 

あと、この回における一番の被害者は、

何もしてないのに、愛車をゴミまみれにされてしまったスネ吉兄さんだと思います。

 

 

あれは普通に悲劇でしかないので、

本編終了後にドラえもんからのアフターケアがあったことを強く願いたいです。

 

 

ここは原作でもたった1回しか出てこなかった『だっしゅうざい』を使って、車内にこびりついたゴミの臭いを完全に無くしてもらいましょう。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

●映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 リトルな世界●

先週から始まった新コーナーの第2回!

今回は「うわばき」を使って、レーシングカーをつくっていたぞ!

 

 

このコーナーのミニチュアを造形している田中達也さんのTwitterでも現物を見ることが出来るので、

リトルな世界が気になる方は、アカウントをフォローしてみてください。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は1月30日。

 「鬼は外ビーンズ」「家がロボットになった」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ぬけ穴ボールペン&テレビとりもち)

次回の感想:ドラえもん感想(鬼は外ビーンズ&家がロボットになった)

 

 

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