2021年5月22日放送分 ネタバレ注意!
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— 【ドラえもん公式】ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) 2021年5月19日
現在のアニメ『ドラえもん』オープニングを歌っている星野源さんが5月19日にご結婚を発表されました。
おしあわせに!
注文の多い人形あそび(コミックス第10巻収録)
スネ夫達に自分が人形あそびをしている姿は見られたくないけど、
人形あそびをやめたら、お客さんの子であるみっちゃんが泣き出してしまう!
この問題を解決するため、ドラえもんはみっちゃんの人形に『ほねぐみロボット』を仕込み、
自動で動いてくれるお人形といっしょに、みっちゃんには一人で遊んでもらうことにしたのですが・・・。
人の事情も知らずに、のび太くんのお人形遊びをからかっていたスネ夫たちは、
今回のお話において、完全に「悪」のポジションとして描かれていた。
とくに、自身もお人形遊びの趣味をもっているというのに、
のび太くんをからかう側に立っていたジャイアンには本当に失望したと言わざるを得ない。
ガキ大将としての面目もあるとはいえ、
そこは「まあまあ、いいじゃないか。」とスネ夫達を優しく制する立場にいてほしかった。
じつはジャイアンも、自分の恥ずかしい趣味が描かれている『おしかけ電話』の回は、
何故かアニメ化に恵まれてないことを知っていたからこそ、あんな強気な態度を取れたのではないだろうか?
今回、みんなからお人形遊びをからかわれていたドラえもんも、
アニメで「おしかけ電話」の回を経ていたら、怒りでジャイアンの秘密をゲロっていたかもしれないぞ。
自分の人形がひとりでに動くようになったので、これでみっちゃんも大満足・・・かと思いきや、
みっちゃんの人形たちは「私たちの家に屋根が欲しい」「テレビやベッドもほしい」とやたら文句をつけてくる。
たしかに自分が人形だったら、それくらいのクレームは言っちゃいそうだけど、
『ほねぐみロボット』が自動で人形を動かして遊ぶために作られた道具だとするなら、はじめからお人形が不平不満を喋らない仕様にしてもらいたかった。
あのお人形たちの事だと、ドラえもんが苦労して持ってきた「家(犬小屋)」に対しても、
「なんかこの家は犬クサイから嫌だわ」と文句を言ってきそうだ。
今回ドラえもんが使っていた『ほねぐみロボット』も、従来の商品より人工知能などの精度が落ちてしまっていた可能性がある。
もしくは、みっちゃんの人形自体がそもそも安物だったとか。
お人形遊びをするしない以前に、
自分のお人形が急に悪態をついてきたら、その時点でみっちゃんが大泣きしててもおかしくないぞ。
今日のこのエピソードをアニメで見ていて、
「自分の好きなアニメのフィギュアに『ほねぐみロボット』を仕込んだら楽しいのでは?」とか思ってたけど、
自分の好きなアニメのフィギュアに暴言を吐かれたら、一生もののトラウマを背負ってしまいそうなので、あまりおススメはできません。
いや、キャラによっては「逆にそれがいい」と思うマニアックな人もいるのかも・・・。
「自分の持ち物に自我を与えても、なかなか言うことを聞いてくれない」というお話のパターンは、『ロボッター』の回を彷彿とさせるところもありました。
『ドラえもん』の世界では、無生物に自我をあたえるとロクなことにならないがちだ!
色々ありつつも、ようやくお人形たちもみっちゃんと遊んでくれる気になったようですが、
彼らが「みっちゃんと遊ぶ条件」として「お人形遊びならしてあげるわ(※他はダメです)」との指定をつきつけてきた結果、
お人形たちの代わりとして、ドラえもんとのび太くんが「お人形役」をやらされてしまうのでした。
「お人形遊び」を人形にやらせるつもりが、逆に自分たちが人形を演じるハメになってしまったのび太くん達。
俗に言う、「シンギュラリティ」ってこういうことなんだろうか?
原作の時よりも恥ずかしさがグレードアップしてしまった、赤ちゃん姿ののび太くん達。
そして、人形役がイヤすぎるあまり、
赤ちゃんのように泣きじゃくるのび太くんの姿で、この話は終わっていくのでした。
「恥ずかしさ」から逃れようとしたのに、結局はもっと恥ずかしい目にあってしまう。
この回ののび太くんとドラえもんは、とことん不運だったとしか言いようがなかったです。合掌。
そんなわけで、一本目の感想はここまでです。
かわいい石ころの話(コミックス第37巻収録)
名犬ラッキー・・・ではなく、「忠犬シチ公」なる感動ドラマを見て、犬を飼おうと思い立ったのび太くん。
しかし、動物嫌いのママが犬を飼うことを認めてくれるはずもなく、
ドラえもんは『ペットクリーム』で、そのへんの石ころを犬にすることを提案するのでした。
初めはあまり乗り気でなかったのび太くんでしたが、愛嬌のある「石ころ」の姿にすっかり魅了され、
ほどなくして、石ころに「クロ」という名前をつけて可愛がるほどの親密さに。
みずから工事現場へと出向き、石ころのエサとなる「砂」を調達しにいくほどのゾッコンっぷりを見せていたのび太くん。
でも、「工事現場の砂」はコンクリートとか混じってそうなので、
石ころに食べさせるものとしては、あんまり向いていないような気もするぞ。
原作だと「公園の砂場」から「砂」を調達していましたが、
ここ最近は、衛生面などの事情から公園から砂場がどんどん消えているらしいので、今回のアニメではそんな世相を反映したのかもしれません。
令和の時代は、石ころを家で飼うことすら難しい時代になってきている。
石ころ犬・クロは、本物のイヌのようにじゃれつくことが多々ありますが、
クロ自体はただの石なので、仮に石ころ犬が顔に向かって飛びついてきた場合、飼い主は顔面に多大なダメージを負ってしまう。
現にのび太くんも、顔面(おでこ)にクロが直撃するハプニングを経験し、激しく悶絶していた。
おでこに石がぶつかってくるの、自分で自分の顔をパンチするよりもずっと痛そうだ。
この時ののび太くんの痛みを追体験してみたい人は、自分で自分の顔をパンチしてみればいいと思います。
でも、セルフ顔面パンチよりも、おでこに石がぶつかる痛みのほうがずっと痛いんでしょうなあ。
まだ鼻にぶつかってこられなかっただけマシだと思うしかない。
手のひらサイズの石ころ犬ですら、これほどの破壊力を持っているというのに、
見栄を張りたいがあまり、テトラポッドほどの大きさがある自宅の庭石をペット(命名:愛岩サムソン)にしてしまったスネ夫くん。
その結果、スネ夫の自宅は愛岩サムソンのやんちゃによって半壊寸前にまで陥ったため、
スネ夫ママの言いつけもあり、スネ夫はなくなく愛岩サムソンを遠くの山に捨てることになってしまうのでした。
サマー・ドッグならぬ、サマー・ストーンだ!
心無い飼い主の手によって、遠くの山へ捨てられてしまった愛岩サムソンでしたが、
スネ夫のことはまったく恨んでいなかったらしく、それから一週間かけて、愛岩サムソンはスネ夫の住む練馬区まで戻ってきてくれた。
愛岩サムソンとスネ夫、感動の再会である。
この時のスネ夫の状況が、さるかに合戦でウスに潰されたサルにしか見えなかったけど、とにかく感動の再会である!
視聴者側から見たら、感動シーンなのかギャグ・シーンなのかの判断が非常に難しいですが、
その感動(?)の再会の現場に居合わせていたのび太くんが、何故かホロリと涙を見せていたくだりが、自分がこのお話で一番好きなところです。
今回のアニメではのび太くんどころか、しずかちゃんやジャイアンまで涙を見せていたので、
やっぱりあそこは、視聴者も絶対に泣かなきゃいけないシーンだったりするのかも。
愛岩サムソンとスネ夫が奇跡の再会を果たすシーンを描いて、このお話が終わっていくのはかまわんのですが、
今回登場した『ペットクリーム』で生き物にしてしまった石ころは、もうずっと犬のままなんだろうか?
原作でもそこらへんについては説明されていなかったので、個人的にかなり気になる部分である。
普通の犬と違って、石ころ犬はなんか死ななそうな雰囲気があるので、もしかしたら100年後も平気で生きてそうな気がするぞ。
もうずっと犬のままで戻らないとするなら、『ペットクリーム』を使う時はかなりの覚悟と愛情が必要になりそうです。
なお、『ペットクリーム』とおなじく、
石ころをペットにできる道具『ペットペンキ』は、お話の中で「死なない」と完全に明言されちゃっているので、
最後まで飼う勇気のない人は、おとなしく『ペットクリーム』を使った方がいいのかもしれません。
あと、今回のアニメでは、
しずかちゃんの水晶玉には「クリス」、ジャイアンのつけもの石には「つけ五郎」という名前がついていました。
3年後くらいにこの情報を求める人が出てくるかもしれないので、一応メモしておきます。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。
●タケコプターで見にいこう!●
今週は「秩父多摩甲斐国立公園」を見にいってきたドラえもんとのび太くん。
コーナー内で紹介されていた「岩のマンション」にも『ペットクリーム』を塗ったら、ちゃんと犬になるのかな?
■次回予告■
次回の放送は5月29日。
「目ヂカラにご用心」「アセッカキン」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(この絵6000万円&おそだアメ)
次回の感想:ドラえもん感想(目ヂカラにご用心&アセッカキン[再])