2021年5月29日放送分 ネタバレ注意!
目ヂカラにご用心(アニメオリジナル)
何者かの手によって、神成さんの盆栽が壊される事件が発生!
神成さんは向かいの家の防犯カメラに映っていた画像をもとにのび太くんが犯人だと決めつけますが、
事件発生時にちょうど神成さんの家の前を通っただけののび太くんは、全く身に覚えがない。
のび太くんは「この目がウソをついているように見えますか!?」と神成さんに訴えかけることで、自らの潔白を証明しようとしますが、
当の神成さんからは「わからん!!!!」の一言で片づけられてしまい、のび太くんの犯人扱いは変わらないまま。
困り果てたのび太くんは、ドラえもんの道具『ミントデミント』を使い、
あらためて、自分が無実であることを神成さんに訴えようとするのですが・・・・?
神成さんやスネ夫達は、
「事件が起きた時と同じ時刻に防犯カメラに映っていた」という理由だけでのび太くんを犯人だと疑っていましたが、
犯行の現場を捉えてない以上、「のび太くんが盆栽を割った証拠」としてはあまりに弱すぎる気がする。
そもそも、なんで彼らはあそこまで、のび太くんを犯人にしたがっていたんだろうか?
とてつもなく深い闇を感じる。
のび太くんに外見がうり二つの人物はそれなりに存在するので、あの防犯カメラの映像のみで犯人をのび太くんだと決めつけるのは、やっぱりダメなんじゃないかと。
もしも、今回の事で恨みを持ったのび太くんが名誉棄損で裁判を起こしてきたら、神成さんが確実に負けてしまうぞ!
某懐かしクイズ番組のタイトルを彷彿とさせる名前を持つ『ミントデミント』ですが、
この道具は「食べると目ヂカラが強くなって、見つめるだけでどんな相手にも信用してもらえる」効果があるらしい。(公式サイトより)
ただ、アニメで見た感じだと、
どちらかといえば、のび太くんの目から発せられる催眠電波っぽいもので、相手の意識をあやつっているだけのような印象を受けました。
「目ヂカラ」の要素は、あくまでもオマケみたいなもんなんでしょうかね。
『ミントデミント』を食べたのび太くんの背後にアルプス山脈のイメージが浮かび上がったり、
のび太くんの目ヂカラを見た人が「なんだこの清々しさは」「さわやか~!」と口々に言っていたところが、このひみつ道具におけるミント要素だ!
あと、のび太くんが目ヂカラを使っている時の演出がなんとなく『コードギアス』ぽかったところも、個人的に好きなポイントでした。
「また調子に乗って!」と注意をするドラえもんから『ミントデミント』を持ち去っていくのび太くんの姿を見て、
「あ、これは久しぶりにのび太くんが自業自得オチになっちゃうやつか?」と思いつつも、
その直後に『ミントデミント』をすり替えてくれたスネ夫くんのおかげで、のび太くんBADENDルートが回避されたような気がする今日この頃。
『ミントデミント』の過剰摂取にて発生した、
目ヂカラでジャイアンや犬を吹っ飛ばしていくシーンは、かなりの『AKIRA』っぽさを感じたのですが、誰か共感してくれる人はいませんかね。
お話の終盤では、
『ミントデミント』を大量に食べたスネ夫が炭酸飲料を飲んだことで、メントスコーラと同じ原理が発生してしまい、
スネ夫の目ヂカラが空き地一帯を巻き込むほどの大暴走をする展開がありましたが、
アニメ映画のほうの『AKIRA』でも、
なんかクライマックスで鉄雄やアキラの力が暴走してたような記憶があるので、この回のドラえもんは実質『AKIRA』と言っても過言ではないのかもしれません。
『ミントデミント』は超能力アニメとの相性がいいのだろうか?
一度、おたがいが『ミントデミント』を食べた状態での目ヂカラバトルも見てみたいです。
「そう、ミントと炭酸はいっしょに摂取してはいけないのだ!」との、視聴者への注意喚起も呼びかけられていた。
言ってること自体は本当にしょうもないのに、関智一さんのナレーションのおかげで謎のシリアス感があったぞ!
前述のように、炭酸ジュースひとつで大暴走してしまったり、
ジャイアンのように精神力が妙に強い人だと、目ヂカラによる催眠を根性で振り払うことが出来たりなど、
『ミントデミント』は、使い勝手にすこし難のあるタイプの道具だったような気がする。
たしかに、サブタイトルで『目ヂカラにご用心』とわざわざ言っているだけのことはありましたね。
みなさんも『ミントデミント』を使うときは、ご用心しましょう。
今回のお話で、のび太くんをやたら犯人扱いしていた神成さんや、
のび太くんに犯人の疑いをなすり付けようとしていたスネ夫の姿には、自分もテレビで見ていてかなりトサカに来ていましたが、
最終的には『ミントデミント』のせいで、ふたりともひどい目にあっていたので、胸がスッとしました。
やっぱり、人の行いに反することをやった者には、ちゃんとバチがあたるんですね。
これぞ自業自得。勧善懲悪。出前迅速。落書無用。
あ、そういえば、肝心の神成さんの盆栽を壊した真犯人ですが、
アニメを最初から見返してみたところ、どうも冒頭に出てきたノラネコがあやしいとニラんでいます。
でも、「事件現場から出てきた」という理由で犯人(犯猫?)を決めつけるのは、
のび太くんを犯人だと信じてやまなかった神成さん達と同じレベルに陥ってしまうので、やっぱり断定はできません。
これだったら、のび太くんも『タイムテレビ』なりを使って、
自分たちで犯人を特定したほうが、目ヂカラに頼るよりもずっと手っ取り早かったかもしれないぞ。
今回のお話は、「論より証拠」を地で行くようなエピソードだったのかも。
コロコロコミック2021年6月号より。
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2021年5月29日
当初の予定では、あの道具の名前は『ミントデミント』じゃなかったようです。 #doraemon pic.twitter.com/aKI1iSCdBV
ちょっとした豆知識を載せつつ、一本目の感想はおしまい。
アセッカキン(アニメオリジナル)
今週の2本目は2018年6月29日放送分の再放送。
骨川スネ夫役を演じる、関智一さんが考えたひみつ道具の登場するお話です。
お、アセッカキンやってる♫
— 関智一 YouTubeデビュー❗️ (@seki0908) 2021年5月29日
#ドラえもん
この『アセッカキン』は「ちゃんと働いて流した汗」のみをカウントしており、
無理やり厚着をするなどして流した「普通の汗」はノーカウントになってしまうそうですが、
今回あらためてアニメを見ても、
「普通の汗」と「働いて流した汗」の区別はどこで決めているのかが、やっぱり気になってしょうがない。
サウナでロウリュをやっている人など、
ふだん気温の高い場所で働いている人が『アセッカキン』をつけたら、通常の労力以上のボロ儲けができちゃいそうな気がするんですよね。
あと、夏場と冬場では汗をかく量もちがってくるとおもうので、
1年の後半は「冬の寒い時期限定ボーナス」みたいなものをつけてもらわないと、冬場は誰もこの道具を使わなくなってしまいそうだ。
これらの『アセッカキン』に対する細かい改善点の提案も、
発案者である関智一さんに言っておけば、何かしらの対応をしてくれるんでしょうかね。
自分はクソリプを送りたくないので、そういう意見を伝えたい人は自己責任で勝手にやってください。
「これ欲しいな~」と思っただけで、商品がすぐに届くシステム。
『アセッカキン』にも、通心販売のノウハウが組み込まれているんだろうか?
まあ、約3年前に放送されたばっかりのお話なので、
あらためて語ることもそんなに思いつかなかったということで。また来週頑張ります。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまでです。
■次回予告■
次回の放送は6月5日。
「クロマキーでノビちゃんマン」「タンポポ空を行く」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(かわいい石ころの話&注文の多いお人形遊び)
次回の感想:ドラえもん感想(クロマキーでノビちゃんマン&タンポポ空を行く)