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ドラえもん感想(ハッピーガチャはやめられない&マジックボックス[再])

 

 

 2020年9月12日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

ハッピーガチャはやめられない(アニメオリジナル)

ドラえもんのび太くんが未来のガチャガチャ『ハッピーガチャ』に夢中になってしまうお話。

 

ドラえもん小ハッピー(ハズレ)のタコばかり引き当てて発狂する中、

初プレイでいきなり中ハッピーの「スイーツバイキング15分食べ放題」が当たったことで、味をしめるのび太くんでありましたが・・・。

 

 

 

原作の頃は「ガチャガチャ」をモチーフにした道具はなかったので、時代を反映した道具って感じがしますねえ。

もしかしたら大山ドラ時代にガチャガチャっぽい道具が出てきていたかもしれませんが、とにかく珍しい気がします。

 

 

 

自分の所有しているものを引き換えにガチャガチャのレバーを回すことができるこの道具ですが、

あのドラえもんが「どら焼きをかけてまでガチャを引いているところ」を見るに、『ハッピーガチャ』は人の射幸心を煽りまくってくるタイプの道具のようだ。

 

 

今回の『ハッピーガチャ』は、

ソシャゲのガチャをついつい回しすぎてしまう人からヒントを得て作られたお話だと思いますが、

今の時代のソシャゲのガチャですら十分に射幸心を煽ってくるのに、「未来の世界のガチャ」となったら射幸心の煽り方がとんでもなく巧妙になってそうだからこわい。

 

 

見える部分に大ハッピーや中ハッピーの銀カプセル・金カプセルを配置しておいたり、

のび太くん達がガチャをやめようとしたところで「2回引けるチャンス」を出してきたりなど、ここらへんの要素もなんだか疑わしいところです。

 

 

何回も回していればいずれカプセルが無くなる普通のガチャと違い、

『ハッピーガチャ』のガチャの中は四次元空間につながっていそうなので、無限にカプセルが補充されてしまう可能性もあるから恐ろしいぞ!

 

 

 

最近のソシャゲのガチャだと「どれくらい引いたら当たるか」の確率表記を出しているところがほとんどらしいですが、

この『ハッピーガチャ』もどれくらい引いたら大ハッピーが出るのか、きちんと排出確率を表記してもらいたい。

きっと、天文学的な確率が出てきそうだ。

 

 

 

 

のび太くんは『ハッピーガチャ』の中にある「小ハッピーのタコ」を減らそうと、

「友達たちに何も伝えずにガチャを引かせる」という人でなし行為をしていましたが、

 

 

『ハッピーガチャ』は初プレイの人に対しては「中ハッピー」を出してくれる傾向があるらしく、

友達の普通のパンが「超高級カツカレーパン」になったり、普通のソフトクリームが「超ロングソフトクリーム」を得ることが出来たりと、

のび太くんにとっては、あまり思い通りの結果にはならなかった。

 

 

 

中ハッピーを引き当てたことであっという間にガチャ沼へ沈んで行ってしまったのび太くんと違い、

友達たちはみんな、ガチャの引き際がわかっていたところがいいですね。

 

 

 

 

そして、初見プレイでいきなり大ハッピーの金カプセルを当てるジャイアンや、

3連続で大ハッピーを引き当てたスネ夫はやっぱりすごい。

 

やっぱり金持ちやリーダーシップのある人間は、元来「持っている」ものがあるんでしょうかねえ。

 

 

 

 

ただ、その大ハッピーを引き当てたご褒美が、

「大リーグで大活躍」「ハリウッド映画に出演」など、すべて幻覚の中の出来事だったのがなんか残念ではあった。

 

 

この手の幻覚くらいなら他のひみつ道具でも見ることができそうなので、

大ハッピーなら、それこそ大ハッピーになれるようなプレゼントくらい用意してあげてもいいんじゃないだろうか?

 

 

「形に残るタイプのプレゼント」は、ハッピーガチャの運営側にもいくらか金銭的負担がかかるけど、

「幻覚」なら実質ゼロ円みたいなものなので、なんだかケチくさい気もするぞ。

 

 

 

 

こうして、完全に『ハッピーガチャ』に憑りつかれてしまい、

大ハッピーを出すために家の中にあるもの全てを引き換え続けてしまったのび太くんとドラえもん

 

 

とうとう賭けるものがなくなった2人は、

野比家そのものを担保にして、最後の大勝負に挑む!

 

 

 

ガチャを引くために自宅を賭けてしまったドラえもんのび太くんを見ると、

藤子A先生の好短編『ひっとらぁ伯父サン』で「ドボン」にハマってしまった結果、最終的に家の権利書を担保にしてしまった小池さんスターシステム)を思いだす。

 

 

 

あの時の小池さんはギャンブルに負けて盛大に破滅していましたが、

 

今回ののび太くんは自宅を賭けた大ギャンブルにおいて、

見事に「大ハッピー」を超えるカプセル、「特大ハッピー」を引き当てることに成功したのでした!

 

 

 

 

しかし、肝心の「特大ハッピー」の内容が、

「小ハッピー(ハズレ)」の時のタコが3メートルくらいの大きさになったものが出てくるという、ひどい仕様だったせいで全てが台無しに。

 

 

あと、特大ハッピーが当たったところで、

今までに引き換えたものが返ってくるわけでもなさそうだから、どっちみちのび太くん達の破滅は決まっていたような気もします。

 

 

 

 

そもそも「くら寿司」のガチャじゃあるまいし、なんでタコをハッピーの対象にしているのかが全くもって謎だ。

それなら『ハッピーガチャ』じゃなくて、「タコガチャ」に改名すればよかったのに。

 

タコマニアの人にとってはたまらないのかもしれないけど、特賞があんなデカいタコだとわかったら、自分は絶対にやりこみたくないぞ。

 

 

もしかして「特大ハッピー」の”特大”って、サイズのことを現していたとか?

 

 

 

 

まあ、みなさんも今回ののび太くん達みたいに「ギャンブル」や「ソシャゲのガチャ」にハマりすぎるのは気をつけましょうってことで。

この手の娯楽は、無くなっても困らない程度のお金で楽しむのが一番ですよ。

 

 

 

 

 

 

マジックボックス藤子・F・不二雄大全集ドラえもん第4巻収録)

2本目は2018年11月2日放映分の再放送。

『マジックボックス』でジャイアンに奪われた漫画を取り返そうとするのび太くんでしたが、つい調子に乗ってしまい・・・。

 

 

 

この回の放送は2回目となるわけですが、

今回も、ジャイアンの所有する本のタイトルが個性的だということSNSでちょっとだけ話題になっていた。

 

 

「シチューの作り方」「ハンバーグ」「コロッケ」など、

小学生男子の部屋にはあまりなさそうな料理に関する本が多かったのは、

やっぱり「ジャイアンシチュー」の頃の影響で、まだまだジャイアンが料理に夢中だということなんでしょうか。

 

 

 

 

料理について知りたいことは、今だとクックパッドなどのネット情報で済ませてしまうことも多い昨今、

電子書籍の時代でもちゃんと本を購入しているというところに、ジャイアンの研究熱心っぷりがうかがえます。

 

 

このお話ものび太くんが電子書籍でマンガを買っていたら物語が成立していないお話なので、

時代を感じさせる話といえば、時代を感じさせる話なのかもしれません。

 

 

 

今から50年後には、「紙の漫画の存在」って一体どうなってるんでしょうかね。

もしも50年後にこのお話がリメイクされた時には、また違った内容になっているのかもしれないぞ。

 

 

 

 

そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまでです。

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は9月19日。

サハラ砂漠で勉強はできない」「ニニンジャ!からくり忍者屋敷」 の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(50周年誕生日1時間SP・ウルトラミキサー&ムードもりあげ楽団&のび太の恐竜)

次回の感想:ドラえもん感想(サハラ砂漠で勉強はできない&ニニンジャ!からくり忍者屋敷[再])

 

 

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