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ドラえもん感想(いろいろソーダセット&マジックボックス)

 

2018年11月2日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラおなじものさがし●
今週は、ドラえもん誕生日SP「クジラとまぼろしのパイプ島」からの出題。

 

 

 

いろいろソーダセット(アニメオリジナル)

しずかちゃんが出木杉くんと仲良くしているのが気に食わなかったり、
ジャイアンから無理やり野球にさそわれたりと、自分にとって嫌な事ばかり起きる現実に悲観し、冒頭から泣きじゃくるのび太くん。

 

そんなのび太くんを見かねたドラえもんポケットから『いろいろソーダセット』を出してくれました。

 

 

このセットには、
「ハヤソーダ」「オソソーダ」「カテソーダ」「マケソーダ」「スカレソーダ」「キラワレソーダの6本のソーダが入っており、
その中のソーダをひとつ飲むことで、自分がさまざまな能力を発揮することができるという道具です。

 

それぞれのソーダを飲んだ効果については、そのソーダの名前を見れば大体の察しがつくと思います。
早い話が、ダジャレだ!

 


「スカレソーダ」「カテソーダ」は是非とも飲んでみたいけど、「キラワレソーダ」「マケソーダ」あたりは絶対に飲みたくない。

 

 

ドラえもんの道具には「ムシスカン」「びんぼう紙」「うらたなばたロケット」など、
見た目は似てるけど、お目当ての道具と対になる効果を持つ道具がたびたび登場していますが、なんでこんなデメリットしかない道具を発売する必要があるんだろう?
うっかり使う道具をまちがえたら、えらいことになってしまうぞ。

 

この道具たちのメリットを考えても、
「『本来の道具と間違えたせいでひどい目にあう』という展開がつくりやすいので、漫画の内容にメリハリがつく」くらいしか思いつかない。

 

この後ののび太くんみたいに、嫌いな友だちにワザと使わせるというやり方もありますね。
そして、嫌がらせ目的で「うらたなばたロケット」を買うような人とは、なるべく友だちにならずに距離をとっておいたほうがいいぞ。

 


「カテソーダ」を飲んで、「どんな勝負にも勝てるように」なったのび太くん。
あんなに嫌だった野球の試合でも、ソーダのおかげで好プレーを連発していく!

 

しかし、このソーダトイレに行くと効果が消えてしまうので、試合中はひたすら尿意をガマンしなければいけない。

 

ゴールデンタイムのアニメなのでうまく意味をボヤかされていますが、
ストレートに言っちゃえば「オシッコをしたらダメ」ってことなんでしょうね。
オムツをしてればいいってワケでもなさそうだし。

 

 

トイレ行った後に同じのをもう1本飲むという手段もありますが、ドラえもんが持っていた「カテソーダ」はあれ1本きりだったご様子。
どうやら、『いろいろソーダセット』の単品発売はされていないようだ。
6本全部「カテソーダ」のセットにしたほうが、売れそうな気もするんですがねえ。

 


尿意に耐えきれず、「8点差で勝ってるから」と油断してトイレに行ってしまったのび太くん。

 

しかし、あっという間に相手のチラノルズの追撃がはじまったことに焦り、
あわてて「マケソーダ」を飲んで試合に臨んだところ、9回に一挙18得点を取られて大敗北。
ジャイアンにボコボコにされてしまうのでした。

 

飲んだのはのび太くんだけなのにチームの足まで引っ張ってしまうマケソーダの効果、恐るべし!

 

 

あと、のび太くんのほうにボールが飛ばないように打者を抑える必要があったジャイアン投手にもそれなりの責任があると思う。
のび太くんが毎回エラーをしてるってことは、同じくらいに打たれてるピッチャーがいるってことですからニィ。

 


野球ではうまくいきませんでしたが、
今度は「キラワレソーダ」を出木杉に飲ませてしずかちゃんに嫌われてもらおうという作戦に打って出たようです。
もちろん、のび太くん自身は「スカレソーダ」を飲んでしずかちゃんに好かれるつもりだ。

こんな姑息なことやってると、キラワレソーダを飲まなくても、勝手に嫌われるぞ!

 


学校のうら山でようやく見つけた出木杉くんに「キラワレソーダ」を飲ませようとするのび太くん。
鼻息を荒くして自分が持参したソーダ水をその場で飲むことを強要するのび太くんの姿は、じつに不気味だ!

 


出木杉くんもこの不気味っぷりに飲まれたのか、仕方なくソーダを飲むことに。

しかし、あちこち走り回っていたせいでビンの中の炭酸がたまっていたため、
栓を開けたとたんに中の「キラワレソーダ」が勢いよく吹きだし、のび太くんの口の中にすべて入ってしまう神がかり的な不運が起きてしまった。

 

ドラえもんに詳しい人なら、このシーンを見て、
コミックス9巻「王かんコレクション」の回の最終ページのイラストカットが脳裏に浮かんだことでしょう。

まさに、絵に描いた因果応報っぷりだ。

 

 

キラワレソーダの効果で、みんなにのび太くん嫌い!理由はないけど・・・。」と不思議な悪口を言われまくってしまうのび太くん。


「なにか理由があって嫌い」なら、その欠点を直すことで仲直りできる可能性がまだありますが、
「とくに理由はないけど嫌い」はその可能性すら消滅する嫌われ方なので、ある意味一番つらいかもしれない。

 

 

こんな嫌われ方をされた時はとっととトイレに行くか、まだ誰も飲んでいない「スカレソーダ」を追加で飲んでみるしか方法がなさそうだ。
ソーダの効果で、好感度が元に戻るかもしれないぞ。

 

そんなわけで、1本目おしまい。

 

 


●クイズは月をめぐる●
きょうの問題:「地球から月まで新幹線でどれくらいかかる?」

 ① 約50時間
 ② 約5日
 ③ 約50日

 

今週は1本目と2本目の間に出題、エンディングで正解が発表されました。

答えは記事の下のほうで。

 

 


マジックボックス藤子・F・不二雄大全集ドラえもん」第4巻収録)
てんコミ未収録のめずらしい回。
漫画を貸りたことをとぼけるジャイアン、その肩を持つスネ夫『マジックボックス』でこらしめろ!

 

マジックボックスのなかに入って、中の穴から手や足を出すと、付属の筒からも同じように手や足が出る。
感覚も共有できるので、筒を自分の分身のように操って自分のやりたいことを好きなだけやりましょう。
日頃の仕返しだろうが、イタズラだろうが、使い方は無限大です。

 

 

仮に、イタズラ中にその姿が見つかったとしても、
はた目には、手や足が生えた筒にしか見えないので、相手がその姿にびっくりしているスキに逃げることができるのもメリットだと思われます。
なるべく自分の正体を知られたくない、隠密行動をする時にはピッタリな道具だ。

 


男たるもの、手や足のほかにもうひとつ突っ込んでみたくなるモノがあったりしますが、
あんまり下ネタに走るのもよくないので、ここでは発言を自粛しておきます。

 

でも、そのブツを『マジックボックス』の穴に突っ込んでみたらどういうことになるんだろう?
想像したら、かなりシュールな光景が脳裏に浮かんでしまった。

 


原作では、寄り道せずにジャイアンの家に行くだけだったのですが、
尺の関係上、しずかちゃんからヤキイモをもらったり、通りすがりのイヌに捕まってオモチャにされてしまうなどのアニメ独自の展開も追加されていました。

 

イヌに足を噛まれて、本体ののび太くんも痛がってしまうオマケもプラスされていた。

 

感覚がリンクするということは、道中で筒がうっかりロードローラーに轢かれでもしたらのび太くんの足がとんでもないことになってしまう。
そんなリスクも考えた場合、この道具を操る時はかなりの注意が必要ですね。

 


ジャイアンの本棚にあった本のタイトルがやたら個性的だったのも、このお話の見どころのひとつでした。
いちいち紹介するのもアレなので、本の詳細は各自DVDレンタルやネットでググるなりして確認してみてください。

 


オチのほうもジャイアンが筒をマイクカバーにして歌の練習を始めたせいでのび太たちが悶え苦しむ」といった原作とはちがう終わり方。

 

途中から必要以上のイタズラに走ってしまったのび太くんも悪いという、喧嘩両成敗的なオチと言えるのかも。
家で歌の練習をしたジャイアンも、あとで母ちゃんに再び怒られると思うので、まあ平等っちゃ平等ってことで。

 


そんなわけで、今週のドラえもんはここまでです。

 

 


■次回予告■
次回の放送は11月9日。
「あい棒」「アトカラホントスピーカー」の2本をお送りします。

 

小学館こども大百科

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正解:③約50日。
このコーナー、今週からストーリー仕立てになりだしたぞ!