2019年10月26日放送分 ネタバレ注意!
変身レプリンター(アニメオリジナル)
学校の先生が「自身の成績の悪さについてママに話がある」という目的で家にやってくるのを恐れ、あわてて宿題だけは終わらそうとしていたのび太くん。
そこへタイミングよく、未来デパートからの試供品『変身レプリンター』が届いた。
指先に装着して触るだけで、その人の姿や能力をそのまんまコピーできるこの道具を使い、
のび太くんは学校の先生をなんとかやり過ごそうとするのですが・・・。
先週登場した『写真きゅうばん棒』も未来の新商品だったけど、
今回の『変身レプリンター』は未来デパートから新商品のおためし用として勝手に送られてきたものである。
過去にも、プラス3巻「ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?」で、
『原料ライト』や『タイムトンネル』などの試供品が送られてきたことがありましたが、今回もその一環なんでしょうか。
送られてきた『変身レプリンター』の小包の中には、取扱説明書がわりのタブレットも同封されていたぞ!
なお、この道具で変身する時は「かなりの精神の集中」が必要とのこと。
ちょっとでも気を抜くとすぐに自分の顔に戻ってしまうので、油断は禁物である。
ここらへんはいかにも「新商品」って感じがしますね。
試供品だからワザとこういう仕様にしたって可能性もありそう。
ママに成りすまして学校の先生をうまく追い払ったのび太くん。
でも、いつもの服装のまんまで「ママの姿」に変身してしまったため、
ノーブラ・へそチラ&生足むきだし状態というかなりアグレッシブな格好で先生を出迎えることとなってしまった。
幸いにも、先生が真面目だったからよかったようなものの、
これがエロ漫画だったら、刺激的な人妻の姿に欲情した先生に突然押し倒されてもおかしくないような案件である。
女体化した状態で自分の担任教師(たぶん40代)に襲われる展開とか、考えただけでもおぞましいぞ。
そもそもエロ漫画の媒体であってもそんなに見たくない、あまりにマニアックすぎる内容だ!
自分の妄想がかなりヘンな方向に行ってしまったので、そろそもドラえもん感想に戻ります。
頭の良さを得るために、お次は出木杉くんに変身したのび太くん。
しずかちゃんの前でクッキーの投げ食いを披露したりと、
あまり出木杉くんらしくない行動をしていましたが、なんとか最後まで正体はバレず。
それどころか「出木杉さんのひょうきんな一面が見れた」と、むしろしずかちゃんからの好感度が上がったような気も。
あと、見た目が出木杉くんの状態でのび太くんみたいな言動をとると、けっこうかわいいということもわかりました。
出木杉くんがしないリアクションをするのび太くん、なかなかに新鮮だ。
最近Twitterで「出木杉くんとのび太くんの関係性」を熱心に考察する流れができているようですが、
その界隈にいる人たちは、今回の話を見てどう感じたのかがちょっと気になってます。
是非とも、今回のお話で得たインスピレーションを自由に膨らませていってほしい。
さらに、自分がバカにされた腹いせとして、
「スネ夫」に変身し、ジャイアンを怒らせようとするのび太くんの姿も見受けられた。
今回ののび太くんじゃないけど、
仮にこの道具をつかって他人に変身した状態でドロボウとかの犯罪をやり続けたら、世の中をかなり混乱させることができそうだから心配だ。
スネ夫の姿になった状態で、全裸で新宿駅を走り回ったりでもしたら、
翌日何も知らないスネ夫の家に警察がやってきてしまうのは、ほぼ確実でありましょう。
他人になりすます系の道具は、
この手の悪事に使われると非常に厄介なところがデメリットだと思う。
未来の世界では、こういう「他人なりすまし犯罪」をどうやって防止してるんだろう?
そして最後はジャイアンに変身するも、
ジャイアンのママからお使いに行かされた疲れで集中力が完全に切れてしまったのか、
自分の顔面が次々とモーフィングしていってしまい、誰からも自分が「のび太」であることを認識してもらえないという、ホラー作品みたいな展開で幕となった。
知っている人たちから「どちら様ですか?」と不審人物扱いされ続けるの、怖すぎるぞ。
「他人になりすまし続けていた少年は、いつしか誰からも自分のことを本人だと見てもらえなくなりました・・・」という展開は、
イソップ童話とかによくある教訓噺(ばなし)っぽさもありますね。
これがホラー漫画だったら、
このままのび太くんは一生顔面モーフィング男として街をさすらうことになるわけですが、
この作品は『ドラえもん』なので、次の話になる頃にはあっさりと元に戻っているのでした。
そもそも、道具を指から外せばすぐ元に戻れるというオチもあったりして。
というわけで、2本目につづく。
ツバメののび太(コミックス29巻収録)
原作回。『動物観察ケース』でのび太くんそっくりなドジなツバメを見守っていくお話です。
「人間も動物のひとつ」という考え方で座標をあわせれば、
『動物観察ケース』を使った人間観察もできそうだけど、「人間観察」を言い訳にしたエッチ目的の用途に使うヤツもかなり多そうではある。
ドラえもんの道具のほとんどは、エッチなことにつかえそうだからすごい。
それとも「この道具はこういうことに使えそうですね!」といちいち連想しちゃう自分が悪いのか。
真相は闇の中です。
「家でライオンを飼っている!」というスネ夫の告げ口でお巡りさんがのび太の部屋にやってくるも、ちょうどコアラを映していたおかげで難を逃れた・・・というシーンがあったのですが、
よくよく考えてみたら「コアラの個人飼育」も、法律から見たら充分にアウトな気がする。
ためしにググってみても、
オーストラリア固有の生物であるコアラは「野生生物保護法」という法律によって輸出が禁じられており、
かなり頑張らないと個人での飼育はできないということがわかった。
まあ、少なくとも、飼う場所が「民家」ではとても飼育許可はおりなさそうです。
つまり飼育してたのがライオンであろうが、コアラであろうが、アウトには変わりありませんでした。
あのお巡りさんが野生生物の飼育に注意を光らせるタイプのヒトじゃなくて本当によかった。
悪天候の中、小さな体でフィリピンまで向かうツバメの姿に感動したのび太くん。
襲いかかってきたトンビをスモールライトで小さくしちゃったりと、
自然の摂理に反する行為に手を出しちゃったりもしてましたが、それも愛ゆえの行動だから仕方ありません。ありません?
あのトンビが、その後に他の動物に捕食されてないかどうかだけが気がかりです。
こうしてのび太くんの代わりに、
ツバメをフィリピンまで送り届けていったドラえもんでしたが、
帰りの道で自分の家がどこにあるのかを完全に見失ってしまい、
『動物観察ケース』に海上をタケコプターでさまよっているドラえもんの姿が映し出されてのび太くんがビックリ!・・・といったところでこのお話は終わりとなります。
タケコプターの電池が切れたら、あっという間に海へドボンと落っこちちゃいそうなので、
海の上を移動しながらのタケコプター帰宅はかなりスリリングだ。
安全策を取りたい人は、普通に『どこでもドア』で帰るなりしたほうが無難でしょう。
もしかしたらドラえもんも「こんなのタケコプターだけですぐに帰れらぁ!」とタカをくくっていたんだろうか?
Aパートののび太くんと負けず劣らずの抜けっぷりだ。
ツバメの心配をするまえに、まずは自分自身の心配もしないといけないな、と思った次第です。
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。
●スネ夫としげお●
今週は『ツバメののび太』の話題から「自分が似ていると言われたことのある動物の話」へ。
「動物の名前は英語で言ったほうがカッコいい」というのは実にわかるぞ。
■次回予告■
次回の放送は11月2日。
「落とし物つりぼり」「強いペットがほしい」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(ドラえもんがいっぱい&アルマジロン)