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ドラえもん感想(メモリーローン&おれさまをグレードアップ[再])

 

2020年5月2日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

モリーローン(アニメオリジナル)

あののび太くんが野球の試合で大ホームランを打った!

でも、打ったボールはスネ夫のおニューのボールだったので、弁償金1000円を要求されてしまった!

 

大いなる喜びのあとに待っていた大きな不幸。まるでサイオー馬みたいな話だ。

スネ夫スネ夫で、せっかくチームが勝ったんだからボールの1つくらい許してやればいいのに、無駄にケチ臭いところがあるぞ。

 

 

あと、のび太くんにホームランを打たれたピッチャーの子、試合後にめちゃくちゃ落ち込んでそう。

顔も名前も知らない人だけど、とにかく自信を取り戻してほしいです。

 

 

 

スネ夫のボールを弁償しようにも、払えるお金の無かったのび太くんは

「自分の思い出」をお金に変えてくれる『メモリーローン』で、お金を作ることに。

 

日常生活でよく聞く言い回しである「自分にとって価値のある思い出」といった言葉を、

そのまま「お金の価値」として捉えているのは、なかなかおもしろい発想だと思いました。

自分はこういうの大好きです。

 

 

 

この道具によって、幸いにも『ホームランを打った記憶』が、

スネ夫のボール代と同じ「1000円」で買い取ってもらえたのでよかったのですが、

 

「預けた思い出はすべて自分の記憶から消えてしまう」というのは、

『メモリーローン』を使う上で、かなり気を付けなければいけないところである。

 

 

ドラえもんが『メモリーローン』を出すのをちょっとしぶっていたのも、

のび太くんがお金欲しさに自分の記憶を消しすぎて、クルクルパーマンになってしまうことを恐れていたからでしょう。

 

 

実際、のび太くんの思い出リストの中には、

 

 「おやつを食べた:100円」

 「遅刻しなかった:1円」

 「ジャンケンに勝つ:1円」

 「朝ご飯を食べられた:50円」

 

など、1円貰えるんだったら別に消えても問題なさそうな記憶もたくさんあったのですが、

 

 

中には、

ドラえもんとの思い出」「パパとママとの思い出」「おばあちゃんとの思い出」といった、

のび太くんが絶対に消したらいけない記憶も入っていたので、お金に目がくらみきってしまうと、かなり危険だ。

 

しかも、それらの大事な記憶は、

ゼロが9個あるほどの値段(最低でも1億円越え)で売れるというのも、なかなかそそられる条件ではある。

 

仮に自分が、本当の本当にお金に困った状況だった場合、涙を飲んで売ってしまうかもしれません。

 

 

 

ちなみにこの道具は、

逆にお金さえ払えば「自分にとって嫌な記憶」も失くしてくれるのもポイント。

 

 

のび太くんの思い出リストの相場で語ると、

 

 「犬にかまれる:マイナス10円」

 「足の小指をタンスにぶつける:マイナス10円」

 「テストで5点:マイナス10円」

 「ドブに落ちる:マイナス10円」

 「寝坊で遅刻:マイナス10円」

 

といった「嫌な思い出」を、だいたい10円くらいで無くすことができます。

 

 

10円で嫌な思い出が消せるならガンガン消していきたいけど、

「犬にかまれる」「ドブに落ちる」「寝坊で遅刻」等の肉体的・社会的にダメージがある出来事は、記憶だけ消えても意味ないような気がするんですがそれは。

 

必要以上に自分のメンタルを悪くしないようにするにはいいのかな。

 

 

 

劇中では、のび太くん以外に

出木杉くんの思い出リスト」も公開されていたのですが、

 

出木杉くんの思い出が

「テストで100点をとった(値段:1円)」「テストで85点をとった(値段:3000円)」の2つしかなかったことに、かなりの衝撃をうけてしまった。

 

 

まあ、これはただ単に、

アニメスタッフの人が出木杉くんのエピソードまで考えるのがめんどくさかっただけだと思いますが、

 

これだと出木杉くんが

「自分の人生の思い出がテストのことしかない異常者」にしか見えないので、せめて2~3個くらいは何かしらのエピソードを仕込んでもらいたかった。

 

出木杉くん、家族の思い出とかないのかな・・・。

 

 

それにしても、

本来だったら「嫌な思い出」として扱われそうな「テストで85点をとった記憶」も、

出木杉くんレベルになると3000円で売れてしまうのがスゴい。

 

 

「悪いことも含めて、すべての思い出は大切だからね」という出木杉くんの言葉に、

今回の「メモリーローン」のお話が伝えたかったことのすべてが詰まっているように感じました。

 

 

 

そしてのび太くんも、

新作ゲーム買いたさに自分の大切な思い出(「おばあちゃんとの思い出」等)を売り払いそうになったものの、

「やっぱり消せない」と思ったのか、寸前で踏みとどまることができた。

 

お金を払えばまた思い出すことができるとはいえ、さすがにそれは超えてはいけないラインでしょう。

 

代わりに「新作ゲームがほしい(価格:マイナス2000円)」という思い出をお金を払って消したことで、全てが元通りになったような気がしました。

今回失くしちゃった楽しい記憶は、お小遣いをためてまた取り戻せばいいんですよ。

 

 

 

ただ、「新作ゲームがほしい」という思い出を消すためには2000円使わないといけないというのは、いくらなんでもボッタくりすぎだと思う。

それくらい、のび太くんの中の「ゲームが欲しい気持ち」が強かった・・・ってことなんだろうか?

 

前述の出木杉君の85点テストの記憶といい、

『メモリーローン』は価格設定の基準がちょっとおかしいように思えるので、やっぱりこの道具はあんまり使わない方がよさそうではある。

 

自分の預けた思い出がどうやって金に変わってるのかが、よくわからないってのもありますし。

『メモリーローン』という名前自体が、なんとなく消費者金融っぽいのも怪しいぞ。

 

 

 

どうせだったら、のび太くんもあの時、

新作ゲームの記憶と一緒に「『メモリーローン』に関する記憶」も一緒に消しちゃえばよかったと思う。

 

でも、それを実際にやろうとした結果、

『メモリーローン』の記憶を消す行為だけ、やたらと金がかかることが判明しちゃったりするのかも。

ひょんなことから、販売元の闇が判明する展開にも期待だ!

 

 

 

その他、わざわざ感想としてまとめるほどではない「自分が思った事」や、

Twitterのタイムライン上で流れてきて気になったコメント」として、

 

 「おばあちゃんとの思い出を消したら『STAND BY MEドラえもん2』の存在自体もなかったことになるのか?」

 「最初からスネ夫に『メモリーローン』を使わせて、新しいボールの記憶を消せばよかった」

 「のび太のママが死んだあとだと、ママとの思い出も高価になりそう」

 「人を殺した記憶も消せるのなら、ものすごくえらいことになる」

 「サブスクで適当なアニメやドラマをいっぱい見て作った記憶を売り払いまくれば、そこそこのお金は稼げそう」

 

など、ネット上で『メモリーローン』に関する様々な妄想が広がり続けていました。

みんなが興味を持ちたくなるひみつ道具はいい道具であり、いいお話だ!

 

 

 

そして、今回の「メモリーローン」のお話を見たことにより、

世にも奇妙な物語』の名作「思い出を売る男」を思い出している人も、Twitter上で多く見かけました。

 

「自分の思い出がお金になる」といった点は共通してるけど、

あのお話とはまた違った印象で終わっているのも、なかなか興味深いところです。

 

あと、今回調べてみて知ったんですが、「思い出を売る男」には岡江久美子さんも出演してたんですね・・・。

 

 

 

そういえば、今回のお話では

作画ミスによって「ドラえもんがタケコプターをつけずに空を飛んでいるシーン」も生まれていました。

 

これ、レンタルDVDに収録される際には修正されるのかなあ。

 

 

 

 そんな感じで、一本目の感想はおしまいです。

 

 

 

 

 

おれさまをグレードアップ(コミックス44巻収録)

2本目は2018年6月15日の再放送。

 

『グレードアップえき』を尻に吹きかけられたジャイアンが、自らの屁の力によって宇宙へ飛んでいく回です。

おならで宇宙に行くとか、完全に「かいけつゾロリ」の世界観だ!

 

 

 

自分は最近、

アニメ『ドラえもん』のあとに放送されている『ハクション大魔王2020』を見ているのですが、

あのアニメには、おならをすると壺から出てくる「プゥータ」というキャラが登場しています。

 

50年前のアニメには出ていなかった新キャラだけど、

あいつもグレードアップされたおならをされたら、グレードアップした姿で壺から出てくるんだろうか?

 

プゥータは今のところ、

カンちゃんやアクビちゃんにちょっかいを出している存在でしかないので、そろそろ新展開を見せてほしい。

 

 

 

それにしてもあのアニメ、

ハクション大魔王2020」というタイトルなのに、ハクション大魔王の出番がそんなに無いのが気になる。

 

Twitterだと、アバンタイトルの八頭身アクビちゃんばっかり話題になってるような気がしますが、

個人的には、何に対しても興味を持たない現代っ子に見えるカンちゃんが実は鉄道オタクなところが好きだったりします。

車掌のアナウンスが完コピできる小学生、嫌いじゃないぞ。

 

 

作中ではやたらとEF65を推してるみたいですが、もしかしたらアニメスタッフさんの中にEF65マニアでもいるんだろうか?

どこかのネットニュースや鉄道雑誌が、このことについてタツノコプロに直撃取材してくれないかなあ。

 

(再放送であまり語ることがなかったため、ドラえもんとまったく関係のないアニメの話をしてしまいました)

 

 

 

ちなみに、上の放送日でわかるかもしれませんが、

このお話は当時、2年前のジャイアン誕生日スペシャのエピソードのひとつとして流れていたものです。

せっかくの誕生日なのにあんなオチにされたジャイアンかわいそう。

 

でも、ジャイアン以上にオナラが似合うキャラ、ドラえもんには存在しないもんなあ。

恰幅のいいキャラはオナラをしても絵になりますね。

 

 

 

 そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

 ■次回予告■

次回の放送は5月9日。

 「こころにささるおもいヤリ」「スケジュールどけい」をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(気球で世界一周!?&大ピンチ!スネ夫の答案[再])

次回の感想:ドラえもん感想(こころにささるおもいヤリ&スケジュールどけい[再])

 

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