2019年6月7日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラまちがいさがし●
復活2回目。今週は『ドラえもんをのぞいちゃえ!』の回からの出題。
『あなうめドラえもん』はもうやらないんだろうか?
ネアンデルタール人を救え(アニメオリジナル)
1本目は4万年前の世界が舞台!
ドラえもん達がジャイアンそっくりのネアンデルタール人のために一肌脱いであげるお話である。
いや、あの時ののび太くんは女装してたから、むしろ着ているのか?
あと、先週のドラえもんの予告の時点で「ネアンデルタール人を救え」というタイトルが妙におもしろく感じてしまっているのはナイショだ。
ネアンデルタール人とドラえもん、まったく関係のない両者を結びつける発想はスゴイ!
過去の世界に自分たちとそっくりな人物がいたりするのは、ドラえもんでは結構よくある話ですが、
今回ののび子ちゃんのように「性別が違っている」というのはなかなか珍しいパターンだったりする。
のび太くんがお話の流れで女装をすることはたまーにありますが、
『ドラえもん』にホンモノののび子ちゃん(♀)が出てくるのは「あべこべの星」の時に出てきたのび子ちゃん以来かもしれない。
そして、ジャイアンそっくりのネアンデルタール人(以下「ジャイ原人」)も、
性別自体は男のままでしたが、性格自体は今のジャイアンとちがって弱気な性格、とだいぶあべこべな感じになっていた。
このお話には、スネ夫そっくりなホモ・サピエンスも出てきていましたが、
こちらもジャイ原人に対して強気で攻め立てることができたりと、性格が逆に。
やっぱり、4万年も経つと性格も逆転しちゃうんでしょうかねえ。
でも、今のスネ夫もジャイアンがいない間は彼に対して強気になっていたり、
ジャイ原人も今のジャイアンと同様に、女の子(のび子ちゃん)に奥手な性格はかわらなかったので、
人間も本当のほんとうに本質的な部分は、4万年経ってもかわっていかないのかもしれない。
まあ、ジャイ原人は正確にいうと「人間」というカテゴリには当てはまらない存在なのかもしれませんが。
今回ドラえもんは、ジャイ原人が「本物のネアンデルタール人」だと確かめるため、
ジャイ原人に向けると、画面に「ネアンデルタール人」と表示される謎のひみつ道具をつかってジャイ原人の素性を調べていた。
この道具をホモ・サピエンスのスネ夫にむけると、しっかりと画面に「ホモ・サピエンス」と表示されていたので、
どうやらこの道具は、「この人がヒト属でどこに分類されるのかを判定する機械」だと思われる。
何だかものすごく、使用条件が限られそうな道具だ!
この道具をアメリカ人につかったら「アメリカ人」と表示される機能もあるならまだ使い勝手がありそうだけど、
それだったら、直接本人に身振り手振りで聞いたほうがずっと手っ取り早い気もするぞ。
でも、言葉が通じない人相手だったら、この道具はまだ使えるのかもしれない。
そんなジャイ原人以外のネアンデルタール人は全員死んでしまったのか、彼はひとりぼっちで生活をしているようだった。
のび子ちゃんに惚れており、
ホモ・サピエンスの仲間にも入りたそうにしていたジャイ原人を救うため、
のび太くんは女装姿でジャイ原人に近づき「ケブカサイを挑発してホモ・サピエンスのスネ夫たちを襲わせ、ピンチになったところを『スーパー手ぶくろ』をつけたジャイ原人が助ける」という計画をたてるのでした。
女装のび太くんのへたくそな絵を用いながらの説明がちょっと心配だけど、
ジャイ原人は彼をのび子ちゃんだと思い込んでいるためか、ノリノリで計画に乗ってくれたのでとりあえずひと安心だ。
余談ですが、
今回のドラえもんと同じ週(6月2日)に放送された『ゲゲゲの鬼太郎』でも 鬼太郎が女装をしていたので、国民的アニメ同士でちょっとした女装シンクロニシティが。
今回ののび太くんの女装は6期鬼太郎さんほどのクオリティではなかったけれど、ネット上では「意外と似合う」「嫁にして」などの声があがっていた。
一体どういうことなの・・・。
閑話休題。
これで後は、怒ったケブカサイをホモ・サピエンスたちのところへ向かわせればよかったのですが、
原始を生きる獰猛な生物をうまくコントロールできるわけもなく、案の定ケブカサイはのび太くんとジャイ原人を狙って襲いかかってきた!
頼みの綱の『スーパー手ぶくろ』もジャイ原人が使い方を勘違いして足に履いていたという不幸も重なり、2人とも一転して大ピンチに陥ってしまう。
しかし、スーパー手ぶくろを履いていたことによって生まれた跳躍力で岩の物陰に隠れることができたり、
偶然近くにいた本物ののび子ちゃんがケブカサイに襲われているのを見たジャイ原人が、
ひみつ道具を頼らずに持ち前のパワーだけでケブカサイを追い払ったことで、無事ホモ・サピエンス達からの信頼を得ることができたのでした。
予定とはだいぶ違っちゃったけど、結果的にうまくいったからとにかく良し!
そして物語は、
「のび太くんが洞窟の壁に描いた絵が、考古学の発見としてニュースになってしまう」という、タイムマシンで古代の世界へ行った時によくあるオチで終わっていった。
過去にもメガネ恐竜を発見させたり、サルの化石を発掘させたりと、考古学の歴史をゴッドハンド並みにかき回し続けるのび太くん。
T・Pぼんがいたら確実に怒られてるレベルの時代改変っぷりだ!
というわけで、1本目は「女装したのび太くん(そっくりの女の子)に惚れたジャイアンそっくりのネアンデルタール人に、女装したのび太くんが会いにいく」というお話でした。
こうして文字だけで見ると、ものすごくカオスな回だったことがわかる。
今回のように「ひみつ道具の登場」は既存の道具だけにとどめておいて、本筋のストーリー描写を重視する回も個人的にはけっこう好きです。
お馴染みのひみつ道具が登場することによって、物語の展開のピースがうまく合わさっていくところがイイんですよね。
「おお、この道具をこう使うか!」と思わされると、つい感心してしまいます。
なんかうまく説明できないですが、多分わかってもらえるかと。
あと、今回のしずかちゃんは、
「きっと、たけしさん原人さんはのび子ちゃんのことが好きなのね~!」と言ってくるなど、ずっと乙女ちっくキャラに徹していた。
女の子が他人の恋愛に興味津々なのは、しずかちゃんも例外ではないようです。
アニメのしずかちゃんはたまーにそういうところが出てくるけど、今後も出していくつもりなんだろうか?
●ドラドラ探偵局●
今週の調査は「ドラえもんって変装好き?」がテーマ。
まず、「記憶に新しいのだと・・・」として紹介されたのが、
「ドラえもんをのぞいちゃえ!」の蜂、「ドラかぐや、月に帰る!?」のかぐや姫、「合体ノリ」のヘビ、「ぶんぶくドラ釜」のタヌキなど。
うーん、たしかに全部ここ2年以内に放送されたお話ですねえ。
そして興味深いのが、のび太くんの「ちょっと前にはこんなのもあるね!」との紹介のもとで、
「みせかけモテモテバッジ(2016年4月22日放送)」「ドラドラスパイ大作戦(2018年1月26日放送)」「スイカ割りにスイカペン(2015年7月10日放送)」の映像が流れた事。
のび太くん基準(もしくはアニメスタッフ)だと、2年より前に放送されたものは「ちょっと前」って認識なんだろうか?
大山ドラ時代の作品は「すごく前」とかになりそうだ。
のび太もたまには考える(コミックス34巻収録)
2本目は「次にテストで0点をとったら幼稚園からやり直し」の窮地に立たされたのび太くんのために『能力カセット』が登場するお話。
「のび太くんはひみつ道具とドラえもんに頼ってばっかりのダメ人間だ!」という意見に対するアンサーともいえる回ですね。
のび太くんがママにお使いを頼まれて「勉強のジャマをされた!」と怒るくだり、
『どこでもドア』使わせたり、ドラえもんが代わりに買いに行ったりすればいいんじゃないかと思ってしまった。(無粋ツッコミ)
ちなみに、2009年にこの回がアニメ化された時は、
時代性を考慮したのか『能力ディスク』というシロモノに変更されていました。
まあ、『ドラえもん』を見ている子供たちはカセットなんて知らない子がほとんどでしょうからねえ。
そして今回のアニメ化では、再び『能力カセット』にもどっていた。
前のアニメ化から10年経つと、カセットテープの存在を知らない子供たちはもっと増えてそうな気もしますが、おそらく原作リスペクトのほうを大事にしたんでしょう。
今この道具をあらためてリメイクするなら『能力SDカード』あたりがしっくりきそうだけど、
さすがにモノが小っちゃすぎるとアニメ映えしないという問題もでてきそうだ。
今回「カセットテープ」に戻ったのは、そんな事情を考えた上でのことだったのかもしれません。
今週のドラえもんきっかけで、
自分のお子さんに「ねえねえ、カセットってな~に?」と聞かれたら、全国のお父さんお母さんたちは優しく教えてあげてくださいね。
そんな、カセットのラベルに書かれたタイトルの能力が身につく『能力カセット』ですが、
一体どういう人の能力があるのか、気になって録画の一時停止ボタンをつかって確認してみたところ、
「政治家」「バスケット選手」「数学者」「天文学者」「物理学者」「マラソン選手」「野球選手」「サッカー選手」「テニス選手」「水泳選手」
「考える人」「医者」「マジシャン」「芸術家」「強い人」「アニメ監督」「歌手」「法学者」「漫画家」「国語学者」
などのラインナップがそろっていた。
物語のキーアイテムとなるカセットの存在もいくつかあるけど、
個人的には「アニメ監督」のカセットを使うとどういう能力が発動されるのかが、ものすごく気になる。
なんとなく、「漫画家」のカセットと能力がかぶっていそうなところもポイントだ。
「絵がうまくなる」が「漫画家」の能力だとした場合、「アニメ監督」はどういう能力なんだろう?
「渡された絵コンテをもとにアニメーターに指示を出すのがうまくなる能力」くらいしか思いつかないぞ。
使い道がよく分からないカセットの存在は忘れるとして、
のび太くんは「考える人」のカセットで、ひたすら自分のことについて考え抜く。
原作にもあった名シーンだ。
さらに今回のアニメでは、
考えるのび太くんの横で巣立とうと必死で羽ばたいている小鳥も同時に描くことで、見る側の分かりやすさの向上も目指していた。
このお話を通して言いたいことは、「とにかく君たちもあの小鳥のように自分の力でがんばれ」ってことなんでしょうね。(雑解釈)
こうして、自分の考えのもとで『能力カセット』をドラえもんに返却したのび太くん。
考えるキッカケはどうであれ、その後も自分の考えで宿題に取り組んだ姿勢はじつに偉いぞ。
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。
●ドラドラニュース●
・「テレビアニメ放送40周年記念 ドラえもん うたのコレクション」のCDを30名様にプレゼントのお知らせ。
欲しい人は、2019年6月14日までに番組ホームページから応募してください。
・今週のエンディングテーマで「ドラえもんのうた 40th」が流れました。
先週は「ぼくドラえもん 40th」が流れていたので、6月からは毎週交互に流していくんでしょうかね。
■次回予告■
次回の放送は6月14日。
ジャイアン誕生日企画「大スタージャイアン!?」「恐怖のディナーショー」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(トランポリンゲン&シャボン玉宅配便)
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