2019年4月5日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
今月から『ドラえもん』はアニメ放送40周年イヤーに突入!
「ドラガオじゃんけん」のドラえもんもメモリアルイヤーを祝って、今週からタキシード姿だ!
そんな40周年記念の幕開けとして、今週は「ドラえもんのうた」に新たなアレンジをくわえた新曲「ドラえもんのうた 40th」がオープニングで流れました。
歌のバックが過去のドラえもんの映像の総まとめだったのと、歌詞の文字テロップのフォントがなんかそれっぽく無かったせいで、
「海外の人がつくったドラえもんのMADビデオみたいだな」と思ってしまったけど、そこは気にしないでいきましょう。
それにしても、次に「夢をかなえてドラえもん」がアニメ地上波で流れるのはいつになるんだろうか?
ゆめの町、ノビタランド(コミックス3巻収録)
40周年を記念して、1972年4月2日に放送されたテレビ朝日版ドラえもん第1話を再リメイクだ!
本編前には40年前に放送されたオリジナル版「ゆめの町、ノビタランド」の一部も紹介されていました。
わさドラ放送1周年のときにも、このお話はリメイクされていましたが、
今回はその40年前の「ゆめの町、ノビタランド」の展開をより完全に近く再現した内容に仕上がっていた。
お話の最後でミニチュアの下敷きになるドラえもんとかは、まさにそのまんまでしたね。
なので、インターネットでたびたび話題になる、青い帽子がトレードマークの「謎の少年」も満を持しての登場だ!
ファンの間で「謎の少年と同一人物」として語られがちな安雄といっしょに彼が登場していたのは、やっぱり公式側もそのことを意識しているからなんでしょうか。
「あくまでも、今回のお話における安雄と謎の少年は別の人だよ!」という、公式側からのメッセージを感じました。
あと、オリジナル版では謎の少年がやっていた「いっぺん道の真ん中で昼寝してみたかった」というポジションを安雄がさりげなく奪っていた。
あいつ自身もサブキャラでありながら、40年ぶりにアニメに出れた謎の少年の唯一の見せ場を奪ってしまう安雄は相当におそろしい奴だ。
隣でその様子をながめていた謎の少年のあの顔は「俺がやろうと思ってたのに・・・」という感情があらわれているように見えましたね・・・。悲しい。
そしてオリジナル版でかなり印象的なシーンだったのび太くん達が「ウエスト・サイド物語」のダンスをするくだりは、
「出木杉くんが見ているテレビの中で『ウエスト・サイド物語』が放送されていた」という形での登場となっていました。
おお、なんか粋であり、オシャレな感じがする。
今あのくだりを完全再現するのは、さすがにシュールすぎるってのもあるし、
現在では権利上の関係で「ウエスト・サイド物語」のダンスをやれないからこういう登場になったという可能性もあるけど、こういう改変だったら充分にアリですね。
もちろん、40年前のお話の展開をそのままなぞっているだけでなく、
子どもたちがボウリング場やブティックで楽しんだり、しずかちゃんが『のび太の宇宙小戦争』ばりにミルク風呂をキメていたりなど、今回のアニメオリジナルな展開もたくさんありました。
本屋さんで欲しかった図鑑を持ち帰る出木杉くんと、欲しかった漫画を持ち帰るのび太くんとの対比が見ていて悲しい。
でもどちらかといえば、自分も本屋さんで好きな本持ち帰っていいよって言われたらのび太くんみたいな行動を取りそうなんだよなあ・・・。
最後はジャイアンが自ら建設したドームで3DAYSコンサートを行おうとするも、破壊神・野比玉子の手によってノビタランドごと撤去されて終了。
あのドームをつくるために、ジャイアンはわざわざ東京ドームまで撮影しに行ったんだろうか?
40年後にリメイクされた今見ても、非常におもしろいお話でありました。1本目終了。
ドラえもんをのぞいちゃえ!(アニメオリジナル)
「月面探Q!」終了でもう二度と出てこないと思っていたロッチ中岡さんがまた登場したのでびっくりしました。(本編前)
2本目は、のび太くんがいない間のドラえもんの日常を初公開だ!
のび太くんとの不仲を心配するセワシくんとドラミちゃんと一緒に、ドラえもんの私生活を覗いていくぞ。
ドラえもんのことをあまり知らない子供たちに向けて、ドラえもんのパーソナルデータを紹介していくという要素もありましたね。
「ドラえもんの日常をアニメ化」と聞いたときは、真っ先にコレのことを思いだしたけど、
テレビの情報番組を見ていたり安売りチラシに一喜一憂するなど、昼間の主婦みたいな一日を過ごしていることが分かった。
少なくとも、「マンガ読んでたら一日終わってた」みたいな生活よりはだいぶ健康的だ。
作中では『もち製造マシン』や『バタバタフライ』が出てきたりなど、原作ファンにはうれしい小ネタの数々も多く登場していた。
あの未来デパートのセールスマン、原作のどっかで見た事があるんだけど思いだせない・・・。
『バタバタフライ』って、わさドラでは初登場でしたっけ。
原作通りにアニメ化するとオリジナル展開の追加がそこそこ必要になってきそうな道具でもあるので、
近ごろ春めいてきた今日この頃を狙って登場させるのは、なかなかいいアニメ化のしかただと思います。
あと今回のアニメで、未来ではすごく貧乏な暮らしをしているハズのセワシくんがカードを持っていることも分かった。
お年玉50円しかもらってないのに、カードなんか作る余裕がよくあったもんだ。
ただ原作でも、セワシくんの貧乏設定は第1話以降まったく触れられていなかったりもするので、別に気にしなくてもいい設定なのかも。
ドラえもんを20世紀に送り込んだことで過去改変がおき、セワシくんの家も若干裕福になったのかもしれません。
前述のとおり、このお話は原作へのリスペクトやオマージュが感じられる内容でよかったのですが、
わさドラ版では『架空動物製造機』という名前でしか登場しなかった道具が、原作通りの『人間製造機』に戻っていたり(ドラえもんも何故か「前にひどい目にあったんだから」とコメント)、
ドラえもんが約1年半前にに登場した『スペースウォーズ・ゲームセット』を知らないような反応を示していたり、
これまた、わさドラ版ではちょっとキャラデザの違っていたノラミャーコさんが原作のキャラデザに戻っていたりなど、
過去のわさドラとのツジツマを考えると、ちょっと疑問を呈したくなる場面もあった。
原作へのリスペクトを追い求めるあまり、わさドラへのリスペクトがちょっと疎かになっているんじゃないかなあ、と。
自分でもいちいち細かいなあと思うけど、やっぱり気になっちゃうんですよねえ。
脚本づくりの上でそこらへんのツジツマまで気にしてたら大変だという気持ちもわかるけど、
ネットでググればすぐにわかるようなことなので、わさドラも毎週見ている自分としてはそこらへんのフォローも大切にしてほしかった。
物語のほうは、「2人はケンカもするけど心の中ではちゃんと通じ合っているんだよ」とドラミちゃんがキレイにまとめていた。
「ドラえもんのうた」もリメイクしたことですし、西脇唯さん呼んで「あしたも♡ともだち」もリメイクしましょうよ。(唐突な発言)
単なる原作ネタのリスペクトに過ぎないと思っていたスライムのくだりを、
そのまま「無敵コンチュー丹」につなげていく流れは、なかなか斬新でおもしろかったです。
しかも次回のドラえもんで「無敵コンチュー丹」そのものをやるってのもすごい。思わず唸ってしまった。
「モハメド・アリのくだりをどう説明するんだろう?」と期待しつつ、今週のドラえもんはここまで。
次回へつづくのでありました。
●ドラドラニュース●
本編終了後に「40周年だよ!ドラえもんひみつ道具コンテスト」開催決定のお知らせが流れました。
最優秀作品は番組の中でミニアニメになって登場するそうなので、みなさんもどしどし応募しましょう。
キミの考えたオリジナルひみつ道具が、(平成じゃなくて)令和の「あの人は居間」になれるかもしれないぞ。
子どもたちの考えたひみつ道具もいいですが、
せっかくコンテストを開催するんですから、50歳の人が考えた「おしっこバトン」のような斬新なひみつ道具のアイデアも積極的に評価してもらいたい。
ここらへんを評価するかしないかでコンテストの面白さがきまってくると思うので、是非。
■次回予告■
来週4月12日は「世界フィギュアスケート国別対抗戦2019 男子フリーほか」放送のためお休み。
次回の放送は2週間後の4月19日。「ダジャレーランド」「無敵!コンチュー丹」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(化石大発見!&布団にのってふわふわり)
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