SHIINBLOG

原子おはじき

あさおきて ひるねして よるねた(※藤子不二雄関連の話題をいろいろ書いているブログです)

ドラえもん感想(天井うらの宇宙戦争)

 

  2017年8月4日放送分  ネタバレ注意!

 

 

●ドラドラニュース●
・今週は「夏祭りだよ!ドラえもんクレヨンしんちゃん アニメ1時間SP」の中での放送。
 スペシャルと言っても、放送自体は実質いつも通りです。

・テレ朝夏祭りのドラえもんエリアに入るために必要なアイテム・こども「サマパス」を1万組、2万名様にプレゼントのお知らせ。
 抽選で2万人にプレゼントが当たるって何かすごいな。

 


天井うらの宇宙戦争(コミックス19巻収録)

リニューアル2週目の放送となった今回は、数多あるドラえもんパロディ回の中の屈指の名作「天井うらの宇宙戦争」が登場!
藤子・F・不二雄先生のスター・ウォーズ愛とドラえもんの世界観が見事にコラボレーションした好短編である。
自分のようなスター・ウォーズをあまり知らない人でも楽しめる内容なので、スター・ウォーズが好きな人が見たらさらに楽しめるのではないでしょうか。

 
ストーリーの方は、のび太君が未来の最新ゲームで遊んでいた時に迷い込んできたロボットから、
「アカン・ベーダーに捕まってしまったリリパット星のアーレ姫を救ってほしい」との話を聞かされたところから物語が始まります。
アニメではこのロボットの名前は「RO-BO(アールオー・ビーオー)」となっていましたが、原作では「R3-D3」というモロなネーミングであった。
国民的アニメだからこのくらいのユーモアは許してもらえるかと思ったけど、そういうわけにもいかなかったようだ。

 

で、そのアーレ姫が捕まっているアカン・ベーダーの基地があるのが、なんとジャイアンの家の天井うら!
実はアカン・ベーダーも、アーレ姫も、この回に出てくる宇宙人はみんなサイズが小っちゃいのだ。

 

大宇宙を舞台にした元ネタの壮大なストーリー展開を逆手に取り、あえて場所も登場人物たちもスケールを小さくして、のび太君のご近所の中で物語を完結させてしまったのがこのお話の笑い所であり、
そんな設定を逆手に取ったパロディ展開でありつつも、しっかりとSF作品としての型は成立させているのが、このお話のすごいところでもある。
このあたりに藤本先生が自ら提唱していた「S・F(すこし・ふしぎ)」要素と、先生の持つ斬新な発想力が存分に出ていますね。

 

それにしても、他人の家の天井うらに自らの拠点をつくるって、アカン・ベーダーってなんだかスズメバチみたいだ。


とはいえ、いくら小っちゃくてもアカン・ベーダーは地球侵略を目的にこの星へ降り立った敵でもあるので油断は禁物。
同じ小さい宇宙人代表である「のび太の宇宙小戦争」に出てきたドラコルルも頭の切れるやつだったし、「のび太の銀河超特急」に出てきた宇宙人・ヤドリは人に寄生して体を乗っ取ってしまう非常に恐ろしい敵だった。
「宇宙戦艦のび太を襲う」の回で出てきたバイキン宇宙人だって、あの時あの場所にドラえもんがいなかったら、今ごろ地球人全員が未知のウイルスにやられていたと思うとかなり恐ろしい。
ドラえもん世界では、意外と小さい宇宙人もガンバっているのだ。

 

ただ、当のアカン・ベーダー氏に関しては、「今どき黒マントはないわー」「すぐいばり散らしちゃってさ」影で部下たちから悪口を言われていた。
彼はあまり部下からは慕われていないようだった。
もしかしたら、アカン・ベーダーも自分の星の侵略部隊の中では中間管理職みたいなポジションだったりするのかもしれませんな。
わかりやすく他作品で例えると、ケロロ小隊におけるケロロ軍曹のポジションである。
おお、こう書くとなんか悲しいな!


そんなアカン・ベーダーの基地に忍び込んだのび太くん達。
無事に助け出したアーレ姫は、囚われの身であるにも関わらず牢屋の中で居眠りをしていたり、
ドラえもんの名前を「ノラえもん」と間違えて呼んだりと、原作にはないおとぼけキャラ要素も追加されていた。
そして、やたら他人に勲章を授けたがる性格は原作どおりのままであった。

おとぼけキャラで勲章を授けたがるアーレ姫の姿は、なんとなくウメ星デンカの王さまを彷彿とさせる。
おっとりした性格の宇宙人が王家で育つと、みんな勲章を授けたがりな性格になってしまうのだろうか?


この回は30分まるまる1本このお話だったので、話を盛り上げるアニメオリジナル展開もいくつか登場する。
例えば、本編中盤でのビームサーベルっぽいものを持ったアカン・ベーダーと名刀電光丸を持ったのび太君のバトルは、完全にスター・ウォーズを意識した演出だ!
まあ、自分はスター・ウォーズ詳しくないので「あー、何かこういうシーン見たことあるなあ」くらいの認識ですが。
この勝負はアカン・ベーダーの剣さばきにのび太君が圧倒されていた状況から、ネズミが暴れていると勘違いしたジャイアンのママが天井をドカドカ突っつきまくったことで何とか逃げることができたわけですが、
何かここ最近、名刀電光丸がアニメでまったく役にたっていないような気がするのは気のせいだろうか?

 

あと、アーレ姫を連れて基地から逃げ出したのび太君たちが追手から逃げるため、排水溝の中を進みながら敵の宇宙船を撃墜していくシーンスター・ウォーズっぽい雰囲気だった。
あのくだりにも、元ネタとなった映画のシーンがあるのだろうか?
スター・ウォーズファンの人なら「ああ、あのシーンのオマージュね」とわかっちゃったりして。
冒頭でも言ったけど、スター・ウォーズに詳しい人なら、この話はより楽しめる内容なんでしょうなあ。


アカン・ベーダーがうら山の穴の中に逃げ込んだのび太くん達を追うためにネコ型ロボット兵器を送り込むシーンも、アニメオリジナルの展開だ。
ドラえもんも、「空気砲」「ヒラリマント」「ころばし屋」のひみつ道具3段構えで挑みましたが、結果的には落盤した土の固まりがロボット兵器の頭に当たって勝手に自爆という非常に情けないラストを迎えていました。
原作のこの回ではドラえもんひみつ道具を使っていなかったので、こういうシーンでひみつ道具の出番を与えてくれるのはちょっと嬉しいですね。
でも、ひみつ道具はこのシーンで特に何の役にも立っていなかったような気も・・・。

 

そんなアカン・ベーダーの乗る母船もジャイアンの放ったホームランボールが命中してあえなく撃墜というこれまた残念な終わり方。
人知れず地球の平和は守られたわけですが、野球ボールや地面の落盤程度で爆発するような耐久力の母船とロボット兵器でアカン・ベーダーはどうやって地球を侵略するつもりだったのかが気になる。
のび太君たちも律儀に同じサイズで戦うよりも、早々に普通に元の大きさに戻って侵略宇宙人たちを金属バットとかで蹴散らしたほうが早かった気もするぞ。

 

 

●ドラドラニュース●
ここ2年ほどはエンディングで流れることすら無くなっていた「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」が今週から「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭2017」にリニューアル!
これから毎週この曲が流れるのでしょうか。
だとしたら、せっかく新しくなったオープニングが早くもカットされてしまう可能性も・・・。
もしくは本編の時間が短くなってしまうのか?

 


■次回予告■
来週8月11日は「決定版!これが日本の名曲だ!」放送のためお休み。
次回の放送は8月18日。
「ロビンソンクルーソーセット」「がんばれ!おばけハウス」の2本をお送りします。