SHIINBLOG

ドラえもん感想(アリガターヤ&ツチノコみつけた![再])

 

2020年2月1日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

アリガターヤドラえもんプラス3巻収録)

今週の1本目は、これさえつければ何を言ってもありがたい言葉に聞こえる道具『アリガターヤ』が登場だ!

この道具、同じく聴覚で相手の感情を操る道具である『ジーンマイク』と似たようなシステムになってそうですよね。

 

 

 

『アリガターヤ』の回は「ドラえもんプラス」に収録されるまで、

てんコミでは長らく未収録になっていた作品なので、

 

個人的に『アリガターヤ』でまず思い出すことといえば、

「カラスの色は白いぞのくだり」や「川に身投げのくだり」でもなく、

ひみつ道具全百科の『アリガターヤ』の項目で「オーッ ゴッド!」と叫んでいたドラえもんの姿が、まず頭に浮かんでくる。

 

たぶん、自分のようにFFランド直撃世代でない人だと、

『アリガターヤ』に対しておんなじような印象を持っている人は多いと思ってるんですが、実際のところはどうなんだろう?

 

 

 

このお話の初出は1971年と初期の作品であるため、

基本的には原作に忠実ながらも、細かいところでいろいろと改変が加えられていたので、そこらへんにもちょっと触れていこうと思います。

 

 

まず、原作では冒頭でスネ夫の弟・スネツグが登場するのですが、

今回のアニメでは、その役割がジャイアンの妹・ジャイ子にかわっていました。

 

スネツグの登場をちょっとだけ期待してたけど、やっぱり話がややこしくなっちゃうから無理か。

 

 

そして、この改変により、

ジャイ子役の山崎バニラさんは「えー?やーよ、わたしだって用事があるんだから」のセリフを一言演じただけで、ギャラゲットとなった。

 

こういう一言だけの出演でも、声優さんのギャラは一緒らしいからすごい。

(関係あるかもしれない記事:麻雀雑記あれこれ : 【検証】宮永咲役の植田佳奈さんはGD(ギャラ泥棒)なのか?

 

 

のび太くんの「いっそ、川へ身投げしようかと・・・」のセリフも、

アニメでは「だからいっそ川へ・・・」と、「身投げ」というワードをぼやかすセリフに変更。

今のドラえもんの放送コードだと「入水自殺を想像させるワード」は、やはりNGなようです。

 

ちなみに、のび太くんが座り込んでいた場所も、

どっかのドブ川ではなく、アニメでもたまーに出てくる「うら山の近くを流れている小川」に変わっていました。

これならたとえ飛び込んだとしても、かなりのムチャをやらない限りは死ななそうですね。

 

 

 

『アリガターヤ』の力に酔いしれ、

完全に調子に乗ってしまったのび太くんは、その勢いでジャイアン達の野球の試合にも電撃参戦。

 

「自分(キャッチャー)が捕れない球を投げるな」とピッチャーに文句を言ってきたり、

 

「投げられるボールが打てないから」といって、

ホームベースの上にボールを置き、バットをゴルフクラブのように使ってボールを打つという、

もはや野球の楽しさが完全に消滅したルールで、自分の好きなように野球を楽しんでいた。

 

きっと、権力者がやる接待野球ってこんな感じなんでしょうなあ。

権力者が「ホームランでしょ?」といえば、ポテンヒットもホームランになるぞ!

 

 

 

そもそも、のび太くん本人は、

こんな野球もどきをやってて楽しいんだろうか?と思ったけど、

 

彼自身も最終的には「くうだらない」と言ってやめてしまったところを見るに、やっぱり楽しくなかったようだ。

なんだったんだ、この無駄な時間は。

 

 

先週ののび太くん『Yロウ』なんて道具を使わずに、

『アリガターヤ』を使っていた方が、ラクジャイアンズの一軍になれたんじゃないだろうか?

 

 

 

野球に飽きたのび太くんは、

ジャイアンスネ夫、しずかちゃんたちを相手に、自らの持て囃され空間を形成。

 

『アリガターヤ』の力さえあれば「カラスは白いぞ」とデタラメを言っても持て囃されるし、

「ゾウは鼻が長いぞう!」「カバは水に浮カバん」といった、低レベル駄洒落も受け入れてくれる!

 

こんなことやり続けてたら、あっという間にダメ人間になっちゃいそうだ。

 

 

そして最後は、風に飛ばされてしまったせいで

どっかのイヌに『アリガターヤ』をうばわれてしまったのび太くんの姿でオチ。

 

 

イヌからは「電柱に四つん這いでおしっこをしろ」と命令されていましたが、

アニメで見る限りだと、ポーズだけで済んだのがせめてもの幸いだった。

 

そして、

「動物のおしっこはOKだけど、人間のおしっこはアニメで描いたらダメ」という謎のボーダーラインがあることもわかりました。

人間だって、大きく見れば動物みたいなもんだろ!

 

 

あと、この状況を見て思うのは、

しずかちゃんがこのイヌに『アリガターヤ』を奪われてしまって、のび太くんと同じようなポーズをやらされなくて本当によかったということ。

そんなことにはまずならないだろうけど、そうなってたら完全にR指定を食らっているところだった。

 

 

そして『アリガターヤ』は、ドラえもんの薄い本の導入部分につかったら、

ものすごくスムーズに本題に話が運べそうだということが今回のアニメ化で完全に知れ渡ってしまったので、

おそらく次回のコミケでは、『アリガターヤ』を題材にしたドラえもんの薄い本が大量に出てしまう可能性がありますね。(ない)

 

 

 

そんなヘンなことを言いつつ、1本目の感想はこれでおしまいです。

 

 

 

 

●今週のLINEアイキャッチ

今回から2月限定のアイキャッチがスタート。

節分の豆を『タイムふろしき』『ジャック豆』ばりに成長させ、鬼さんのシルエットが浮かんだお月様を眺めながら恵方巻を食べるドラえもんのび太くん。

 

 

 

 

 

ツチノコみつけた!(コミックス9巻収録)

2本目は2018年4月6日の再放送。

ツチノコ見つけました」という小学生の電話を信じて、本当にやってきちゃうこの世界の新聞社やマスコミのみなさんはすごい。

 

 

のび太くんがツチノコの顔を見て、

「なんかしまりのない、ぶさいくで、漫画みたいな顔」と評してたけど、のび太くんの顔面偏差値的にあっという間にブーメランで返ってきそうな暴言であった。

みなさんも、身の丈にあった暴言を心がけましょう。

 

 

うーむ。本放送時の感想記事で大体の感想を書いちゃったせいで、

改めてそんなに書くことがなかった。

 

なので、今週の感想はここまでにしておきます。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

スネ夫としげおの君も今日から恐竜博士●

今週のテーマは「恐竜の歯は虫歯にならない」

ややこしい言い回しだけど、「恐竜は歯がいくらでも生え変わる」ってことが言いたかったみたいです。

 

虫歯にならないからといってハミガキをしないでいると口が臭くなっちゃうから、やっぱりハミガキは必須だぞ!

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は2月8日。

「大むかし漂流記」「ロボット雪だるま」の2本をお送りします。

 

 前回の感想:ドラえもん感想(Yロウに気をつけろ!&神さまロボットに愛の手を![再])

 次回の感想:ドラえもん感想(大むかし漂流記&ロボット雪だるま)

 

白いカラス [Blu-ray]

白いカラス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2019/02/02
  • メディア: Blu-ray