SHIINBLOG

ドラえもん感想(しつけキャンディー&人間味調味料)

  

2019年5月17日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

●あなうめドラえもん

新コーナー2回目。四角のマスの中に同じ文字を入れて言葉を完成させましょう。

今週の問題は「□□□とこ」でしたが、「大男がでたぞ」の回が瞬時に頭にうかんだおかげで無事正解。

自分、このクイズが得意なのかもしれません。あとシンキングタイムがやっぱり短すぎる!

 

 

 

しつけキャンディー(コミックス22巻収録)

スネ夫の家に、スネ夫の父方のおばあちゃん(93歳)がやってきた!

原作に珍しく、スネ夫一族でありながら顔がスネ夫に似ていない貴重な人物としても知られています。

スネ夫も年を取ったら、あんな感じのおちょぼ口の老人になっちゃうんだろうか?

 

 

のび太くんやスネ夫は、昔ながらに「迷信」を語るおばあちゃんのことをバカにしていましたが、

それに対してドラえもんは「そんなにおかしいか?」と、おばあちゃんを笑い者にするのび太くんを一喝。

「迷信は科学的じゃない」と語るのび太くんを、「科学が全てじゃない!」と言葉で制したのでした。

 

科学技術のかたまりであり、未来からやってきたドラえもんこそ一番迷信を信じてなくてもおかしくない存在ではあるけれど、

そこらへんは流石、子守用ロボットである。

 

 

というわけで、

迷信も信じず、自分のおばあちゃんもバカにするスネ夫くんを『しつけキャンディー』で懲らしめることに。

おばあちゃんにキャンディーを舐めさせ、スネ夫くんに世の理屈をわからせてあげましょう。

 

それにしても、とつぜん目の前に現れた青いロボットに「アメ玉はいかがですか?」と話しかけられても、全く動じなかったおばあちゃんはすごい。

やはり戦争を経験している世代は、多少の事では動じないのでしょう。

 

 

もちろん、何も知らないおばあちゃんが迷信を語らないと、道具の効果も現れないワケですが、

 

ここからはスネ夫がワガママを働くたびに、

おばあちゃんが登場していちいち迷信を用いて説教してくるので、お話も都合よく進んでいくぞ。

 

 

おばあちゃん、いろんな場面ですぐに姿を見せていたけど、スネ夫宅で自分の居場所が無くて家の中をウロウロしていたんだろうか?

スネ夫のママともあんまり折り合いがよくなさそうだったし、嫁姑問題も同時に発生していたのかもしれない。

 

物語冒頭でおばあちゃんが家の中に入らずに池の前にずっといた理由も、なんとなく見えてきた気がするけど、

これ以上掘り下げると、なんか悲しくなりそうなのでやめときます。

 

 

で、肝心の迷信のほうですが、

スネ夫君がいい感じに悪さをしてくれるおかげで、「親の悪口をいうとクチが曲がる」「モノを粗末にするとモノが泣く」などの警句が次々と実現していく。

彼のクチは、見ていて実に曲がりがいがありますね。

 

「スイカの種を飲み込むとヘソから芽が出る」は、

先日放送された「水曜日のダウンタウン」で野生爆弾・ロッシー氏も信じこんでいた事柄だったので、ずいぶんとタイムリーなネタだ!

 

 

そして、そのスネ夫くんの慌てっぷりを『スパイ衛星』でのぞき見しながら、

ごはんを食べながら抱腹絶倒する、畜生なのび太くんとドラえもんがそこにいた。

「人の不幸でメシが旨い」とはよく言ったもんである。

どうせなら、2人の前に突然おばあちゃんが現れて「人の不幸を笑うと自分に返ってくるよ~」とか言ってくれればよかったのに。

 

 

最後は『しつけキャンディー』を強奪したのび太くんが、

「テレビの邪魔をするとネズミが出るよ」と適当すぎる迷信を言い、ドラえもんを無事テレビの前から追い払えたところでおしまい。

 

 

『しつけキャンディー』の効果の概念自体は、今年の映画で一躍有名となった『異説クラブメンバーズバッジ』に似ていますが、

この道具は、その場で思いついたデタラメな迷信であっても効果があらわれてしまうようです。

 

「必要以上に特番を組んで『ドラえもん』の放送を休みにすると、テレビ朝日の視聴率が落ちるよ」みたいなこと言う人、いないかな?(風刺)

 

 

 

●[新]ドラドラ探偵局●

ドラえもん』にまつわる、いろいろなクイズを出題する新コーナー!

初回のクイズはタケコプターやどこでもドアが初めて登場したのはいつ?」というもの。

 

「それこそ、タケコプターは『未来の国からはるばると』からでは?」と思ったけど、正解は第7回(1979年4月9日「ドラえもんの大予言」)の放送からとのことだった。

あ、このクイズってアニメ基準だったんですね・・・。(いま気づいた)

 

ちなみに「どこでもドア」はそれから2か月後の第58回(1979年6月7日「のび太漂流記」)が初登場だったらしい。

帯番組時代の頃とはいえ、けっこう開きがあったことに驚きだ。

あと、証拠映像として流れていた「帯番組の頃の映像」がわりかしキレイだったけど、デジタルリマスターでもしたんだろうか?

 

初登場時のどこでもドアさんの色が灰色だったことについては、ドラえもんから「40年の間に色々変わっているんだね」とフォローが入っていた。

まあ、長年やってりゃいろいろ出てくるんだよってことで・・・。

 

 

 

人間味調味料(アニメオリジナル)

2本目は「人間の魅力」を調味料に例えたアニメオリジナル道具、『人間味調味料』が登場だ!

 

なお、今回のこの道具は関智一さんのアイデアによるもの。

以前に登場した「アセッカキン」も関さんのものでしたし、声優さんの発案したひみつ道具のアイデアがどうやって脚本までにつながっているのか気になるところではある。

 

アフレコ現場の休憩中あたりに、

監督さんに「あの~、ボクこういうの思いついちゃったんですけど・・・」と、自らプレゼンでもしてるんだろうか?

自分も声優として「ドラえもん」に出る機会があったら、ぜひとも監督にひみつ道具のアイデアを直談判してみたいぞ。

 

 

で、道具のほうですが、

フタのダイヤルを調節することで、「しぶみ」「すごみ」「あまみ」などの人間味が10秒間だけ備わるという効果をもっています。

つまり、「しぶみ」なら渋い性格に、「すごみ」なら凄みのある性格に変わるってことですね。

 

生意気にも、アニメを見ながら「『しぶみ』はわかるけど、『すごみ』って味なのか?」などとちょっと疑問に思ってしまいましたが、

ジャイアンシチューを食べた時のスネ夫の味の感想が「・・・すごい!」だったことを思いだしたので、やっぱり『すごみ』も味の一種なんだとおもいます。

 

 

『人間味調味料』をつかうと、性格どころか作画のタッチまで変わってくる。

これは完全に、放送終了後にキャプチャ画像がネットニュースあたりに広まって、変に話題になっちゃうタイプの回だと感じました。

過去の回を例に挙げると、「カニ食べたい!」とか「四角いドラえもん」系のアレです。

 

 

個人的に既存のキャラクターの性格をいじって笑いを取る回はちょっと苦手なんですが、

全体的な演出のうまさと声優さんたちの演技によって、なかなかいい感じの仕上がりに。

「無味(むみ)」と「面白味(おもしろみ)」を適度に登場させることで、ギャグにも良いアクセントが生まれていた。

 

このお話は漫画ではできない、「アニメという媒体」だからこそできる面白さを存分に生かした回と言ってもいいんじゃないでしょうか。

 

なので、今回のようなお話のおもしろさを文章で説明するのはかなり難しい。

ドラえもん感想ブロガー殺しな回だ!

 

 

とりあえず文章でも言えることとしては、

恋するジャイアンの性格をオモチャにするのび太スネ夫純粋にひどいと思いました。

後でぶん殴られたのも、当然の報いだとおもう。

 

 

あと、キャラクターの性格を頻繁に変えると、なんだかポプテピピック感が出てきてしまう事も判明。

人格と作画のタッチがかわるだけで、簡単にカオスな空間が生まれてしまう!

 

 

できることなら、今回のお話の要素を生かして、

のび太くんやジャイアンの性格を『人間味調味料』で変貌させて遊ぶスマホゲームをどっかからリリースしてほしい。

近いうちにドラえもんのLINEゲームも出るらしいですが、こっちのゲームもそれなりにダウンロードしてくれる人はいるはずです。

遊んでみたら、絶対におもしろいと思いますし。

 

 

関智一さんのオリジナルひみつ道具のアイデアから、

新しいドラえもんスマホゲームのアイデアが生まれたところで、今週のドラえもん感想はおしまいとさせていただきます。

 

 

 

■次回予告■

来週5月24日は「アメトーーーーク ビビリ1GP&鉄道ファンクラブ」放送のためお休み。

 

次回の放送は5月31日。

「トランポリンゲン」「シャボン玉宅配便」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(のび太のおいしい食べ方&お料理ワッペン)

 

ドラえもん 人生ゲーム

ドラえもん 人生ゲーム

 
迷信

迷信