2018年11月16日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラおなじものさがし●
今週は「ドラえもんの歌」からの出題。
のび太の流れ星(アニメオリジナル)
出木杉くんからのお誘いで流星群を見にいったのび太くん達。
しかしこの日は天気が悪く、お目当ての流れ星は見られずに終わってしまった。
そんなのび太くんを可哀想に思ったのか『流れ星の素』を出してくれたドラえもん。
パッと見ただけでは金平糖にしか見えないこの道具ですが、これを大気圏の近くでばら撒くと実にキレイな流れ星になるとのことらしい。
その効果を実証すべく、流れ星の素が使えるちょうどいい場所まで、
反重力エネルギーで浮く『宇宙遊覧気球』で雲の上まで移動。
ドラえもん自ら「流れ星の素」を投げて、のび太くんに色とりどりの流れ星を見せるのでした。
以前、テレビ番組で簡易的な気球にスマホを乗せて宇宙の光景を撮影するという映像を見たことがあります。
もしかしたら、今回のお話のアイデアや『宇宙遊覧気球』の着想は、そこから来たのかもしれません。
ただ単に流れ星を見たいだけだったら、
『流れ星誘導がさ』を使ったほうが、気球に乗ってわざわざ宇宙に行くよりも手っ取り早いし、
「素(もと)」では無いモノホンの流れ星を間近で見ることができますが、やっぱりロマンに欠けてしまう。
「夜空に浮かぶ流星群の数々を見てロマンチックな気分に浸りたい」という人には、この道具は実におススメなんだと思います。
こうして生まれたキレイな流れ星の数々に味をしめたのび太くん。
この道具をただ使うだけではもったいないと「のび太 流れ星の夕べ」という鑑賞イベントを開催することを思いついたようです。
参加費は、ひとり10円だ!
「早く流れ星を見せろ!」「こっちは10円も払ってるんだぞ!」とわめくジャイアン・スネ夫をなだめつつ、
のび太くんは、さっそく宇宙遊覧気球で目的のポイントまで向かいます。
しかし、その移動中に飛行機にぶつかりそうになってしまった時に、うっかり『流れ星の素』を落としてしまった!
気球は自動運転なので取りに戻ることも出来ないし、『流れ星の素』も無ければ流れ星をつくることもできません。
しかも、上空にいる時間を1時間にセットしてしまったため、1時間たたないと地上にも降りられないという不運まで重なってしまいます。
もちろん、地上で流れ星を待つ参加者たちがそんなことを知る由もなく、
ジャイアンに至っては「早く流れ星を見せないとお前の頭から星が出るぞ!」とテレビ電話越しに脅迫してくる始末。
もうこのままずっと空の上にいたほうがいいんじゃないか、と思えるほどの怒りようであった。
流星群がくるまで、会場ではドラえもんが宴会芸で必死に場を繋ぎますが、
それでお客さんが満足するわけもなく。
流れ星が見れないことにとうとうしびれを切らしたジャイアンが、
のび太くんの分までぶん殴ろうとドラえもんの胸ぐらをつかみあげたその時、突如大量の流星群が夜空に流れ出した!
ようやくお目当てのものを見られて満足なみんなと、首をかしげるドラえもん。
実は、のび太くんがズボンのポケットに入れていた0点の答案が上空から落っこちてしまい、
それが上手いこと空気の摩擦で燃えたおかげで、流星群のように見えてくれたのでした。
つまり、今みんなが見て感動している流れ星はすべて、のび太くんの0点の答案の燃えカスというわけです。
上空を流れる0点の燃えカスを有難がって拝むジャイアン達!
「天つき地蔵」の回でも、0点のテストが障子紙として使われたことがありますし、
0点のテストも、時と場合によっては何かの役に立つ時があるんですねえ。
ちゅうか、0点のテストでもあれだけキレイな流れ星になるんだったら、わざわざ『流れ星の素』を使わなくてもよかったような気もする。
でも、やっぱり『流れ星の素』を使ったほうがもっとキレイなんだろうし、
テキトーに石とかゴミを投げて民家の屋根に直撃でもしたらシャレにならないので、従来のやり方にしたがったほうがいいんでしょうね。
そもそも、上空からゴミを投げるのはよくないことです。はい。
BGMで「♪のび太くん0点」が流れる中、
燃えカスとなって空から舞い降りる0点のテストの答案と、それを拝む一同。
そして、当ののび太くんは「地球に戻ったらみんなになんて言われるかなぁ・・・まあいいか!」と叫んで睡眠をキメ込むという、非常にシュールな終わり方を迎えていた。
まあ、じつに平和な終わり方といえば、平和な終わり方でありました。
けっきょく、誰も損をしていないわけですからね。
●クイズは月をめぐる●
今週の問題は「月で一番大きなクレーターはどのくらい?」。
① テニスコートくらい
② 東京ドームくらい
③ 北海道くらい
正解は、記事の下のほうにて。
オーバーオーバー(コミックス37巻収録)
2本目はつまらない毎日にちょっとしたスパイスをお望みの貴方におススメ!
『オーバーオーバー』の登場である。
外が寒いと家の中で漫画を読んでた方が楽しいという気持ちも充分にわかりますが、
そんな気持ちを振り切り、いろんなものが何でもオーバーに見える『オーバーオーバー』を着て、外の世界でハラハラドキドキを求めに行こう!
オーバーを着れば外に出てもあったかいから、防寒着にもなるぞ!
そういや最近、「オーバー」なんて言葉もあんまり聞かなくなった気がする。
今どきの若い人たちは、オーバーのことをなんて呼んでいるんだろう?
着ているだけで、
ママが鬼婆に見えたり、ゴキブリがサソリに見えちゃうこのオーバー。
さきほど偉そうに「外に出ろ」とか言っちゃいましたが、
オーバーを着たまま、普通に家でテレビを見てるだけでもおもしろいことになりそうです。
普通に見ても怖いホラー映画をオーバー着用状態で見ちゃった日には、どうなるのか気になるぞ。
原作のお話は「しずかちゃんが暑くてオーバーを脱いだせいで、のび太くんがビックリしてしまう」というちょっとエッチなオチだったりするのですが、
今回のアニメでも「しずかちゃんが服を脱ぐ描写」自体はあったものの、
のび太くんの影に隠れて姿は見えないという、じつに視聴者に不親切なつくりになっていました。
カメラワークがヘタクソすぎるぞ、コラ!
そんな冗談はさておき、アニメではさらに続きが。
道具のおかげでハラハラドキドキを満喫したのび太くんが家に帰ると、
なんとドラえもんが白装束姿で死んでいました。
ぼくらをのこして、なぜ死んだ!
一瞬ビックリしましたが、
もちろんこれは「ドラえもんが昼寝をしている様子」がオーバーに見えただけのこと。
無駄に驚いてしまったのび太くんは腹いせに寝ているドラえもんにこっそりオーバーオーバーを着せ、その様子を見て楽しもうとしますが、
クレバーなドラえもんはすぐにオーバーの存在に気づき、冷静に対処。
突然現れたユーレイに対しても、その正体がオバケのモノマネをしたのび太くんだとすぐに見抜きます。
部屋に現れた恐竜に対してもそっけない態度をとっていましたが、
その恐竜の正体がネズミだと判明した瞬間、うってかわって大パニック状態になってしまうのでした。
予想できる範囲での、予想通りのベタなオチだ!
「キテレツ大百科」でキテレツが自身の発明で起こした地震だと思ってたら、あとで本物の地震だと知って腰を抜かしてしまった回を思い出しましたわ。
まあ、そんなわけで今週のドラえもんはここまでです。
■次回予告■
次回の放送は11月23日。
「一晩でカキの実がなった」「ドラえもんストーブ」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(あい棒&アトカラホントスピーカー)
クイズの答え:③北海道くらい
ちなみに「静かの海」という場所は北海道4つ分の大きさなんだそうです。
ためになったね~。(もう中学生)