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ドラえもん感想(大きくなってジャイアンをやっつけろ&デラックスライト[再])

 

 

 2023年6月3日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

大きくなってジャイアンをやっつけろドラえもんプラス2巻収録)

のび太くんとジャイアンの関係性のような悩みを持つ全国の小学生に対し、ドラえもんから名アイディアが!

『タイムマシン』で中学生の自分を連れてきて、いじめっ子小学生をやっつけちゃおう!!

 

 

 

とりあえず、自力で土管から出られなくなったところを助けてくれた恩を感じたのか、

「素直に謝るなら許してやってもいいぞ」と言ってくれるジャイアンは、いい人だと思いました。

 

 

 

あの時助けていなければ、後日、のび太くんは問答無用で殴られていたと思うので、

「殴ってあげないルート」を選択肢に入れてくれた、ジャイアンには人情がある。

 

まあ、その生存ルートも、ドラえもんが見事にぶち壊しちゃったんですけどね。

 

 

 

 

のび太くんの名前を持ち出してジャイアンを煽りはじめるなど、

今日のドラえもんはいつもと違って、やけに好戦的な性格をしていた。

それほどまでに、彼は『けんかマシン』に絶大な自信を持っていたのだろうか?

 

 

この回が単行本未収録エピソードなのも、

作者の藤子F先生がドラえもんってこんな好戦的なキャラじゃないよなあ」と思ったからなのかもしれません。

 

 

 

あと、劇中でドラえもん「いつか使った『けんかマシン』を貸してあげる」と言ってたけど、

わさドラで『けんかマシン』が使われた事ってありましたっけ。

 

少なくとも、ここ数年は出てきてない気がするけど・・・。

 

 

 

 

ガキ大将・ジャイアンをやっつけるために、

『タイムマシン』で中学生ののび太くんがいる時代にやってきた、小学生ののび太くん。

 

 

中学生のび太くんのいる時代は、今から3年後の世界になるわけですが、

「この時代にもドラえもん野比家にいるのかどうか」については、現在有識者の間でも意見が分かれているところです。

 

 

 

『タイムマシン』の出口である勉強机が物置きにしまってあるのは、

ドラえもんが未来に帰っちゃった証拠っぽいし、

 

中学生のび太くんがドラえもんと出会っても、とくに何の変わったリアクションもしてなかったのは、

ドラえもんとの関係はまだ続いているっぽい証拠でもあるし・・・。

 

 

 

仮にドラえもんが未来の世界に帰っていたとしても、

中学生のび太くんとは『タイム電話』で定期的に連絡を取っている可能性もありそうです。

 

 

 

 

けっきょく、中学生ののび太くんはジャイアンを倒すことが出来なかったどころか、

中学生のジャイアンをやっつけるために、大学生時代の自分を連れてくるという、非常に情けない姿を晒していた。

 

今回の話に出てきた「ジャイアンのいとこ」って、

『ペタンコアイロン』の回に出てきた「いとこ」とは、また別人なのか?

 

 

 

 

まあ正直な話、中学生時代ののび太くんでも、

小学生のジャイアンに勝てるかどうか不安だったので、彼が大学生の自分も連れてきてくれたのは、結果オーライなのかも。

 

さすがに大学生ののび太くんなら、小学生のジャイアンにもケンカで勝てるハズだ!!・・・たぶん。

 

 

 

それでもダメだったら、小学生・中学生・大学生ののび太くん3人がかりで、

小学生のジャイアンをコテンパンにする作戦でいきましょう。

 

あまりにも大人げなさすぎる、ジェット・ストリーム・アタック攻撃に、

果たして小学生のジャイアンは耐えられるのか?

 

 

 

 

そういえば、のび太くんレベルの頭でも、大学には入れていたんですね。

となると、最終学歴が高卒以下の人は、自動的に全員のび太くん以下って事になりますな。

 

 

テレビの前のお子さんたちも、

今からたくさん勉強して、将来はのび太くんのような立派な大学生になってください。

 

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

デラックスライト(コミックス20巻収録)

2本目は2014年5月30日放映分の再放送。

光を当てればなんでも「デラックス」な見た目になる『デラックスライト』のお話です。

 

 

自分が持っているてんコミドラえもん全巻にも、

『デラックスライト』の光を浴びせたら「100年ドラえもん」に変わったりするのかな?

 

 

 

 

このお話は、今から約9年前につくられたエピソードだけど、

約9年後のいま見ても、時代おくれ感が無かったのが素晴らしい。

 

やっぱり「金ぴか」や「洋風なモノ」の数々は、

いつの時代に見ても『デラックス』の象徴であることに変わりないんですなあ。

 

 

 

そして、自分の持ち物が「デラックス」になったら普通嬉しくなりそうなのに、

「デラックス」にされても、そんなに嬉しくない時があったりするのが、『デラックスライト』のすごいところである。

 

 

デラックスライト、全体的に悪趣味なところがあってどうも・・・。

 

 

 

 

そんなありがた迷惑(?)な『デラックスライト』を使って、

のび太くんは、町の人たちの所有物を次々とデラックス仕様に変えていってしまう。

 

 

この横暴をドラえもんが止めようとしても、

「どんなものでもデラックスなものがいいに決まってる!」と、本人は聞く耳を持ってくれない。

 

 

 

誰もが幼稚園くらいの頃に、

「自分がされたら嫌なことは他人にもやらないようにしましょう」という社会の絶対的ルールを教えてもらったハズですが、

 

やっている本人が「この行動のどこが悪いの?」と本気で思っている場合、

このルールがまったく通用しなくなってしまうのが、ほんとうに難儀なところです。

 

 

のび太くんは自分の持ち物をぜんぶ金ぴかにされても、普通に喜んじゃいそうですし。

 

 

 

 

そんなのび太くんでありましたが、

自分の人形・まりちゃんをデラックスにされた女児の涙を見て、ようやく大切なことに気づいてくれたようです。

 

「まりちゃんのお洋服、おばあちゃんが作ってくれたんだもん」という言葉に、

のび太くんも、なにか引っかかるものを感じたのかもしれません。

 

 

 

見た目のみの豊かさにとらわれるあまり、心まで貧しくなってはいけませんよ。

その人の思い入れがあれば、どんなにオンボロなモノでも「デラックスなモノ」になるのです。

 

 

 

 

なお、この物語のオチは、

『デラックスライト』で純金になったドラえもんが、体の重みで動けなくなってしまうという、

原作とはだいぶ違うオチになっていました。

 

こうやって文章にするとワケわからんオチに見えるけど、本当にこんなオチだったんだからしょうがない!

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今週のエンディングではぼくドラえもん 40th』を放送。

過去のドラえもんの名シーンを沢山見れたのはうれしかったけど、しばらくの間、EDは毎週変わる感じになるんですかね。

 

ちなみにアニメ『ドラえもん』は、来年で放映45周年を迎えるらしいですよ。

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は6月10日。

「ブラック・ホワイトホールペン」「ジャイアンの恩返し」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ぐうたら感謝の日&しずかちゃんの心の秘密)