2016年11月4日放送分 ネタバレ注意!
くせなおしガス(コミックス7巻収録)
タイトルバック:しっぽをピコピコさせる癖に気付いて顔を赤らめるドラえもん
パパとママから、はなくそをほじる「くせ」を注意されたのび太君。
「悪い癖を直しなさい」と怒られてしまいますが、のび太君もパパには「びんぼうゆすり」の癖、ママには「ベロで口の周りの舐める」癖があると反論。
しかし、「背中がかゆかっただけ」「唇が乾燥していたから」などと自分の癖を認めず、ごまかされてしまいます。
そんな大人のズルさに腹を立てたのび太君。
何とかパパとママに自分の癖を認めさせたいとドラえもんに相談したところ、ポケットから取り出してくれたのが「くせなおしガス」というひみつ道具。
このガスを吹きかけられた人は、自分の持つ癖が大げさになってしまうという効果があるため、自分の癖に気付かせるにはまさにうってつけの道具といえるでしょう。
自発的に癖が起きた時に効果が出るので、何もしていない状態ののび太君にガスを吹きかけても特に何も起こりません。
とりあえず、パパとママにくせなおしガスを吹きかけて様子を見ることにしたのですが、のび太君に注意されたばっかりで気にしているのか全く癖が出てこず。
パパママの癖の出待ちに退屈し始めたのび太君が何気なくはなくそをほじりはじめたところ、先程のくせなおしガスの効果で自分の鼻の穴から巨大はなくそが出てきてしまいました。
のび太君の顔よりも大きいという、かなりインパクトのある見た目を持つ巨大はなくそですが、
アニメ「ドラえもん」はいちおうお食事時に流れているテレビ番組なので、色合いをピンクにすることで全体的にファンシーな見た目となっています。
原作だともっとリアルなはなくそになっているので、リアルはなくそが見たい人はてんとう虫コミックス7巻を買いましょう。
そんなわけで、突然生まれた巨大はなくその処理に追われたのび太君はパニック状態で家の外へ。
慌てて街を走り回り、途中で野比家に向かう途中だったおじさんの顔にはなくそをぶつけてしまうなどのハプニングも起こしつつ、辿り着いた先はいつもの空き地。
そこで遊んでいたジャイアンに巨大はなくそを奪われてしまう展開もありましたが、あまりのデカさに自分がのび太君のはなくそを触っているという事に気づいていません。
ジャイアンもそのブツをバレーボールか何かだと思ったらしく、そのまま土管の反対側へ投げ捨ててしまいました。
そしてこの後にのび太君が「みんなが気にしてる癖ってない?」と話を切り替えたため、巨大はなくその出番はここでおしまい。
土管の裏に放置された巨大はなくそ、あの後どうなったんだろう?
「直したい癖なんか無いよ」と言うスネ夫をよそに、のび太君はジャイアン達にくせなおしガスを発射。
特に何も起こらない・・・・と思いきや、周囲から突然謎の破裂音が発生!
のび太君やスネ夫が破裂音の衝撃で空中に少し浮いてしまう状況の中で、その音がジャイアンの指から起きている事を指摘。
どうやら、ジャイアンには指の骨をポキポキ鳴らしてしまう癖があったようです。
謎の不快音から解放され、ひと安心したスネ夫君が髪の毛をいじったところ、突然スネ夫君自慢の前髪が急成長!
スネ夫君本人も自分の髪の毛をいじる癖に気付いていなかったようで、そのせいで空き地は大パニックになってしまいました。
しずかちゃんの癖が現れなかったことは一旦置いといて、のび太君とドラえもんは自宅へと帰還。
すると家では、先ほど巨大はなくそを顔面でモロに受けてしまったおじさんがパパと一緒に仲良く談笑していました。
ママも客人相手にお茶菓子を出すなどのお世話をしていましたが、気が抜けてしまったのかここでとうとう「ベロで口の周りを舐めてしまう」癖を起こしてしまいます。
「ペロンペロンペロン・・・」なる擬音と共に、どんどん大きくなっていくママの舌(ベロ)!!
その巨大な舌により、客人のおじさんの顔も舐められてしまいました。先程のび太君のはなくそがくっついた客人の顔面を舐めるママ。う~ん、汚い。
そしてそれに影響されてしまったのか、パパにも「貧乏ゆすり」の癖が発生!
軽い体の揺れがくせなおしガスの効果で誇張され、家全体の揺れにまで発展してしまうという癖どころじゃない騒動になったため、家にいた全員が外へと避難しました。
何が起きたのかさっぱりわからず茫然顔の客人のおじさんをよそに、家の前で互いの癖を貶し続けるパパとママ。
2人に自らの癖を気付かせることには成功しましたが、のび太君は「効き目が強すぎだよあのガス!」とドラえもんに苦言を呈するのでした。
そして、その日の夜。
しずかちゃんが自宅のテレビで適当な歌詞の歌(♪秋は夕暮れ 僕はやさぐれ 心ささくれ~)を熱唱するアイドルを見ながらおさげをいじっていたところ、自分のおさげが巨大化!
「くせなおしガス」が今頃になって効いたというオチのまま暗転して物語は終了。ドラえもんって定期的にオチ投げっぱなしのまま暗転させて終わる回あるよね。
くせの中身自体もスネ夫と被っていたりするので、アニメオリジナルのオチではなく原作のオチのままで終わらせた方がキレイだったのでは?
ちなみにこの回は7分ほどのかなり短い作品でした。Bパートはかなり長くなりそうな予感!
熱血!ドッジボール(アニメオリジナル)
タイトルバック:自分の投げたボールが地球一周してドラえもんの後頭部に直撃
明日の町内会対抗ドッジボール大会を前に、ジャイアン率いる「ジャイアンズ」はとなり町の強豪「スーパードッジーズ」に勝つための猛特訓を始めることに。
何でも、そこのチームのキャプテンを務める大熊カツオなる人物は「ビッグベアー」となる異名を持つ程のすごい奴なんだとか。ドラえもん世界におけるとなり町の猛者の多さは異常だ。
さらにその大熊という男の実家は個人商店を営んでいるそうで、ジャイアンにとっては商売敵でもあるわけですね。これは負けられない!
そしてこの日のためにジャイアンは必殺球「ジャンピング・ジャイアン・ボール」を開発したそうで、小手試しにスネ夫を実験台にすることに。
自分の目からはただジャイアンが飛び上がってボールを投げているだけにしか見えませんが、相当な威力があるのでしょう。
ただ、スネ夫君も球威で体を持って行かれつつもちゃんとボールはキャッチ出来ているので、まだまだ必殺球は未完成の様です。
そんな秘密兵器を繰り出したジャイアンでしたが、投球後に足をねんざしてしまうという緊急事態が発生。
すぐに病院へ行きましたが、全治1週間により明日の試合参加は絶望的との診断を受けてしまいました。
この診断を受け、ジャイアンは涙を飲んでコーチ業に専念することを宣言。
そしてジャイアンが抜けて足りなくなったメンバーの分は、チームの補欠扱いだったのび太が明日の試合に出ることになりました。
しかし、ジャイアンから「おまえはただの数合わせだ。いるだけでいいから足を引っ張るなよ」と言われてしまうほどにドッジボールの才能が無かったのび太君。
まともにボールは投げられないわキャッチも出来ないわで、この状況ならまだ出木杉君をメンバーに加入させた方が100倍マシです。
そんなのび太君を鍛える為、ドラえもんが出したのは「トレーニングロボ」というタコ型のひみつ道具。
8本のタコ足から繰り出される剛速球にのび太君はまったく太刀打ちできません。
どうにかのび太君を使える選手にするべく「N・Sワッペン」を貼ってボールを回避できるようにするも、ボールを投げる際に磁力でくっついてしまう問題が起きてしまったり、
「クイック」(「気分コロン」はどこへ行った?)を飲んで動きを早くするもトレーニングロボが高性能すぎてちっともよけられなかったりと失敗続き。
この自分の不甲斐なさにのび太君は「もうドッジボールなんてやらない!」とふて腐れてしまうし、偶然相手の偵察に来ていた大熊カツオに前日になって足を怪我したジャイアンを馬鹿にされてしまうといった散々な状態に、もはやチームは分裂寸前。
このままでは勝負する前に負けが確定してしまうので、何でもないことが感動的に感じてしまう「ドラマチックガス」の出番です。
ドラマチックガスの効果で、気分はすっかり懐かしのスポ根アニメのような展開になったおかげでチームはひとかたまりに。
チームのみんながジャイアンを呼び止める際、一瞬にして夕日が沈むのも原作リスペクトである。
こうして再びチームの結束がまとまったところで、いよいよ本気の特訓がスタート!
ドラえもんが「時門」を出してくれた事で少しの時間でたっぷりと特訓できるようにもなりました。
なお、時門を使うと全世界中の時間の進みが遅くなるなどの効果が出るのであまり真似はしない様に。
ジャイアンコーチは「みんなのいいところを伸ばす特訓をしよう」という目標を掲げ、投げるのが得意なしずかちゃんは徹底的に「投げ」の特訓を。
コントロールの良さに定評のあるスネ夫は、正確なパスを素早く出せる特訓を。
顔面が大きいことが特徴のドラえもんは、顔面セーフ狙いの謎の新技「顔面レシーブ」の特訓をひたすら行いました。
町内ドッジボール大会のルールでは、ボールが顔面に当たったらセーフ扱いとなるので、それを狙った禁じ手である。
そして、のび太君に与えられた特訓は「ひたすらボールを避ける」というもの。
ボールを投げることもキャッチすることもままならないのび太君は、とにかくボールを避けることで攻撃のチャンスを伺い続ける作戦のようです。
のび太君への特訓も、「トレーニングロボ」のオプション・当たると電流が流れるボールを用いた過酷なものであり、
普段ののび太君ならすぐに音を上げてしまうところなのですが、今ののび太君はまるで全くの別人。
ひたむきに練習と向き合い、最終的にはトレーニングロボの投げる剛速球を全て躱せるまでになっていました。
ドラマチックガスの効果はとっくに切れているにも関わらず、のび太君達の熱意はまったく途切れていません。
今回の陰の功労者は「ドラマチックガス」なのかもしれない。
そして迎えた本番当日。
「第15回 町内会対抗ドッジボール大会」と少なくとも15年前から行われているらしい歴史あるイベントに8チームが出場!!
残念なことにジャイアン率いる「ジャイアンズ」と大熊カツオ率いる「スーパードッジーズ」は組み合わせのブロックが違ってしまったため、直接対決は両チームが決勝に進出するまでお預けに。
しかし、試合前に起きた大熊カツオによる「ブロックが違って楽しみが減ったよ」「おまえらと直接戦えそうもないからな」などの見下し発言がジャイアンズメンバーの闘志に火を点ける形となり、あれよあれよという間に決勝へ進出。
ライバルのスーパードッジーズも順当に勝利を重ね、いよいよ決勝戦での直接対決へ臨みます。
大熊も「へっぽこチームがよくまぐれでここまで来たな」と試合前から相手チームを煽ることで平常心に揺さぶりをかけています。
当然そんな悪口程度でチームの結束力が揺らぐことなどありえませんが、それらの悪口とは全く関係なく、ジャイアンズの選手の一人が緊張のし過ぎでお腹を痛くしてしまうという非常事態が発生。
チームに補欠もおらず、このままではスーパードッジーズの不戦勝となってしまいます。
しかし、ここでジャイアンが動いた!
「みんながここまで頑張って来たんだ。俺も頑張らなきゃバチが当たるぜ」と足のねんざを押して試合出場をすることに。おお、ジャイアンが映画の時くらいかっこいいぞ!
それにしても、小学生でもないドラえもんも何故かチームの一員として認められているのが不思議だ。
相手チームから「向こう側にロボットがいる」とかの苦情は無かったのかな?
こうしてジャイアンの参戦で勢いに乗るかと思われたジャイアンズでしたが、相手の大熊カツオの投げる必殺技「ビッグベアーボール」(投げるとき毎回バックに獰猛な熊のイメージが浮かぶ)が炸裂!
相手の実力も本物で、ジャイアンズもドラえもんの顔面レシーブで対抗しますが劣勢のまま。
ついには、大熊の投げる剛速球でドラえもん(129.3kg)が体ごと吹っ飛ばされてアウト。残ったメンバーはのび太君とジャイアンだけになってしまいました。
そしてジャイアンも足のねんざの痛み覚悟で投げた「ジャンピング・ジャイアン・ボール」で相手チームを大熊1人だけに減らす殊勲まで見せ、
最後はのび太を庇う形でボールに当たって退場。「のび太、後は頼んだぞ」と言い残して外野へと去って行きました。
うーん、この回のジャイアンは本当にかっこいいぞ。
そして、両チームとも残るは大熊カツオと野比のび太だけの一騎打ち!
のび太君は特訓で鍛えたフィジカルで敵からの猛攻をかわし続けますが、ここまでの疲れが足に来たのかうっかり転んでしまいます。
そのチャンスを大熊が見逃すわけもなく、試合を終わらせるとどめの「ビッグベアーボール」をのび太君にぶつけました。
これで試合終了か?と思いきや、そのビッグベアーボールはのび太君の顔面に直撃していたのでまさかのセーフ!
そののび太君の顔面から跳ね返ったボールを外野にいたジャイアンが見事にキャッチした上での「ジャンピング・ジャイアン・ボール」を鬼熊にボールをヒットさせ、見事ジャイアンズの優勝が決まりました。
普段スポーツアニメは作らないシンエイ動画ですが*1、作ろうと思えばちゃんとした内容のスポーツアニメも出来るのです。それくらい手に汗握るいいお話でした。
そんなかっこいいお話だったのに、このお話のラストが足のねんざの事を忘れていたジャイアンが再び足をくじいて苦しむというしょうもないオチだったのもすごい。
これはなかなかできることじゃないよ。
●ドラドラニュース●
本日の「びっくりラッキーマンボ」のコーナーは「アメトーーク!」のスタジオからお届け。雨上がり決死隊2人のダンスのぎこちなさがすごいぞ!
Twitter上では今回の「アメトーーク!」のコラボは「毎年恒例となっている『ドラえもん芸人』を木曜深夜ではなく日曜ゴールデンで放送する布石」と推測している方もおりましたが、果たして。
(関連記事:明日(11月4日)放送の「ドラえもん」に雨上がり決死隊出演決定! - 原子おはじき)
■次回予告■
11月11日の放送は「侍ジャパン強化試合2016 日本vsメキシコ」放送のためお休み。
次回の放送は2週間後の11月18日。「ふろしきタクシー」「いつでもどこでもスケッチセット」の2本をお送りします。
*1:「エリアの騎士」は例外