※この記事には『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』のネタバレが多数含まれています。
本編鑑賞後にこの記事を読むことをお薦めします。

2月27日(金曜日)に『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』を見に行ってきました。
というわけで、今から映画を見た感想を思いつくままにぐだぐだと書いていこうと思います。
あくまでこの記事は「自分が今回の映画を見て思ったこと」をただひたすら垂れ流していくだけなので、
ちゃんと内容のある『新・のび太の海底鬼岩城』の感想が見たい人は、他の映画感想ブログを見ていただければと。
文章の読みやすさとかも、あまり気にしないで書いていきます。
そして、ここから先の文章は「映画を見た人向け」に書いていくので、
映画未見の人はわかりづらい部分もあるかと思いますが、そこはご了承ください。
(※以下、映画の感想)
1983年の映画『のび太の海底鬼岩城(※以下「旧作」表記)』は「戦争」や「海洋汚染」への警鐘を鳴らす内容となっていましたが、
『新・海底鬼岩城』では、さらに「友情」「『正しい』とは何か」などの現代を生きる人々に向けたメッセージも織り交ぜた形で物語が再構築されていた。
「戦争」や「環境汚染」というテーマ自体は、現在も途切れることなく続いている課題なので、
そこらへんを、もっと大々的に訴えてもよさそうではあったけど、
43年前に公開された当時は、大きな社会問題として注目を集めた事象を、
令和の時代にそのまま描き直したとしても、観客の共感が得られにくいのではないか?という制作側の懸念があったのかもしれません。
あなたは『新・海底鬼岩城』を見て、何を感じましたか?
あなたの心の中に残ったもの。それが「答え」です。
『新・海底鬼岩城』は、おもに旧作の漫画版をベースに構成されていましたが、
オープニングで深海艇が登場したり、ラストはドラえもん達が『どこでもドア』で帰るシーンで終わったりするところなどは、
旧作(映画版)のストーリーを意識したくだりなんじゃないかと思ったり。
ドラえもんが推し活うちわを持ってのび太くんを応援するシーンは、
旧作で「ドラえもんが日の丸扇子を持って応援していたシーン」のオマージュですよね?
『新・海底鬼岩城』は、オリジナル展開が多く入れられていたため、
その都合上、旧作にあった印象的なシーンがそれなりにカットされていたのが、すこし残念だったところがある。
『新・海底鬼岩城』では、テキオー灯もなしに海中に潜って溺死しかけるのび太くんもいないし、
みんなでお昼ごはんを食べたり、「くらげごっこ」がしたいのび太くんもいないし、
『水上もうせん』に乗って松茸ディナーを楽しむ様子もないし、
アトランチスを無駄に6時間も歩いたりしないし、
ドラえもんの発言(いままできみらを~)から過去の大長編のことを思い出すのび太くんも、
鬼岩城に乗り込んだ際、ドラえもん(?)が何故か持っていた謎の爆弾も登場しないぞ!
この映画は、あくまで『新・海底鬼岩城』という作品であり、
『海底鬼岩城』とは「ある意味似て非なるもの」とすぐに割り切ることができれば良かったのですが、
自分が、何年にも渡ってずっと抱き続けてきた『海底鬼岩城』のイメージから逃れるには、すこし難しいものがありました。
でも、『テントアパート』のトイレのくだりや、
ドラえもんが死んでお詫びをしようとするシーンは残っていたし、
セリフだけとはいえ「フィレミニョンステーキ」にも言及されていたので、
本当に残したいシーンを厳選して、取捨選択を重ねたんだろうな・・・とは感じられます。
そして、旧作における三大ツッコまれポイント(いま自分が決めた)である、
・「とくにバギーちゃんとの深い絡みも無かったのに、しずかちゃんに対して『ぼくだって』と言うのび太くん」
・「あのねじは『ポセイドンのねじ』かもしれないのに『バギーちゃんのねじ』と言い切っているしずかちゃん」
・「『機械にいいこと悪いことを区別する力なんてないわ』と言われた直後に『それもそうだ』と発言するドラえもん」
・・・などのくだりも、『新・海底鬼岩城』では、
すべて違和感の無いようにアップデートされていたのは、よかったんじゃないかと。
今作では「のび太くんとバギーちゃんの友情」をしっかりと描いていましたし、
しずかちゃんが、ちゃんと『バギーちゃんのねじ』と認識できるよう、
目印となる「マーク」をあらかじめ描いていてくれていたり、
ドラえもんの「それもそうだ」発言は全部カットされていたりと、
どれも見ている側が違和感の無いように構成されていました。おみごと。
そういえば今作では、映画の中盤で巨大イカに『どこでもドア』を壊されていたので、
「水中バギーに乗らないで、アトランチスまで『どこでもドア』で行けばすぐじゃん」というツッコミもできない仕様にされていた。
劇中では誰も試していなかったけど、
アトランチスのバリアーって『どこでもドア』でスルーできたりしないのかな?
自分も『新・海底鬼岩城』を見るまではまったく気づいてなかったのですが、
しずかちゃんの涙が海中に溶け込むようになっている演出や、
エルくんの「カビの生えた法律だ!」という台詞が「牡蠣殻まみれの法律だ!」と改変されていたのは「なるほど」と唸らされました。
たしかに、海の中にいるのに、しずかちゃんの涙がポトリと落ちるのは変だし、
カビが生息していない(たぶん)の深海に住んでいる海底人が「カビの生えた法律だ!」と言っているのはおかしな話である。
ここらへんの矛盾に、制作スタッフはいつ頃気づいたんだろう?
<外部リンク>
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— 映画ドラえもん【公式】 (@doraeiga) 2025年10月9日
水中バギー|cv 広橋涼
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ドラえもんのひみつ道具の1つで、
海底キャンプ用の移動手段として出した水陸両用のバギーカー。
水中を高速で走ることができ、
コンピューター内蔵なので会話もできる。… pic.twitter.com/PirMBp4AC0
旧作では、無機質なイメージのあったバギーちゃんですが、
今作は自身のサイズを小っちゃくできたりと、主にマスコットキャラ的な立ち位置としても活躍していた。
ちっちゃくてかわいい『新・海底鬼岩城』の水中バギーは、実質ちいかわといっても過言ではない。
あと、機械が「人間の心」を学んでいくところは、リルルっぽくもあるぞ。
リルルも『鉄人兵団』では、スモールライトで小さくなってましたし。意外な共通点だ。
正直なところ、映画の冒頭あたりでは、
「まあ、すっかりかわいく描かれちゃって!」とか、
「22世紀のコンピュータがさすがに『友達』の意味が分からないワケないでしょうに・・・」と、
令和版のバギーちゃんに対し、だいぶ斜に構えながら見ていた部分もあったのですが、
クライマックスで「ユルサナイ!」と力強く発するバギーちゃんの姿には、思わずグッとくるものがありました。
あそこは本当によかった。
あと、テキオー灯が切れる寸前で苦しむジャイアンとスネ夫に対して、
モニターに「死までのカウントダウン(秒数)」を表示していたところは、旧作のバギーちゃん以上に畜生だったな・・・と思ったりも。
そういえば、旧作ではあくまで設定のひとつでしかなかった、
「バギーちゃんが中古」という要素も『新・海底鬼岩城』ではガッツリと生かされていました。
前の持ち主とバギーちゃんの遺恨、映画ではごく一部しか描かれていなかったけど、
たぶん映画のノベライズとかでは、より深く書かれていそうではあります。
(※筆者は、この感想記事を書いている時点でノベライズをまだ読んでいません)
<外部リンク>
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— 映画ドラえもん【公式】 (@doraeiga) 2025年10月9日
エル|cv 千葉翔也
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海底人の国・ムー連邦の兵士。
海底にやってきたドラえもんたちを監視する役目を担っていたが…。
🎬𝟐𝟎𝟐𝟔年𝟐月𝟐𝟕日(金)公開#映画ドラえもん pic.twitter.com/3AOsmJUvlb
ムー連邦の兵士・エルくんは、装いも新たに登場。
グラデーションの入った、メンダコっぽい髪型をしたイケメンだ!
旧作のエルくんは、あくまで『ムー連邦の兵士』という立ち位置に過ぎないキャラで、
個人的に、ドラえもん達との深い絡みもそこまで無かったイメージがあるのですが、
『新・のび太の海底鬼岩城』では、自分の命を救ってくれたドラえもん達としっかり友情を深め、
相手が首相でもズバっと物申す、なかなかの熱血漢に進化していた。
・・・ちなみにこれは、映画の感想とまったく関係のない話なのですが、
自分が『新・海底鬼岩城』を鑑賞した後、すぐ近くに座っていた女子高生の方が、
「エルくん尊すぎ・・・!!」とそこそこ大きめな声でクソデカ感情を漏らしていたことをお伝えしておきます。
そのカッコよさで、令和のJKを虜にしてしまったエルくんはすごい!
『新・海底鬼岩城』のオリジナルキャラ・トリラインさん。
「この人いるのか?」と思いながら映画を観ていたのですが、どうやらしずかちゃんが鉄騎隊に殺されずに連れ去られるための理由付けとしての存在だったらしい。
あと「女の子だから相手も安心するとは何事だ!」とのクレームを無くすための役割もありそうではあった。
旧作にはいなかった「トリラインさん」という存在が生まれたことによって、
『新・海底鬼岩城』には『チムニーの洞窟』という謎のスポットが誕生し、
スモールライトで小っちゃくされたバトルフィッシュさんは、バリアーにぶつかって壮絶死を遂げることもなくなったのでした。
(トリラインさん、あんな超高温&有毒ガスまみれの洞窟をどうやって抜け出したんだろう?)
映画のラスボス・ポセイドン。
今作ではトミー・リー・ジョーンズそっくりな声になっているぞ!(※AI予想大ハズレ)
同じ人工知能であるポセイドンと水中バギーを対比させる構図にしていたのは、
『新・海底鬼岩城』の新たな要素として良かったですね。
ポセイドンもバギーちゃんといっしょで、自分のプログラムに無かったものを知りたかっただけなんだよ・・・。
ーーー 以下、もっと雑多な感想いろいろ ーーー
X(旧Twitter)における『新・のび太の海底鬼岩城』の公式ハッシュタグ、ひとつに統一できないものか?
(自分が確認できただけでも「#映画ドラえもん」「#新海底鬼岩城」「#新・のび太の海底鬼岩城」とけっこうバラバラに派閥が分かれてまして・・・。)
今回の映画の声優陣のなかにボルケーノ太田さんがいてビックリしました。
(※『こち亀』ファンだったらおそらく半分くらいの人が知っていそうな人物)
終盤のひみつ道具の大連発は、個人的にかなりテンションが上がりましたが、
普段『ドラえもん』に深く接していない人がこのシーンを見たらどう思うんだろう?ともなりました。
『トレアドール』や『ブラックベルト』をなんの説明も無しに出すの、なかなかに攻めすぎなのでは?
さらに、もっと『ドラえもん』に詳しくない人では、
エンディングにワンカットだけ登場したドラミちゃんの存在を不思議に思う人もいそうではある。
「あの黄色いのはなんなんだ?」とか首をかしげてそう。
自分は旧作の内容を知った上で映画を見ているため、
勝手に海底資源(レアメタル)を獲ろうとするのび太くん達の姿や、
海に捨てられたペットボトルなどのプラスチックゴミの数々を見て「こりゃ海底人が怒るぞ・・・」と、思わずニヤリとする場面も。
今回の映画で『深海用海草胞子と魚の卵各種つめあわせ』ではなく、
『オイシーン貝』なる新ひみつ道具が使われていたのは何故なんだろうか?
「いくらフィクションとはいえ、深海の生態系を破壊するのはいかがなものか?」という指摘があったのかもしれない。
ちなみに『ゆっくりドラちゃんねる』さんのこの動画によると、
『深海用海草胞子と魚の卵各種つめあわせ』は、アニオリも含めた全ドラえもんのひみつ道具の中で3番目に長い名前なんだそうです。すごい。
【『新・海底鬼岩城』で一番マネしたくなったセリフ大賞・発表】
ケイ「フォーッ!やったな、エル!」(とくに「フォーッ!」の部分)
「のび太くんがバトルフィッシュの大きさを『後楽園球場』に例えるシーン、リメイクではどうなるんだろう?」と気になっていたのですが、
のび太くんが両手を広げてその大きさをアピールするシーン自体はあったものの、後楽園球場のくだりはまるまるカットされていました。無念。
新作では「東京ドームくらいの怪魚が・・・」みたいなことを言っててほしかった。
これで映画館の売店に『バギーちゃんのねじ』が売られてたら映画鑑賞後の雰囲気ぶち壊しだよな・・・と思ったけど、
さすがに売ってませんでした。(そりゃそうです)
この記事でさんざんおイジリをさせてもらった謎のキャラの正体。
どうやら『ジュウモンジダコの海底人』らしかった。
エルくんがドラえもんを『ジュウモンジダコ』とカン違いするシーンもあったりと、
ある意味本編に深く関わっているキャラ・・・ではありましたね。
『水上もうせん』は『のび太の海底鬼岩城』にしか登場しないひみつ道具なのに、
新作で出番が全カットされてるの、ものすごく可哀想ではないだろうか?
・・・とまあ、映画の感想はこれくらい(※約5500文字)ですかね。
他になにか書きたいことがあったら、別の記事で感想を書きます。
こんなよくわからない文章を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
映画ザ・ドラえもんズドキドキ機関車大暴走 (小学館のテレビ絵本シリーズ)
そして気になる、来年の映画の予告編。
機関車に乗るドラえもんの姿を見て『ザ☆ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!』を思い出した人は、おそらく自分以外にもいるハズです。
(いるよね?)
でも、この映画に『イギリス』の要素はまったく無いので、来年はおそらくオリジナル作品をやるのでしょう。
『名探偵もの』はもう既にやってるので、やっぱり産業革命がテーマか?
【おまけ】

今年買ったもの(合計1万円越え)


『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』と同じ日に、
『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』の公開も始まったため、映画館の売店が全体的に青くなっていました。



