あの『剥き出しの白鳥』の作者・鳩胸つるん先生が描くSF日常系ギャグ!
『チャックび~んず』第1巻が6月4日(水曜日)に発売されました。
<外部リンク>
チャックび〜んず1巻が本日発売です。
— 鳩胸つるん (@hatomune_tsurun) 2025年6月3日
帯コメントを龍幸伸先生にいただきました…!
う、嬉しい〜〜
龍先生ありがとうございました。
おまけもありますので何卒よろしくお願いします🫛🤐🙇♂️https://t.co/nWmex2lR7x pic.twitter.com/ObL1gOnokz
なんかの映画の名シーンを彷彿とさせる『チャックび~んず』第1巻の表紙。
両方のいいところをオマージュすることで、
どちらからもギリギリで怒られない、サザエボンみたいな第1巻だ!!
<第1話ためし読み>
いいところ無しの高校生・近藤翔介(ショースケ)の机の引き出しから、
未来の豆型ロボット・チャックび~んずがあらわれた!!
今のままだと「冴えない人生」を送ることが確定しているショースケの運命を変えるために、
未来の国からはるばるとやって来た、チャックび~んず。
本家(?)と同様、よくある日常系マンガだと、
この後はチャックび~んずがなし崩し的に主人公のもとで同居するのが定番の展開なワケですが、
なんと本作の主人公・ショースケくんは、
チャックび~んずの存在を気持ち悪がって、断固として家に入れてくれない!!
たしかに、自分も『ドラえもん』は大好きではありますが、
いきなり家の前に、可愛いんだか気持ち悪いんだかよくわからない謎の生命体がやってきたら、ただただ恐怖を覚えるだけだと思う。
あの展開は全体的に大らかだった昭和の時代だったから奇跡的に成立していただけで、
令和の時代に同じことをやったら、作中のように警察を呼ばれてしまう可能性が非常に高い。
これは「藤子系マンガの要領ですぐに家に入れてくれるだろう」と油断していた、チャックび~んずにも非がありますね。
しかもショースケくんは、チャックび~んずの助けを借りようとせず、
自分の力のみで未来を切り開こうとするシンプルに立派な人間だったせいで、余計にややこしい話になっていた。
おまえ人間性は素晴らしいんかい!(by チャックび~んず)
さらに、家に入れてもらえない側のチャックび~んずも、
『とうめいブルゾン』や『邪道ドア』などの未来の道具を使えば、
じつは簡単にショースケの家に入れたりしそうなものなのですが、
「ショースケと絆を深め、信頼を結んだ上で堂々と住まわせてもらいたい」との理由で、
あえて屋外での暮らしを自らに課していたのでした。
お前も人間性が素晴らしいんかい!!
そんなわけで、単なるルーティンギャグにすぎないハズだった、
『何故か家に入れてもらえない』というボケに妙な重みが生まれてしまった。
これ、いつかショースケとの絆が深まったことで、
チャックび~んずが家に住めるようになったら、本当に感動して泣いちゃう可能性があるな。
むしろ、チャックび~んずがあっさり家に住まわせてもらえる展開になったら、
「最終回が近いんじゃないか?」と思い、逆に不安になってしまうやつだ。
この漫画はしばらく最終回になってほしくないので、
チャックび~んずは、まだまだ家の外で暮らし続けていてほしいです。(大暴論)
・・・という文章を、今年の6月くらいに書いていたものの、
記事公開のタイミングを見失い、ずっと放置しちゃっていたのですが・・・。
『チャックび~んず』第22話より引用
自分がウダウダ記事公開のタイミングを先延ばしにし続けているうちに、
『チャックび~んず』が次回の配信をもって最終回になることが告知されてしまいました。
そんなあ・・・。
一応いろいろあって、チャックび~んずは、
最終回手前でようやく「家に入れそうな感じ」にはなっているのですが、
それが物理的にできない状況が、いま発生しておりまして・・・。(ネタバレ回避)
サンデー版『ウメ星デンカ』の最終回みたいに、
亜次元空間の広がるチャックび~んずの中にみんなで住む・・・という発想も浮かんだのですが、
これだとチャックび~んずは「家(いえ)」になることができたけど、
チャックび~んず自体は家の中に入れていないという大きな問題が出てきてしまう。
でも「俺は家に入れていないけど、家そのものになれたからこれでいいや」と彼が気持ちを切り替えてくれれば、
無事『チャックび~んず』は、ハッピーエンドに・・・なるのか?
そんなわけで、最終回がどうなるのかまったく予想がつきませんが、
最後に、この記事の公開を先延ばしにしていた一番の原因である、
「『チャックび~んず』に出てきた未来道具まとめ」をお送りして終わりたいと思います。
(※文章を書くのがめんどくさすぎてサボっていました。すみません。)
それではどうぞ。
第1話
■とうめいブルゾン
これを身に着けると背景に溶け込むことが出来る。
第2話
■エビフライアウェイ
宙を自在に飛ぶことが出来る未来のグッズ。
■マッチョラテ
飲むと力が650倍になる。体もムキムキになってしまう。
第3話
■スツールメイト
持ち運び自在の宙に浮く未来のベンチ。二人掛け用。
■フィンビー
未来のフリスビー的なおもちゃ。
■ i・show
撮った相手の相性がわかるカメラ。
■惚レー帽
被った相手が惚れる帽子・・・らしい。
■なんでも願い叶えマシン
道具の詳細不明。見た目がかわいい。第2話や第13話にも登場する。
第4話
■翻訳トムヤムクン
完食するとあらゆる言語を操ることが出来る。めっちゃ辛い。
第5話
■謎のコンセント(名称不明)
河川敷で見つけた野良のルンバにチャックび~んずが差し出したもの。
「未来の技術で作った電気」を得ることが出来るらしい。
■未来の部品と技術(名称不明)
トラックに撥ねられて壊れたルンバを修理するためにチャックび~んずが取り出した工具のようなものたち。
主な道具は、溶接機械、レンチ、金づち、ガムテープ、ドライバー等。
第6話
■さすまターン
先端部分が外れ、ロックオンした犯人を追跡して捕えることができる未来のさすまた。
ただし、無線通信システムが46G以上無いと追跡機能は使えない。
■ふきとば騒
半径1メートル以内ならどんなものでも吹き飛ばすことができるメガホン。
事故が相次いだため、未来の世界では法律で使用が禁止されているらしい。
第7話
■菓子折り
チャックび~んずが建設的な対話の意思を示すために出した。
この時代でも買えるお菓子。未来の道具ではない。
第9話
■邪道ドア
どんな壁でも自動ドアになっちゃうアイテム。
第10話
■記憶を消せるアイテム(名称不明)
ロボ技師のミラが出した道具。ヴィヴラスラップのような見た目をしている。
これを使うと、最低でも5分間の記憶除去が出来るらしい。
■みらいみらい場あ
ロボ技師のミラが出した道具。対象の相手に未来の様子を見せることが出来る。
第11話
■ハリセンノウ
ロボ技師のミラが出した道具。このハリセンで叩かれた相手はなんでも言う事を聞くようになる。
危険すぎるため、未来の世界では使用が禁止されているらしい。
第12話
■脚力爆増テープ
足に貼れば、シュートでサッカーゴールを吹き飛ばせるほどに脚力が爆増するテープ。
■未来ジェンガ
未来のジェンガ。多人数でワイワイ遊べるグッズらしい。
第16話
■チャック
亜次元空間につながる不思議なチャック。
チャックび~んずに取りつけられているもの。ポケットではない。
■タイムマシン
時空を行き来することができるマシン。屈強な体つきをしている。
第18話
■ハンマー、ドリル等(名称不明)
時空のゆがみに強い衝撃を与えようとショースケが取り出した道具たち。
第19話
■ポータブル四次元コミック
描いた漫画が現実になるグッズ。描いた人以外の手によって内容を修正することも可能。
『チャックび~んず』第1巻 87ページより引用