どうも、こんにちは。
漫画家・東村アキコ先生のエッセイ本、
『もしもし、アッコちゃん?-漫画と電話とチキン南蛮-』を読みました。
(以下、『もしもし、アッコちゃん?』表記)
電話局に勤める父親の元で産まれてから、
漫画家デビューするまでの半生を、先生が自ら書き下ろした一冊。
「スマホで漫画を読む時代」が到来したことで、
東村アキコ先生の人生に深く関わる2つの要素である「漫画」と「電話」が、最終的にひとつになる・・・という構成が特によかったです。
自分も最近は、電子書籍でマンガを買うことも多くなっていますが、
何だかんだで今も週に1回ほどは、町の本屋さんに足を運んでいますし、
そもそも、自分が『もしもし、アッコちゃん?』を買ったのも、
「本屋さんでこの本が売られているところをぐうぜん見かけたから」だったりします。
ただ店内を歩いているだけで、自分の今後を変える『運命の一冊』と出会えるかもしれない。
それが本屋さんのいいところです。
そして、東村アキコ先生が少女漫画家になろうと心に決めたキッカケが、
「近所のゴミ捨て場で誰かが捨てた大量の『ぶ~け』を見つけたこと」だったと思うと、
やっぱり電子書籍だけじゃなく、たまには紙の書籍も買っておいた方が、
バタフライ・エフェクト的な巡りあわせで、誰かの人生を変えるお手伝いになるかもしれません。
みんなも、読み終わった書籍は近所のゴミ捨て場にガンガン捨てていこう!
あと、「今までの人生であった面白エピソード」を書き下ろしただけで、
新刊単行本一冊分のボリュームになってしまうのもスゴい。
自分がおんなじ事をやろうとしたら、
おそらく原稿用紙3枚ほどで、書くネタが尽きてしまいそうな気がします。
かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
しかも、文中ではたびたび、
「この時のことは『かくかくしかじか』にも描いてあるので、詳細はそっちを読んでね」といった注釈がたびたび記されていたので、
東村アキコ先生は、実質「書き下ろし小説一冊分以上の人生の面白エピソードを持っている」ということになる。
やっぱり売れっ子漫画家たるもの、これくらいの面白人生を送っていないようではダメなのか?
自分の人生の面白エピソードだけで一冊のエッセイを書いてしまうだけではなく、
さらに「自分が過去に書いた自伝漫画の宣伝」まで行ってしまう東村アキコ先生はスゴい!
そんなわけで『もしもし、アッコちゃん?』を読んだ感想をざっと書かせてもらったわけですが、
一応、このブログを読んでいる藤子不二雄ファン向けの情報をお伝えしておくと、
東村アキコ『もしもし、アッコちゃん?-漫画と電話とチキン南蛮-』104ページより
この本のどこかに、
「東村アキコ先生(当時小学生)が描いたオバケのQ太郎の絵」も収録されているので、
気になる方は、各自でチェックしてみてください。
実際に本を購入してみないと、どのページにお目当ての絵が載っているかわからないやつだぞ!
そんなわけで、東村アキコ先生の人生初のエッセイ本をみんなも読みましょう。 おしまい!
【補足事項】
東村アキコ『もしもし、アッコちゃん?-漫画と電話とチキン南蛮-』151ページより
『もしもし、アッコちゃん?-漫画と電話とチキン南蛮-』によると、
東村アキコ先生の『かくかくしかじか』は「女性漫画家版『まんが道』」として知られているそうです。まじですか?