2022年7月23日放送分 ネタバレ注意!
ハイキングに出かけよう(コミックス0巻収録)
せっかくの行楽シーズンなんだから、家族みんなで山へハイキングに行こう!
定期検診をサボっているせいかイマイチやる気のないドラえもんの代わりに、ドラミちゃんが家族旅行のサポートを買って出るのですが・・・。
今回アニメ化された『ハイキングに出かけよう』は、ドラミちゃんが登場してまだ間もなかった頃のお話。
なので、ドラミちゃんの性格がいつもとちょっとだけ違うような感じがしたり、
いつもは行楽地に行きたがらないのび太のパパとママが、
のび太くんに「ドラえもんにお願いしてどこかに連れて行ってもらおう」とお願いしてきたりと、
普段からよく『ドラえもん』を見ている人にとっては、ちょっと違和感のあるエピソードだったかもしれません。
登場初期のドラミちゃんは、とにかくお転婆キャラだった!
最近疎遠になっていた友人・親類と久しぶりに会ったら、性格や見た目が変わっていたりする時があるように、
漫画のキャラも、時がたてば色々と変わってくるもんなんですね。
ただ、漫画キャラの性格変化については「作者の都合」「大人の事情」などもあったりするので、
よい子のみんなは、そこらへんについて、いろいろ察してあげるのも大事だぞ。
てんコミ0巻収録のお話が『ドラえもん』でアニメ化されるのはこれが初めてかしら
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2022年7月16日
「ハイキングに出かけよう」「風神さわぎ」|ドラえもん|テレビ朝日 https://t.co/5P273MPCZ4 pic.twitter.com/Xo9fwPQqwt
あとこの回に関する、割とどうでもいいかもしれない補足情報としては、
現在のわさドラで、2019年に発売された『ドラえもん0巻』収録エピソードがアニメ化されたのは、これがはじめてだったりします。
(※大山ドラ版では1991年に同一エピソードがアニメ化済。ただし『0巻』発売前。)
今後わさドラでアニメ化されそうな『ドラえもん0巻』作品としては、『愛妻ジャイ子!?』くらいでしょうか。
『ドラえもん誕生』はちょっと前にFシアターでアニメ化されちゃったので、可能性はだいぶ薄そうか。
そして『今では名前を呼べないあの道具』も、実はこの回に登場していたのですが、
今回のアニメでも、出番はキレイさっぱり全カットされていました。
自分も「まあ、出ないんだろうなあ・・・。」と思いつつ見てたけど、
その予想は、いっさい裏切られることなく終わっていった。
『あの道具』の存在って、一体いつ頃から問題視されはじめたんでしょうかね。
第6巻巻末の「ドラえもん百科」の項目が『重力ペンキ』に切り替わった年代がわかれば、
著作者側で自主規制が働いた、おおよその時期が判明しそうだけど、それを調べるにはなかなかの手間がかかりそうだ。
先人のドラえもんファンで似たようなことを調べてる人、誰かいないかなあ。
原作では、ずっと家で寝っぱなしだったドラえもんですが、
アニメスタッフから「ずっと寝てるだけなのも勿体ない」と判断されたらしく(?)、
今回のアニメでは、寝ている間に電車で「見晴らし峠」まで輸送されたり、
寝ている間に山の急斜面を転がされるなど、若手芸人だったら泣いて喜ぶほどのオイシイ役割を与えられていた。
原作だと、ドラミちゃんが主役になるエピソードだと、
ドラえもんの扱いがぞんざいになりがちなのも、アニメ『ドラえもん』あるあるのひとつですからね。
現に今回のお話だって、ドラえもんがいなくても、じゅうぶん成立しておりましたし。
最後までのび太くん達と合流できず、「ここどこ~!」と泣き叫んでオチ・・・みたいな結末もありえただけに、
アニメオリジナルで「ドラえもんがいない?」というくだりを作ってもらえただけでも、まだ今回は報われているほうなんじゃないかと。
ドラえもん、運よくパパとママに逢えて本当によかった!
アニメ独自の展開はあったものの、ドラミちゃんが『どこでもドア』の扉を体当たりで突き破ったり、
お兄ちゃんを心配してしばらく居候しはじめるオチは、原作そのままで残る形に。
時代が「わさドラ版」になっても、
やっぱり一万馬力を持つ妹の存在は、ドラえもんにとって恐怖でしかなかったようです。
今とちがって、まだまだ漫画に出始めたばかりの、
駆け出し時代のドラミちゃんの片鱗が楽しめる、いいエピソードでございました。
というわけで、一本目の感想はここまで。
●ドラドラニュース●
この日から始まった『テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION』のアトラクション、
『ドラえもん 理想郷(ユートピア)ザ・フライト』の魅力を、『美 少年』の岩﨑大昇さんと金指一世さんが生リポートだ!
アトラクションを体験したお二人曰く「グラフィックがめちゃくちゃキレイだった」らしいぞ!
\🏮#サマステ 本日開幕🏮/
— テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION (@exsummerstation) 2022年7月23日
📣#Hi美テレ朝ジャック‼️
📺11時#ラブJリーグ #浮所飛貴
📺11時30分 #サマステ開幕SP #HiHiJets #美少年
夕方までの各番組内にもHi美登場⁉️😉#サマステ2022🍧 pic.twitter.com/uGxfkVrPB7
『ドラえもん』を見てたら、いきなり生放送がはじまったのにはビックリしたけど、
どうやらこの日は一日中、テレビ朝日のいろんな番組でサマステの宣伝をしていたらしい。
この生告知パートだって、放送尺自体はアニメの1本目と2本目のあいだの、
わずか1分くらいしかなかったのに、わざわざ出演していただけるとは。本当にお疲れ様です。
風神さわぎ(コミックス13巻収録)
ドラえもんが出してくれた未来の納涼アイテム『強力うちわ「風神」』をキッカケに、
新たな遊び「バタバタヒラヒラ」を発案したのび太くん。
のび太くん達は『バタバタヒラヒラ』を新スポーツとして広めるべく、
さっそく「バタバタヒラヒラ連盟」を立ち上げ、ジャイアンたちを連盟のメンバーに加えていくのですが・・・。
小学生の思いつきとはいえ、ドラえもんやスネ夫の協力によって、
おそろいの専用ユニフォームが作られたりと、『バタバタヒラヒラ』の振興はわりと本格的に進んでいた。
のび太くん達の妄想によると、この調子で『バタバタヒラヒラ』の普及がうまくいけば、
ゆくゆくは新国立競技場で「『バタバタヒラヒラ』の第1回国際大会」を開くつもりらしいので、みんなもその時のために日々の練習に励んでいこう!
まあ、結果的には全然うまくいかなかったわけですが・・・。(ネタばれ)
「空を飛ぶスポーツ」自体は、テレビ中継映えもしそうですし、
うまくやれば本当に未来のオリンピック競技になっててもおかしくなさそうだったのですが、
ジャイアン達が自分よりもずっと早く『バタバタヒラヒラ』を習得したのがくやしかった連盟理事長(のび太)の意向によって、
「『バタバタヒラヒラ』はゆっくり飛ぶスポーツとする」という謎のルールが発動。
「のび太理事長が考えたスポーツ」なんだから、
のび太理事長が絶対的に有利に立てるルールにドンドン変えていくのは当たり前のことだよなあ!?
でも「ゆっくり飛ばないとダメルール」にしても、
のび太くんはなんやかんやでみんなに負けそうな気がするぞ。
自分が『バタバタヒラヒラ』で有利になりたいのなら、
ここはわかりやすく「のび太に勝ったら負け」ってルールに改定したほうがいいのでは?
で、もちろん選手たちがこんな理不尽な制約に従うわけもなく、
自分たちの好き勝手に『バタバタヒラヒラ』を楽しんでいた結果、大竜巻(おおたつまき)が発生。
その後のドラえもんの不手際も重なったのか、
未来の新スポーツ『バタバタヒラヒラ』は、あっさりと自然消滅していったのでした。
組織の内紛は、現実のスポーツ連盟でも定期的に起きているイメージがあるけど、
こののび太くん達のくだりも、不祥事が相次ぐスポーツ界に対しての風刺だったりするのだろうか?
この話をあらためて見て思ったのですが、
けっきょく『バタバタヒラヒラ』って、どういう基準で勝ち負けを決めるスポーツだったんでしょうかね。
陸上競技のように、規定距離を飛ぶ早さを競うスポーツだったのか、
「空を飛んでいる際の演技」を評価する採点競技だったのか。
今となっては、そのルールの詳細は永遠に謎のままとなっております。
むしろ、のび太くんの思い付きからはじまったスポーツなので、
『バタバタヒラヒラ』のルール自体も、はじめからまったく決めてなかった可能性もある。
そんないきあたりバッタリのスポーツが世間に浸透するワケないですわな、ってことで。
『バタバタヒラヒラ』の普及のほうは、あえなく失敗に終わってしまったけど、
来年の映画『のび太と空の理想郷(ユートピア)』の舞台は「空」ときまったので、
空を飛べる道具である『強力うちわ「風神」』が映画に登場する可能性も、なくはなかったりする。
「強風を生み出す道具」としては、『バショー扇』などのライバルがいますが、
「空を飛べる道具」ならば、タケコプター以外の変わり種枠でワンチャン出番があるかもしれない。
人生何があるかわからないので、今後の『強力うちわ「風神」』の動向にも注目していきましょう。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
■次回予告■
次回の放送は7月30日。
「しかしユーレイはでた!」をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(ちっちゃくても出木杉&たとえ胃の中、水の中)