2022年6月18日放送分 ネタバレ注意!
アマガエール(アニメオリジナル)
今週の一本目は、「梅雨のシーズン」にちなんだ時節ネタ!
悪天候でピクニックが中止になってしまい、落ち込むのび太くんのために、
ドラえもんは、飲めば雨の日が楽しくなってしまう未来のドリンク『アマガエール』を出してくれたのですが・・・。
奇抜すぎるドリンクの色(緑色)と、未来の世界らしからぬ「ビン飲料」という見た目から、
なんとなく「観光地にある『地サイダー』みたいな見た目してんな」と思ってしまったこの道具。
『アマガエール』という道具の名前は、
「雨が降ると元気になる生き物(アマガエル)を研究したこと」が由来になっていそうだけど、
「雨にぬれるとパワーが湧いてくる」といった効果をみるに、
ドラえもんが劇中でちょこっと言っていた「雨(あめ)がエール(を送っている)」という台詞にもかかった、ダブルミーニング的な意味も含まれていそうである。
商品名の由来は諸説ありますが、とにかく『アマガエール』を飲むと、
雨が降っていても楽しい気分になれるし、悪天候でもいつも以上の力を発揮できるようになる!
みんなも『アマガエール』を飲んで、のび太くん達のように雨の中でも元気に遊んで、
のび太くんのように雨の中の野球でナイスプレーを連発してみよう!
先週は、ジャイアンの曲作りのために『メロディーお玉』を使っていたので、
これで2週連続で「カエルに関係したひみつ道具」が登場したことになるのも、梅雨のシーズンのおかげだからなのか?
そんなわけで『アマガエール』は、
今のような梅雨時に、大変ピッタリな道具だと思われるのですが、
この道具唯一にして、最大の欠点としては、
『アマガエール』を飲んで、雨の中ではしゃいでいる人を、
『アマガエール』の存在を知らない人が見たら「雨の中でびしょ濡れになりながら笑顔で遊んでいる子ども」にしか思えず、
はた目から見るとものすごく怖いというデメリットが存在します。
たまーに、雨の日なのに傘を差さないで平気で歩いている人を見かけることがありますが、あれでもじゅうぶん不気味だったりしますからね。
そこに「笑顔で遊んでいる」要素まで追加されたら、目撃した人もたまったもんじゃないぞ。
この道具の存在が認知されている、
22世紀の世界だったら、まだ使っても大丈夫なのかもしれないけど、
2022年の世界で『アマガエール』を飲んで、
どしゃ降りの雨にもかかわらず、何食わぬ顔で公園で遊んでいたら、お巡りさんに声をかけられてしまってもおかしくない。
いや、誰かに声をかけてもらえるならまだ優しい方で、
誰も話しかけてくれず、知らず知らずのうちに近所の人たちから「かわいそうな子認定」をされてしまう可能性もありうる。
世間体が気になる人は、極力『アマガエール』の使用を避けるか、
なるべく人のいない場所を用意して、この道具を楽しむのがクレバーだと思われます。
それから、先週の予告を見た時点では、
「『カサイラズ』みたいに、雨の中でも濡れたりしない効果もあるのかな?」と考えていたのですが、
べつにそんな効果もなく、普通に雨でびちゃびちゃに濡れてしまうらしい。
雨の中で調子に乗って遊び過ぎてしまい、あとで風邪をひいちゃったりしないか心配だ。
『アマガエール』は、『ヘソリンスタンド』と似たようなモノを感じるぞ。
なんか色々と『アマガエール』に対する疑問点を言ってしまいましたが、
とりあえず、雨の中でやる「流しそうめん」は、めんつゆの中に雨水がいっぱい入りそうで嫌だなあと思いました。
流しそうめんは、なるべく晴れている時にやろう!
そして、このお話のオチは、
よりたくさん雨の降っている場所を求めたのび太くん達が、『どこでもドア』でジャングルの奥地らしき場所へと移動。
助けを求めに来たしずかちゃんとともに、ドラえもんが現地に向かったところ、
『アマガエール』を摂取しすぎた影響なのか、のび太くん達の精神がまさかのカエル化。
彼らが現地のカエルと一緒に、カエルのポーズでカエルの鳴きまねを披露する姿を見て、
ドラえもんは「(『アマガエール』を)飲みすぎだよ・・・」と、すっかり呆れかえってしまうのでした。おしまい。
こうして感想文にすると、なんだかあっさり目な感じになってしまいましたが、
雨の中ではしゃぐドラえもん達の不気味さや、ジャイアン達がカエル化する奇妙なオチのせいで、
このお話は今年一、ニを争うくらいにカオスなお話だった気がします。
少なくとも、今回のエピソードを見逃してしまった方は、再放送を見ていただくなり、
レンタルDVDソフトなどで、チェックしていただきたいくらいの異色回でした。
自分の拙い文章力では、このお話の魅力を存分に伝えることができず、申し訳ありません。
というわけで、一本目の感想はここまで。
うつしっぱなしミラー(コミックス22巻収録)
今週の2本目は、対象のものを映しっぱなしにできる鏡『うつしっぱなしミラー』が登場。
写真を見つめるばかりで、のび太くん達とあまり接したがろうとしないクラスの転校生・うらなりくんには、実はとある事情があって・・・。
まあ、原作回なので、早速ネタバレをしちまいますが、
家族の都合により、若くしてひとり暮らしを強いられていたうらなりくんは、
「船長さん」として、今は外国の海にいるお父さんの写真を眺めることで、その寂しさを紛らわせていたらしい。
そして、写真の代わりの『うつしっぱなしミラー』を通して、
お父さんからエールをもらったうらなりくんは元気を取り戻し、のび太くん達とも仲良く遊んでくれるようになったのでした。めでたしめでたし。
ドラえもんやのび太くんが知る由もなかった、うらなりくんの家の住所や、
「彼のお父さんの職業は船長さん」という情報は、すべてしずかちゃんから得られたものであった。
うらなりくんは、のび太くんに話しかけられても、終始ダンマリを決め込んでいたのに、
何故かしずかちゃんにだけは、心を開いており、
しずかちゃん自身も、何故かうらなりくんのパーソナルデータに異常に詳しかった。
はて、これは一体どういうことなんだろう?
ただ単純に、うらなりくんが女子に弱かった可能性もあるけど、
しずかちゃんの持つ優しさと、愛ある接し方にほだされて、自分の身の上を喋ってくれたのかもしれない。
しずかちゃんは、元々のコミュニケーション能力も高そうな印象がありますし、
過去には、バギーちゃんやメカトピアのロボットとも仲良くなっていたこともある。
本来は「心」を持っていないはずの機械とも仲良くなれるんだから、
人間の男の子と仲良くなることくらい、彼女にとっては赤子の手をひねるようなモノ!・・・だったりして。
ちなみに、うらなりくんは、
映画『のび太の月面探査記』にも、ほんのちょっとだけ出演していたりもする。
のび太くんのクラスのマニアックなキャラがやたら登場しているような気がするぞ。
今回『うつしっぱなしミラー』は「遠くにいる人との会話目的」で使われていましたが、
本来は、動物学者さんが「動物の生態を研究するため」の道具らしい。
『羽アリのゆくえ』の回の時のような使い方をするのが、元々の正しい使い方であり、
少なくとも、「のぞき」や「ストーカー目的」で悪用するために生まれた道具ではないことだけは確かです。
それに、一度『うつしっぱなしミラー』の対象をセットしてしまうと、
何かしらの操作をして「解除」をしない限り、ずっとその人の行動が映りっぱなしになってしまいそうなところが、ちょっと不便そうな気がする。
うらなりくんは小学生だから、まだそういうの気にしなさそうだけど、
うらなりくんが「中学生あたり」になった頃に、自分のプライベートがお父さんにいつでも見られ放題になってしまった場合、かなり困りそうな事案が発生しそうでならない。
「かなり困りそうな事案」の内容については、各自で想像してくれ!
このお話の初出掲載時(※約42年前)とちがい、現在はZoomやスマホもあるので、
遠くの人とコミュニケーションを取るために、ムリしてこの道具を使うよりかは、
すなおに、『うつしっぱなしミラー』の本来の用途である「動物の研究目的」で使ったほうが賢明そうです。
地中深くにいるアリの観察は、スマートフォンじゃできないぞ!
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●ドラドラニュース●
今週のエンディングは、先週に引き続き「ジャイアントドリーム」をお届け。
なかなか豪華そうなMVを作っちゃったので、しばらくは減価償却目的でテレビで流し続けるつもりなのか?
さらに「みんなで踊ろう♪ジャイドリダンス」なる、新コーナーも始動。
YouTubeで公開中の動画と同じものを流しているのかと思いきや、地上波用に改めて編集がされた内容となっておりました。
今週は、サビの前半パートの振り付けをドラえもんと一緒に覚えていくぞ!
マイクでボエ~~~! バットで豪快ホームラーン!(※ジャイドリダンスの覚え方)
7月20日に配信限定でのリリースが決まったことも含めて、
このコーナーを機に『ジャイアントドリーム』のダンスと歌詞をマスターしちゃう人も出てくるんでしょうかね。
そして、「ジャイドリダンスを踊る動画」を視聴者から募集する企画がこれからはじまりそうな予感もプンプンするので、ダンスを覚えておくなら今のうちだぞ!
■次回予告■
次回の放送は6月25日。
「地獄にジャイアン」「新聞社ごっこセット」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(かわいいジャイアン&シンガーソングライター)
次回の感想:ドラえもん感想(地獄にジャイアン&新聞社ごっこセット)