2月17日発売、ヤングジャンプ2022年12号掲載『イビルヒーローズ』第32話の感想です。
ネタバレもありますので、未見の方は注意してください。
「ふくりゅうの家」の危機が無事に過ぎ去ったことで、
物語の舞台はふたたび、ヒデオ&ソニック vs バニシング・スペースグレイとの戦いへ!
バニシング・スペースグレイは「触ったものを何でも消滅させる能力」を生かし、
自らの胴体を消し去ることで、ソニックによる背後からの攻撃に対応するという、なかなかにトリッキーな戦法をみせていた。
この「触ったものを消滅させる能力」というのは、
攻撃面・防御面において、かなり強そうな能力ではありますが、
自分でこの能力のオンオフが切り換えられないとするなら、日常生活ではかなり扱いがむずかしそうな能力でもある。
触ったものが何でも消えてしまう人間は、
まともに食事を摂るどころか、パンツすら履くことができないですからね。
イソップ童話の「触るものがなんでも金になってしまう王様」に近い話だけど、
触ったものが消えてしまうとなると、さらにタチが悪そうだ。
そして、「自分の身体」も効果の対象内なので、
ついうっかりして、自分のおちんちんを触ってしまった日には・・・みたいなことを考えると、かなり恐ろしい。
「触ったものを(以下略)能力」は、常に全裸状態であり、
自身の体をすぐに再生できるバニシング・スペースグレイだからこそ、使いこなせる能力だ!
スペースグレイとヒデオ達が戦う中、
イビルヒーロー側のBIG BOSS・國島ハクは、あえて「静観」の様子をみせていた。
これは、相手にプレッシャーを与えるための余裕アピールか?
でもなんか、油断してそうだし、
「ここでヒデオ達がスペースグレイじゃなく、國島ハクに不意打ちしたら勝てるのでは?」とか思ったりもしたけど、
ヒデオくんが、背後からの攻撃を「あまり好みじゃないけど」と言っていたところを見るに、
やはりヒーローを志すものとして、卑怯な闘い方はしたくないんでしょうね。
読者側にしても、ヒデオ達が汚いやり方で勝ったところで、あまりスカッとしないというのもある。
ここはキレイに勝ってもらって、遺恨の残さない決着を見せてくれ!
そんな感じで、ヒデオくん達が正義の英雄らしく戦おうとする一方、
ここぞとばかりに大量のイビルヒーローを繰り出してきた、國島ハクサイド。
どうやら國島ハクは、新顔のイビルヒーローを10人程あつめて、今からヒデオとソニックをタコ殴りにするつもりのようです。
悪役だから別に構いはしないけど、イビルヒーロー側はこんなんで勝ってうれしいんだろうか?
物量で攻める作戦は、勝っても爽快感がまったくなさそうだ。
さらにトドメとばかりに、國島ハクが「奥の手」と語る、
バニシング・スペースグレイの必殺ビームが、ヒデオの体にモロに命中してしまった。
ビームの閃光の中につつまれた、ヒデオの生死やいかに?
といったところで、物語は次回につづきます。