2月3日発売、ヤングジャンプ2022年10号掲載『イビルヒーローズ』第30話の感想です。
ネタバレもありますので、未見の方は注意してください。
國島ハクの配下の英雄(ヒーロー)である、
「ヴァーミリオン・ナックル」と「カーマイン・マインドハンド」が、ふくりゅうの家を攻めてきた!
カーマイン・マインドハンドは、第27話でソニックの心を読み取っていた人ですね。
あのあと、國島ハクとは別行動で「ふくりゅうの家」に行っていたのかしら。
ヴァーミリオン・ナックルは、おそらく今回が初登場の英雄だと思うけど、
その名前から見るに、「打撃系の攻撃」が売りのヒーローなのか?
とつぜん侵入してきた英雄に対し、アッサリとやられてしまったカオルさんがちょっと情けなく思えるけど、
「深酒した直後に就寝 & 知らない敵と寝起きで戦うハメになる」の悪条件ダブルパンチ状態では、さすがに仕方なかったのかもしれない。
むしろ、ヴァーミリオン・ナックルの攻撃を受けた結果、
まだ体内に酒が残っている状態のカオルさんが嘔吐をしてしまい、もっと情けない姿を晒していてもちゃっててもおかしくない状況でもあった。
いくらヤングジャンプが青年誌だからといって、バトル中のゲロはさすがにマズい。
カオルさんが「アルコール」と「敵からの攻撃」に強い体質で本当に良かったです。
でも、ヴァーミリオンのことを「頭悪い系英雄?」と勝手に判断して、
ナメてかかった結果、カーマインにやられちゃっていたことについては、猛反省すべきだぞ。
そう考えると、寝起き&酒残ってる状態(さらに女性)の相手を、
情け容赦なくフルボッコにしていたヴァーミリオン・ナックルは、なかなか血も涙もないヒーローのように思えてきた。
まあ、サポート役のリツカちゃんや、十条寺郷士など、
非戦闘ポジションのふくりゅうの家メンバーにも危害を加えていたあたり、ヴァーミリオンは実際にそういう性格なんでしょうな。
カオルさんの体内で寄生していた生物・通称「パラ子」ですが、
どうやら「知性体」である地球人を守る目的で、我々人類の体に寄生をしているようだった。
パラ子の種族(?)が、地球人を守るために体内へ寄生をしていたのはわかったけど、
そのわりには、寄生生物に寄生されているハズの英雄(ヒーロー)が地球人に危害を加えるケースがあったりするのは、何故なんだろう?
せっかく体内に寄生しているんだから、
英雄が地球人を殺そうとしている時は、運動神経を乗っ取るなどして行動を止めてくれればいいのに。
パラ子の種族の間では「寄生した人物の行動には干渉しない」ってルールでもあるんでしょうかね。
そして、パラ子の力を借り、
「ふくりゅうの家」施設長・十条寺郷士が「ミラージュ仮面」として立ち上がった!
一度は英雄と戦うことから逃げ出した男が、いま再び拳を交えようとしている。
あと、「ミラージュ仮面」のビジュアルは、なんとなく仮面ライダーアマゾンに似ているぞ。
面白い漫画には「強いジジイ」の存在が必要不可欠であると思っているので、
ここは是非ともヴァーミリオン・ナックルを華麗にやっつけていただいて、ヤンジャン読者にカッコいい姿を見せつけてもらいたいところです。
「旧世代のおじさんヒーローが、今の若いヒーローに勝つ」というのも、王道かつ燃える展開のひとつですからね。
といったところで、物語は次回に続く。