どうも、こんにちは。
最近似たような記事ばっかりやっている気がするので、
きょうは趣向を変えて、今から45年前に発売された『マンガ少年(創刊号)』をテキトウに読んでみる企画をやっていこうと思います。
ちなみに、当時の価格は230円でした。
『みどりの守り神』目当てで、手に入れた「マンガ少年(創刊号)」。
まあ多分、いまブログをお読みの方の中で、この雑誌を持っている人は意外とたくさんいるんじゃないかと。
「『みどりの守り神』は単行本化の際にいろいろと加筆修正がされた」という豆知識もあるのですが、
そこらへんの差分も先人の方たちによって調べ尽くされているはずなので、ここでは説明をはぶかせていただきます。
気になる方は、各自ネットで調べていただくなりしてください。
創刊号の執筆陣。
いや、あらためて見ても豪華すぎるラインナップです。
せっかくなので、各作品を読んだ感想を軽く書き残しておきます。
「望郷編」は過去に読んだことがあるのですが、もうすっかり内容を忘れていました。
第1話最終ページの「壮大な物語の歯車は、少しずつ回転しはじめた。だが主人公はまだ現われていない!」のアオリ文句は、
初見読者の人にとって、かなりインパクトのあるものだったんじゃないかあ、と。
・「ワルカロー」(石森章太郎)
「その① とにかくお城がほしいのよの巻」。
恥ずかしながら、石ノ森先生のナンセンスギャグものは初めて読んだので、なかなか新鮮でした。
登場人物たちが平気で人体破壊をおこなっているところが、ナンセンスというか、時代というか、なんというか。
・「聖魔伝」(石川賢・桂真佐喜)
巻中カラー&初回45ページで登場。
出産シーンにレイプシーン、ゴア描写と、第1話からかなりトバしている!
冒頭のモノローグを見るに、ものすごく壮大なお話になりそうな予感がするけど、ここからどう進んでいくのか。
青酸コーラ事件が元ネタなのかと思ったら、この作品の発表のほうが約1年ほど早いんですね。
人間、東京が巨大な花に覆われても、なんやかんやで順応しちゃうんでしょうな。
・「戦えナム」(ジョージ秋山)
お坊さんが主人公のマンガを少年誌でやるというのがすごい。でもカッコいい。
僧侶の身でありながら、救いがたき悪人を屠っていく。哲学に満ちています。
ちなみに次号(創刊第2号)では、『戦えナム』が巻頭カラーらしかったのですが、一体どんな感じだったんだろう。
・「ミライザーバン」(松本零士)
両親の研究によって、万能の人間となった少年・井台半。
あの両親は爆発事故が無ければ、自分の子供を実験台にするつもりだったんだろうか?
有紀さんが言葉を濁すほどの研究なんだから、あんまりいい予感はしなさそうで。
・「美美」(吾妻ひでお)
転校生の吉野美美(みみ)ちゃんが、学園に騒動を巻き起こす!
ショートギャグ4ページ連載と言うことで、第1話はヒロインの顔見世回といった感じでした。
吾妻ひでお先生の描く女の子キャラは、やっぱりかわいいです。
・「お楽しみはこれもなのじゃ」(みなもと太郎)
漫画作品・・・というよりも、みなもと太郎先生が思い出の漫画を語るエッセイみたいなもの。
桑田次郎先生の『まぼろし探偵』は読んだことなかったけど、ちょっと興味を持ってしまいました。
この作品の魅力に関しては、すでに多くの人に語り尽くされてしまっているので、
自分からあらためて語るのは、かなり恐れ多い名作だったりします。
そういえば、この前ネットで、
「『みどりの守り神』は、たとえ自殺を図っても植物に生かされ続けてしまうと考えると、あの終わり方はバッドエンドにも思える」という意見を見て、少し「なるほど」と思ってしまいました。
どんな名作であろうと、「自分が漫画を読んで思ったこと」をそのまま発言するのは、別に恥ずかしがることではないんですよね。
でも、自分にはまだその勇気はありません。ごめんなさい。
その他、連載漫画以外の話題をいろいろと。
「ヤング講座(1)世界最強の格闘技」では、
当時ホットな話題だったであろう、猪木アリ戦をはじめとして、
モハメッド・アリ、徳三宝、テリー・ファンクなどの格闘家を紹介していました。
「シリーズある青春 いまに見ていろ!」は、とある序の口力士に密着した記事。
いちおう名前をググってみたのですが、こんな昔の力士のデータもネット上に残っていることに一番驚いたかも。
次号予告。
横山光輝先生の読み切りと、古谷三敏先生の新連載がはじまるそうです。
当時の雑誌広告いろいろ。
表2広告は「トピカル切手収集入門コース」の宣伝。
表3広告は「ホリデー工具セット」なるものの宣伝でした。
裏表紙の表4広告は、パラボラ収音器。
当時の少年たちはこの道具をどういう用途で使っていたんだろう?
その他の広告とかも。望遠鏡とオーディオ。
これも鉄腕アトムに詳しい人が見たら、いろいろと楽しかったりするんでしょうね。
といったところで、今日はここまで。
他にも古い雑誌はたくさんあるので、また似たような記事を書きたいです。おしまい。