どうも、こんにちわ。
来週からヤングマガジンで、藤子ファン的に気になる連載がはじまるらしい pic.twitter.com/Bl9PSX3p4m
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2021年7月25日
8月2日(月)発売の「ヤングマガジン」36・37号にて、
そのキャラデザと内容が完全にアレだったことから、
次号予告の時点で、既に一部藤子ファンの一部で注目されていた、
お笑い芸人の岩井勇気さんが原作をつとめる漫画作品『ムムリン』の連載がはじまりました。
やっぱり、ムムリンのビジュアルは、なんかアレに似ている!
<第1話ためし読み>
第1話ためし読みはこちらから。
宇宙船の故障で地球にやってきたポコムー星の宇宙人・ムムリンがたどり着いたのは、
なんでもズバズバ言ってくるタイプの男の子・コウタくんの家であった。
かわいい見た目の宇宙人と、とにかく正論しか言わない小学生による、ちょっと変わった日常生活が、いま始まる・・・?
本編のあとに掲載されていた、ハライチ岩井勇気さんのインタビューによると、
この作品の主人公のひとり・コウタは、「僕が日頃から『世の中にまかり通っているけど、よく考えるとおかしいよな?』と思っていることを代弁してくれるキャラクター」として、描かれているらしい。
たしかに、第1話でのコウタくんは、
「世の中のおかしなこと」に口を出すよりも先に、まずは手はじめとして、
「未知の場所に行くんだから、連絡手段は常に身に着けるべきじゃない?」
「まさか宇宙人ってだけで珍しがられて優しくしてもらえると思ってない?」
「自分のこと可愛いと思ってるよね」と、
藤子不二雄作品等でよく見る「居候系ギャグもの」のおかしなところに対し、
ズバズバと正論をぶつけることで、地球にやって来たばかりのムムリンを涙目にさせていた。
今の世の中には「よく考えたらおかしなこと」がたくさんありますが、
「突然やってきた謎の存在を、何のためらいもなく養ってくれるのはおかしい」
「町の住人たちが、突然やって来た異生物をすぐに受け入れているのもおかしい」など、
藤子作品系の居候モノギャグも、今となっては「漫画のお約束」として処理されているだけで、
じつは「よく考えたらおかしなこと」のオンパレードだったりします。
『ムムリン』全体にただよう「藤子作品パロディ」の雰囲気も、
「当たり前だと思われているけど、よく考えたらおかしなこと」の代表格(?)である「居候ギャグモノ」をあえて題材にすることによって、
これから作中で描かれていくであろう「世の中にあるおかしなこと」を、
ヤンマガ読者にもわかりやすく、受け入れやすいように描いていく狙いがあるのかもしれません。
そう考えると、『ムムリン』はなかなかおもしろい試みの漫画なんじゃないか?と感じました。
「地球なめるなよ!」(コウタ)
とはいえ、第1話を読んだ段階では、
コウタくんに若干の説教臭さを感じてしまったのは否めない。
あんなにも空気も読まず、自分が正しいことをズバズバ言ってしまうタイプの性格だと、友だちを作るのにも苦労しそうだ。
でも、これから先の展開で、
「その性格故に、周りから距離を置かれてしまうコウタくん」
「ママ(大人)によって、せっかくの正論も無かったことにされてしまうコウタくん」
といった、ちょっとシリアスなお話も、今後描かれていきそうではあった。
やはりこの漫画、今のヤンマガではめずらしい社会派な作品になっていくのかも。
そんなわけで、
単なる藤子不二雄パロディ漫画かと思いきや、意外な内容の深さを感じた『ムムリン』。
自分もこの作品については、ちょっと注目していきたいと思います。
現在、第1話はWEB上で無料公開されているので、みなさんも是非読んでみてください。
それにしても、宇宙船がなくなってしまった現在のムムリンは、
オバQレベルの芸無しと化してしまっている。
いや、オバQは靴に変化できたりするから、もしかしたらオバQ以下かもしれん。
のび太くんやケンイチ氏が、ドラえもんやハットリくんを受け入れてくれたのは、
便利なひみつ道具や忍術があるからであって、ただの喋るペットにすぎないムムリンは、それなりの「謙虚さ」を覚えないとすぐに捨てられてしまう可能性もありうる。
第1話のラストで、ムリリンに地球のことを勉強させていたコウタくんはやっぱり優しい人間・・・なのかも。
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