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ドラえもん感想(ジジ島の怪魚ハンター)

 

 

 2021年4月10日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

ジジ島の怪魚ハンター(アニメオリジナル

今週のドラえもんは、30分まるまる一本勝負!

江戸時代にタイムスリップしたドラえもんのび太くんが、とある島に眠る「怪魚伝説」の謎を明らかにしていくぞ!

 

 

通常回で1話30分の中編をやるのは、2018年の「ガンファイターのび太」の回以来でしょうか。

ドラえもん』の放送日が土曜になってからでは、これが初めての中編エピソードです。

 

 

 

 

スネ夫にさそわれて、パパの友達の知り合いの親戚が所有する島・ジジ島(じま)へ釣りにやってきたのび太くん達。

 

 

「あつまれ どうぶつの森」でも、自分の島にこんな適当な名前はつけないだろ、

というくらいに変なネーミングをしている「ジジ島」ですが、

 

スネ夫くん曰く、この島には「ヌシ」と呼ばれるとても凶暴な巨大怪魚が生息している・・・という伝説があるらしく、

その言い伝えから、かつてジジ島は、大物狙いの釣り人の間で「釣りの聖地」として親しまれていた場所とのことであった。

 

 

 

 

今回スネ夫くんが、わざわざこんな島にのび太くん達を連れてきたのも、

その「釣りの聖地」と呼ばれる場所で、自慢のフィッシングの腕をみんなに見せつけたかったからなのでしょう。

 

 

スネ夫くんはこの日のためにカナダ製のルアーロッドを用意するなど、かなり準備万端なご様子だったので、

おそらく前日までの間に、あらゆる釣り雑誌やインターネットから、ジジ島の釣り情報を貪欲に仕入れていそうです。

 

みんなの前で心置きなく自慢をしたい時は、事前の準備を念入りに行っていくのがスネ夫流だ!

 

 

 

そして、彼の思惑(?)どおり、ひとりだけ魚を大量に釣り上げていたスネ夫でしたが、

 

今回はドラえもん達のタイムスリップがお話の軸になっていたため、

スネ夫の釣りのくだりは完全な前座扱いで処理され、他の人たちから「スネ夫くんって、釣り上手いね~」みたいなことも全く言われずに終わっていました。

 

 

さすがにこれは、いくらなんでもスネ夫くんがかわいそう過ぎるので、

アニメに描かれていないところでは、少しくらい褒められていましたってことにしてもらいたい。

 

 

 

 

「誰も釣れなかった時用の保険」として用意していた『手ばり』が巨大魚を掴んでしまい、海中に引き込まれてしまったドラえもんのび太くんは、

 

不幸にも、ジャイアンが「バナナボート」と勘違いして海に浮かべていた

『タイムトンネル』に突っ込んでしまう事故によって、そのまま「江戸時代の頃のジジ島」にタイムスリップしてしまった。

 

 

 

たしかに『手ばり』は、魚が簡単にゲットできる素晴らしい道具ですが、

今回のような想定外の巨大魚に遭遇した場合、自分の体ごと海の中へ引きずりこまれてしまう危険性もある。

 

土佐のカツオの一本釣りに『手ばり』で参戦したら、あっという間に海の藻屑になっちゃうんでしょうなあ。

気をつけたい。

 

 

 

 

『タイムトンネル』は、「ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?」の回にも登場した道具であり、

その時も「試供品」としての登場だったので、製品版としての『タイムトンネル』は漫画・アニメの本編でおそらく一度も出てきたことがないという、かなり特殊なポジションに収まっている道具である。

 

 

 

そして「ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?」の回と同じく、

試供品の『タイムトンネル』は「一回しか使えない(使ったら壊れる)システム」になっていたため、

 

唯一の移動手段である『タイムトンネル』が使用不可に陥った今、

ドラえもん達は、江戸時代のジジ島から元の時代に帰る手段を完全に失ってしまうのでありました。

 

 

 

『タイムトンネル』は「行き」と「帰り」で最低2回使う必要がある道具なのに、

なんで試供品の『タイムトンネル』は1回使うと壊れる仕様にしちゃったんだろう?

 

せめて、「2回」は使える仕様にしてほしかった。

 

 

 

 

とはいえ『タイムトンネル』が無くとも、四次元ポケットさえあれば、

『タイムベルト』で元の時代に帰ることがすぐにできるのですが、その肝心の四次元ポケットはどこかに流されてしまっていた。

 

 

しかし、自分の四次元ポケットが巨大怪魚のお腹にくっついていることに気づいたドラえもんは、

のび太くんと一緒に、ジジ島に滞在する釣り人・権之助(ごんのすけ)の協力のもと、この島の「ヌシ」である怪魚の釣り上げを試みることに。

 

体長3メートルくらいあった巨大怪魚を釣り上げるためなら、

ドラえもん泳がせ釣りのエサになるくらい、別になんてことないぞ!

 

 

 

 

釣り名人・権之助も、この島の巨大怪魚を狙っていたそうですが、

「ちょっと見ねえうちにえらくデカくなっちまって」と語っており、想定以上のデカさになってしまった「ヌシ」に手が出せなくなっていたらしい。

 

 

あの巨大怪魚の正体も、もともとはドラえもん達といっしょに、

『タイムトンネル』をくぐって江戸時代にタイムスリップしてしまったお魚だとは思いますが、最初にあらわれたときはあそこまでデカくなかった気がする。

 

時空間移動のバグで体が大きくなってしまったのか、

じつはドラえもん達よりもちょっと前の時代にタイムスリップしてしまい、その間に大きく成長してしまったのかも。

 

 

 

そのへんの理由は非常に気になるところなのですが、

劇中では、最後までその謎が明らかになることはなかったため、怪魚の急激成長の理由は完全に闇の中へ葬り去られてしまいました。

 

巨大怪魚が何故あそこまでデカくなったのかについては、各々で考えてくれ!!

 

 

 

 

あと、権之助さんのビジュアルがゴンスケにどことなく似ているのも、

何かの ”伏線” かと思って見ていたのですが、別にそんなことありませんでした。

 

あれは、藤子ファン向けのファンサービスの一環と解釈していいんだろうか?

 

 

 

 

今回登場したゲストキャラ・権之助さん(CV:屋良有作)は、

ちびまる子ちゃん』のまるちゃんの父でお馴染み、さくらヒロシの声にそっくりであったこともあり、

 

 

「『タヌキ(ドラえもん)に食われたくないって ”サザエ” が怒っちまったかな』と、さくらヒロシの声で笑う権之助さんのシーン」を見た時に、

なんだかものすごく混乱してしまったことを、ここに書き残しておきます。

 

 

 

 

一回目の泳がせ釣りのほうは、

ドラえもんの体重が129.3kgあることを知らなかった権之助さんが腰をひどく痛めただけで終わってしまいましたが、

ひょんなことから「巨大怪魚は赤色のものに食いつく習性があること」に気づけたことで、かなり大事な収穫を得ることができた。

 

 

巨大怪魚が絶対に食いつくルアーを手に入れたと考えれば、もはや勝利はこちらのもの。

ドラえもん達からも「待ってろよヌシ! ヌッシッシッシッ」と、親父ギャグまで飛び出すほどの余裕っぷりだ!

 

 

 

 

スネ夫達との釣り勝負の罰ゲーム「目でヨーヨーをする」用に持ってきたヨーヨーをルアーにして、

巨大怪魚の釣り上げに挑戦するも、今度は釣り糸が切れてしまったため、ふたたび失敗。

 

 

 

二度の失敗を繰り返してしまい、メンバー内にも若干の諦めムードが漂い始める中、

「やはりここは自分が泳がせ釣りのエサになるしかない」とばかりに、ドラえもんが夜の海へ決死のダイビングだ!

 

 

 

これまでドラえもんのことを「タヌ公」呼ばわりしていた権之助さんも、

このドラえもんの覚悟を認めてくれたのか「ようし行け、タヌ! いや、ドラえもん!」と、はじめて正しい名前で呼んでくれた。

 

普段は他人の名前を間違えてばかりのおとぼけキャラが、

大事な場面で正しい名前を言うのは、バトルアニメの盛り上がる展開っぽくて実にいいぞ!

 

 

 

 

こうして、ドラえもんが魚に丸呑みにされる覚悟で巨大怪魚の口の中へ飛び込んだことと、

権之助さんの協力、竹のしなりを活用した即席の釣り竿のおかげで、ようやく巨大怪魚を捕獲することに成功。

 

 

ドラえもんは、巨大怪魚から自らの四次元ポケットを取り戻せたし、

権之助さんも巨大怪魚捕獲の証である「魚拓」が作れてご満悦のようだったので、これですべてが丸く収まった!

 

 

 

 

あと、あれだけデカい魚を釣ったんだから、

さぞかし立派な焼き魚が出来上がるんでしょうなあと思っていたのですが、

魚拓を取られた後の巨大怪魚は行方知れずになっていました。

 

 

もしかしたら、権之助さんの手によってキャッチ&リリースされちゃったのかもしれない。

ジジ島の生態系がとんでもないことになっていないかが心配だ。

 

 

 

 

 

もとの時代に帰ってきた後、スネ夫が見せてくれた釣り雑誌の記事から、

自分たちといっしょに釣りをしてくれた権之助さんが、じつは江戸時代の大名だったことを知って驚くドラえもんのび太くん。

 

 

そして、その記事には「巨大怪魚の魚拓」として、

ドラえもんも一緒に巻き込まれた状態の魚拓が掲載されていた・・・というオチで終わり。

 

 

 

 

釣りバカ日誌』のスーさんも、はじめは自分が会社の社長である事実をハマちゃんに隠していましたが、

釣り好きの上流階級の人は、自分がエライ人であることを隠したがる傾向でもあったりするのでしょうか。

 

今のところ、自分の中の「釣り好きの上流階級の人」のデータが、

今回の権之助さんとスーさんの二人しかいないので、これからの人生の中で、一人でも多くデータを増やしていきたいと思います。

 

 

 

 

そんなわけで、小っちゃい島の怪魚伝説とはいえ、

またしてもドラえもんのび太くんは、歴史に介入してしまったのでした。

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

「春のドラ祭り プレゼントキャンペーン」3週目。

3週間前から続いていた木村昴さんのFミュロケ3本撮りも、今週でいよいよ最終回だ!

 

今回はFミュ内にあるカフェから「このジャイアンにちなんだメニューの中身は?」というクイズを出題。

 「A:カツ丼 B:シチュー」の2択の中から正解を選んで、2021年4月11日(日)の午後5時半までに公式サイトまで応募しにいきましょう。

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は4月17日。

 「連想式推理虫メガネ」「ネジまいてハッスル!」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(サクラいっぱい大作戦&プロフィールを盛っちゃえ!)

次回の感想:ドラえもん感想(連想式推理虫メガネ&ネジまいてハッスル!)

 

 

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