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ドラえもん感想(サクラいっぱい大作戦&プロフィールを盛っちゃえ!)

 

 

 2021年4月3日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

サクラいっぱい大作戦藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』第5巻収録)

今週の一本目は、雨続きでお花見ができないことを嘆くパパとママの姿からスタート。

 

ドラえもんは、どんなところにも桜を咲かせることができる道具『花咲か灰』で、

「なんで大人はお花見をしたがるんだろう?」と不思議に思うのび太くんと一緒に、クリスマスツリーや庭を桜の花でいっぱいにし、パパとママを喜ばせてあげることに成功。

 

 

そんなパパとママの喜ぶ姿を見たのび太くんは、

他にもいろいろな場所を桜でいっぱいにしてあげようと『花咲か灰』で、町のいたるところを桜で満開にしていくのですが・・・。

 

 

 

 

原作のパパは「お花見」に対してあまり興味がないイメージがあったので、

今回のお話のようにお花見に行きたがっているパパの姿は、個人的になかなか新鮮でした。

 

 

でも、パパはあくまでも「人がいっぱいいる場所」に行きたくないだけであって、

お花見に関しては「べつに混雑している場所でなければ行ってみたい」といった感じなんでしょうかね。

 

たしかに、自分もお花見は好きですが、

人でごった返している場所に行ってまでお花見をやりたいか、と言われたらべつにそうでもありません。

 

 

 

 

普段はお花見にこだわっているわけでなくとも、

桜が咲いているとなんとなく嬉しくなってしまうのは、だいたいの人が共感できる事柄だと思うので、

この『花咲か灰』も、使いようによっては、いろんな人にだいぶ喜ばれる道具なのではないかと。

 

 

 

劇中ののび太くんのように、入学式を桜で満開にするために使うのは良い活用方法だと思いますが、

 

神成さんの家の盆栽を桜盆栽に変えてしまったり、病院から見える桜をいきなり満開にさせちゃうのは、

単なるイタズラの範疇に入ってしまいそうなので、あまりよろしくなかった。

 

 

あの時、入院中のおじいちゃんが突然の満開の桜にびっくりして死んじゃってたらのび太くんはどう責任をとるつもりだったんだろう?

 

 

 

 

そういえば、『花咲か灰』で咲かせた後の桜は、

一定時間たったら消えるのか、それともずっと消えないままなのかが、作中で一切語られていない気がする。

 

 

『雪降らし』の人工雪のように、『花咲か灰』の桜もいつまでも残るタイプだったら、

後片付けがものすごく大変なことになってしまいそうだ。

 

あの大量に生まれてしまった桜の花びらは、燃えるゴミの日に出すのが正しい分別マナーなのか?

 

 

 

 

ジャイアンスネ夫・しずかちゃんと一緒に、

「ドラえもん・七不思議」をBGMに、空き地で楽しくお花見に興じていたのび太くん達は、

今年は中止になってしまった町内のイベント「桜まつり」の代わりとして、町じゅうを桜でいっぱいにするアイデアを思いつく。

 

 

のび太くん達は、ゴースト・バスターズっぽいコスチュームに身を包み、

誰もが寝静まる夜更けに『花咲か灰』を町全体に散布した結果、翌朝には桜の花でいっぱいの町爆誕したのでありました。

 

 

 

 

桜でいっぱいの景色はたしかに壮観そのものだったのですが、

町の木々に桜を咲かせるどころか、町の商店やビルの壁にも桜を咲かせていたので、本当に町全体がピンク色に染まり切っていた。

 

見ようによっては、ちょっと不気味だ!

 

 

 

 

自分の愛する町がいきなり全面ピンク色になっていたら、

怒る人もたくさん出てきそうだったけど、この町のひとたちはフツーに喜んでいるようだった。

 

 

ドラえもん世界の練馬区に住んでいる人たちは、これくらいの非日常にはもう驚かなくなっているんでしょうね。

自分もこういう、定期的に非日常が味わえる町に一度住んでみたいです。

 

 

 

 

ちょっと自分の価値観とは違うところもありましたが、

今回のお話はこのままハッピーエンドで終わっていくのかと思いきや、のび太くんが『花咲か灰』をぶちまけてしまい、

ジャイアン達の顔まで「桜」で満開になってしまうオチで締められた。

 

 

 

 

先週の次回予告をみたときは、

「次回は2本ともアニメオリジナルエピソードをやるのかな?」と思っていたのですが、

 

上記のとおり、この回は藤子F全集『ドラえもん』第5巻収録の「はなさくはい」が元ネタとなっており、

「『花咲か灰』で登場人物の顔が桜満開になるオチ」は、原作のオチそのままである。

 

 

といっても、この「はなさくはい」のエピソードはたったの2ページしかないので、

ラストの顔満開オチ以外は、すべてオリジナル展開といってもよさそうな内容でもあった。

 

 

 

 

この手のページ数が少ない原作は、始まったばかりの頃の『ドラえもん』だったら、

ドラえもんミニシアター」の中で原作の内容そっくりそのままの形でアニメ化されていたかもしれませんが、

 

今回のように、オチ以外のほとんどをアニオリ展開にしちゃうというやり方もあるということが、わかりました。

 

 

 

もしかすると、今後も幼年誌に掲載された『ドラえもん』が、

同じような形でアニメ化される可能性があるかもしれないので、期待したいと思います。

 

 

 

というわけで、今週の一本目の感想は以上です。

 

 

 

 

 

プロフィールを盛っちゃえ!(アニメオリジナル)

4月は出会いと別れの季節。

のび太くんのクラスにも、早乙女聖子(さおとめ・せいこ)さんという名前の女の子が転校してきました。

 

 

早乙女聖子(さおとめ・せいこ)さん。

人並み以上の人生を送っていなければ、確実に名前負けしそうな名前だけど、

転校初日で早くもクラスのみんなとも馴染んでいたので、早乙女さんは普段から人当たりのいい女の子なんでしょうね。

 

 

 

 

さっそく、転校生特有の自己紹介攻めに遭う早乙女さんでしたが、

こんなこともあろうかとばかりに、自分のプロフィール・カードを渡してきてくれた。

 

 

自分のプロフィールといっしょに、相手が書いてくれたプロフィール・カードの交換もすれば、お互いの自己紹介がてっとり早く済むってわけですな。

 

自分が小学生のときはこのような文化は無かったと思いますが、

今どきの小学生の中では、こんな感じのプロフィール交換文化があったりするんでしょうかね。

 

 

 

 

自己紹介用のプロフィール・カードには、自分の得意なことを書くのが定番となっていますが、

早乙女さんと仲良くなりたいけど「自分の得意なこと」が思いつかないのび太くんはプロフィールに何も書けず、落ち込んでしまう。

 

 

ドラえもん「いつでも昼寝ができる!」「0点を何回もとっても一切めげない!」など、

まったくプラス要素になっていないのび太くんのプロフィールを挙げてしまったことで、

のび太くんが落ち込む原因になったことを反省し、四次元ポケットから『見栄っ張りプロフィール』なる道具を出してくれた。

 

 

 

この『見栄っ張りプロフィール』は、どんなに見栄っ張りなプロフィールを書いてもみんなに信じてもらえるという道具なのですが、

ドラえもん曰く「見栄を張れるのはプロフィールだけで、自分自身は何も変わらない」ということであった。

 

 

 

『見栄っ張りプロフィール』の特技の欄に「かめはめ波が打てます」と書いたところで、

実際にかめはめ派が撃てるようにはならないといった感じですね。

 

「ウソを信じ込ませる」という点で、この道具は『ソノウソホント』よりも『うそつ機』に近い道具とみました。

 

 

 

でも、みんなにウソのプロフィールを信じ込ませたところで、何が楽しいんだろう?

自分の経歴を嘘で固めても、最終的には虹谷ユメ子さんみたいな末路を辿りそうです。

 

この道具、本当に見栄っ張りな人じゃないと使っても楽しくなさそうだ。

 

 

 

 

そんなドラえもんの使用上の注意を聞いたうえで、

「ぼくは頭が良くてかけっこも早い、ケンカも負け知らずな男です」と、豪快なウソを書き上げたのび太くん。

 

 

 

完全に後のことを考えていないプロフィールを完成させたのび太くんですが、

このウソプロフィールのおかげで、のび太ファンクラブができるほどのモテモテ男子になり、

早乙女さんと仲良くなりたいスネ夫くんから優しくオモテナシしてもらえるなど、早くもプロフィールの効果が出はじめていく。

 

 

しかし、頭のレベルは以前と全く変わっていないのに、宿題でわからないところを聞かれそうになったり、

ケンカ最強になりたいジャイアンからケンカ勝負を吹っ掛けられたりなど、案の定、不都合になってしまう点もたくさん発生していた。

 

 

 

もちろん、何も考えずに自分好みのプロフィールを書いたのび太くんが悪いのもありますが、

『見栄っ張りプロフィール』の使い方どおりに「見栄を張ったプロフィール」を書いたらこんなことになったワケだし、

トラブルを回避しようと、見栄を控えめにして書いても、べつに何もおもしろくないプロフィールが完成してしまうだけです。

 

 

見栄を全開にするのも違うし、控えめにするのも違う。

『見栄っ張りプロフィール』は、使い方がものすごく難しい道具のように思えてきました。

 

 

 

 

そして気になる、ジャイアンとのケンカ勝負のほうは、

ドラえもんが体を張ってくれたおかげで、何とかのび太くんが勝ったように見せかけることができた。 かったよ、ぼく!

 

 

 

自身のプロフィールのウソが守られたことで調子に乗ってしまったのか、

空き地でケンカの一部始終を見ていた早乙女さんに対して、「ぼくがウワサのケンカ負け知らず、野比のび太!」と元気よく自己紹介をするのび太くん。

 

 

しかし、当の早乙女さんからは「わたし、弱い者いじめする人きらい!」と絶縁宣言をされてしまい、完全終了。

 

 

 

この出来事で、のび太くんも嘘のプロフィールを騙ることにようやく懲りたのか、

『見栄っ張りプロフィール』に書いたプロフィールを自ら破り捨て、早乙女さんに自己紹介のプロフィール・カードを渡すことも諦めてしまうのでした。

 

 

スネ夫くん、「図工」と「算数」が得意教科なんですね・・・。(プロフィール・カードより)

 

 

 

 

 

こうして、のび太くんは転校生と仲良くなれずに終わるのかと思っていたのですが、

放課後に一人寂しくあやとりをしていたのび太くんのもとに、何故か早乙女さんが話しかけてきてくれた。

 

どうやら、早乙女さんはのび太くんの得意分野である「あやとり」が好きだったようで、

「同じ趣味を持つ友達」として仲良くなってくれたようです。

 

 

 

けっきょく、早乙女さんは、

多目くんなみのスピードで再び転校してしまったわけですが、のび太くんが彼女と仲良くなること自体はできた。

 

今回のお話の教訓は「どんな些細なことでもいいから、プロフィールには本当のことを書きましょう」といったところでしょうかね。

 

 

 

早乙女さんは、おそらく今回限りのキャラとなってしまいましたが、

このまま転校せずにクラスの一員になっていたら、しずかちゃんの恋のライバルになっていたかもしれないぞ。

 

 

 

 

あと、今週のお話から「ひみつ道具を出す時のBGM」にアレンジが加えられ、やたら豪華な感じになっていました。

4月から、アニメ『ドラえもん』の音効周りもいろいろ変わったのだろうか?

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想はここまでです。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

前回から始まった「春のドラ祭り プレゼントキャンペーン」2週目。

 

今回は、Fミュのはらっぱから「今日の放送で ジャイアンがお花見をしながら土管でしたことは?」を出題。

「A:昼寝 B:リサイタル」の2択の中から正解を選んで、2021年4月4日(日)の午後5時半までに公式サイトまで応募しにいきましょう。

 

 

上の感想では「その時の説明」を省いちゃったので言いますが、正解は「B:リサイタル」です。(ネタバレ)

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は4月10日。

「ジジ島の怪魚ハンター」をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(剛田、いつ?&ぼくを、ぼくの先生に)

次回の感想:ドラえもん感想(ジジ島の怪魚ハンター)

 

 

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