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ドラえもん感想(海坊主がつれた!&デンデンハウスは気楽だな)

 

 

 

 2022年7月9日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

 

海坊主がつれた!(コミックス31巻収録)

今週のアニメ『ドラえもん』1本目は、夏らしい時候ネタ!

のび太のパパが「鼻からうどんを食う罰ゲーム」をかけて、釣り好きの友達と大物フィッシング対決だ!

 

 

 

 

のび太のパパが釣り上げた大物の魚拓(ウソ)を見たことで、くやしくなってしまい、

「どっちが大物を釣れるか勝負だ!」と挑戦状をたたきつけてきた釣り友達。

 

そしてパパも、本当は釣りが得意でないにもかかわらず、その挑発についつい乗ってしまった。

 

 

 

普通に考えれば、パパが「自分が不利になるような対決」に挑む必要は全くないんですよね。

むしろ、怒りのあまり相手の魚拓を踏んづけてしまうようなやつなど、その場で絶交しても許されるくらいだ。

 

 

 

 

でも、釣り友達から聞きたくもない「釣りのじまん話」を聞かされ続けたことと、

自分への過度なおいじりをされたことで、パパも内心、はらわたが煮えくりかえっていたのかもしれない。

 

相手のじまん話なんか、テキトウに聞き流しておけばいいものを、

どうも、のび太のパパは息子と同じように、変なところで見栄を張ってしまう癖があるようです。

 

 

 

 

とはいえ、両者の罰ゲームの認識が「鼻からうどん」で共通していたあたり、

劇中で繰り広げられていた罵倒も、2人の中では「馴れ合い」に入るレベルの言い争いに過ぎなかったりして。

 

友人関係って、第三者の視点からでは、なかなかわからないもんですからね。

今回の話も、ただ単に仲良しのおじさん2人がじゃれ合ってるだけの話だったのかも。

 

 

 

それに、後述の「海坊主」を釣り上げようとしていたパパとその釣り友達が、

「鼻からうどんを食ってやるから絶対に釣り上げろよ!」「おう!」と、呼応していたところにも、ちょっとしたブロマンスを感じましたし。

 

 

さっきまでケンカしていた男同士が急に仲良くなるのも、ひとつの王道シチュエーションだったりするぞ。

なんの「王道」なのかについては、あえてここでは語りません。

 

 

 

 

 

釣り好きの友人から提示された、罰ゲームの「鼻からうどん」は、

過去にそれを看板芸にしていたコメディアンがいることを考えると、

「鼻からスパゲッティを食べる」「目でピーナッツを噛む」などの罰にくらべて、だいぶ現実的な罰ゲームがする。

 

 

 

ただ、「ウドン一本を鼻ですするくらい」なら、まだやれそうだけど、

相手が見たいのが「ギャグ漫画のように、ウドン十数本をいっぺんにすする」というスタイルだったら、完全にお手上げになってしまう。

 

勢いよく啜ったウドンが気管に入ってしまったら死のリスクもありうる、非常に危険な罰ゲームでもありますね。

 

 

みなさんはやるとしたら、

「鼻でうどんをすする」と「鼻でスパゲッティをすする」の、どちらを試みたいですか?

 

 

 

 

 

実の父親が、鼻でうどんを吸う情けない姿を見たくなかった(?)のび太くんは、

つけると対象物が何倍もの大きさになる『みせかけつり針』で、パパに巨大魚を釣り上げさせる作戦にのぞむ。

 

 

 

「自分にウソをついて怖がらせた罰」として、

スネ夫に『みせかけつり針』で作り上げた巨大サワガニを見せて、

大いにビビらせるなど、道具のデモンストレーションもバッチリだ!

 

ついでに『瞬間魚拓用紙』「ビックリしたスネ夫の魚拓」を取れたのも副産物かと。

スネ夫がまた何か言ってきたらアレを見せつけてやって、相手を黙らせてやりましょう。

 

 

 

 

で、肝心ののび太くんの「パパの大物釣り上げ大作戦」のほうは、

「『みせかけつり針』は海の中だと大きさのダイヤル調整がむずかしい」という問題が、海の中でつかってみてから初めて発覚。

 

 

 

この問題は最後まで解決できず、ダイヤル調節失敗によって生まれた、

「体長3メートル以上のイシダイ」を釣ってしまったのを皮切りに、

 

最終的に、パパが「巨大海坊主(ドラえもん)」を釣り上げた衝撃によって、

釣り友達の「うどん罰ゲームをかけた勝負」とともに、のび太くんの作戦もすべてウヤムヤになってしまったようです。

 

 

 

 

今回のアニメは、原作には無い、スネ夫のホラ話を加えることによって、

オチの「海坊主(ドラえもん)登場」の伏線をはっていたところがよかったですね。

 

 

「見せかけ」でもいいから、ひみつ道具で大物を釣り上げてみたい人は、

事前に希望の大きさにダイヤルを合わせてから『みせかけつり針』を海に放り込むと、のび太くん達みたいな失敗も起こさなくて済むぞ!

 

 

 

 

というわけで、一本目のお話はここまで。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

2本目のお話が始まる前に、3年ぶりに開催される『テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION』にて、

ドラえもんのデジタルアトラクションが登場するとの告知が。

 

他にも、ドラえもん関連のアトラクションが多数設置されるそうなので、

詳しい情報は、サマステの公式サイトをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

デンデンハウスは気楽だな(コミックス9巻収録)

2本目は、一見すると巨大なカタツムリの殻にしか見えないけど、

中に入れば、冷暖房完備で快適に暮らせる『デンデンハウス』のお話。

 

自分も将来、家無しになる可能性がそれなりに高そうだと思っているので、

その時に備えて、是非とも1つくらいは所持しておきたいひみつ道具でもあります。

 

 

 

 

そんな、ホームレス対策にも役立ちそうな『デンデンハウス』ですが、

今回ののび太くんは「テストの答案を捨てた」と信じて疑わないママに対する抗議として、この道具を使っていた。

 

ママが自分の間違いを認めるまで『デンデンハウス』の中に籠城し続けようってワケですね。

果たして、のび太くんの立てこもり作戦はウマくいくのか?

 

 

 

 

お母さんが自分のことを信じてくれなかったのび太くんのショックは、確かにわかる。

 

でも、のび太くんは過去にも答案を隠し続けてきた前科があるので、

ママが「テストの答案を捨てた」と疑うのもしょうがないっちゃあ、しょうがないのかも。

 

 

いや、このお話の初出は作品初期(1975年)なので、

その頃ののび太くんはまだ「テストの答案を隠す習性」を持っていなかったかもしれない。

 

のび太くんは作品初期の頃からテストを隠していたのか?」については、ちょっと調べてみなければわかりませんね。

アニメを見ていると、こういうどうでもいいことばっかり気になってしまいます。

 

 

 

 

 

ドラえもん曰く『デンデンハウス』は、

爆弾で爆破しても壊れないほどのタフさを持つ、まさに今回のような「立てこもり案件」にはうってつけの道具であった。

 

 

 

でも、内部に直接攻撃された時の対策はとくに描かれていなかったので、

『デンデンハウス』の入り口に水道のホースを突っ込んで蛇口を全開にしたら、さすがののび太くんもひとたまりもなくなって出てくるハズです。

 

あと、おとな数人がかりで『デンデンハウス』ごと持ち上げて、川に捨てるなんて作戦もありますね。

 

 

『デンデンハウス』って、意外と水攻めに弱いのか?

とりあえず、『ドラえもん』のキャラでこんな残酷な発想をする人が出てこなくてよかったです。

 

 

 

 

 

けっきょく、のび太くんのテストの答案の件については、

ママの思い込みだったことが判明したものの、肝心のテストの点数が0点だったせいで、あっという間に立場が逆転してしまった。

 

 

 

のび太くん。あのテストの点数を知られるわけにはいかなかっただろうに、

なんであんなに調子乗れたんだろう。

 

調子に乗りすぎたあまり、ママに不平等条約みたいなものまで提出してましたし。

 

 

 

条約のなかには「おやつは一日に二度くれること」という項目もあったけど、

一日におやつを2回も食べたら、夕ご飯が食べれなくなっちゃうし、栄養も偏ってしまうぞ。

 

 

 

 

 

一本目の話といい、どうも野比家の男衆は、

調子に乗れるときはトコトン調子に乗ってしまうクセがあるのかもしれません。

 

たとえ自分が優位に立つ時があったとしても、常に「謙虚」でいるのが一番だと思います。

今週のアニメ『ドラえもん』で、人間として大事なことを改めて学んだような気がしました。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

番組の終わりに、2023年公開予定の映画『のび太と空の理想郷(ユートピア)』の特報映像が流れました。

特報に関しての雑感はこの記事を見てください。

 

とりあえず自分の中では、公式サイドから正式な略称のアナウンスが出るまでのあいだ、

この映画のことを「空(そら)トピア」と呼ぶことにしました。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は7月16日。

「ちっちゃくても出木杉」「たとえ胃の中、水の中」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(四次元ポケットにスペアがあったのだ&どっちがウソか!アワセール) 

次回の感想:ドラえもん感想(ちっちゃくても出木杉&たとえ胃の中、水の中)