2020年4月11日放送分 ネタバレ注意!
宝さがしはバタ足で(アニメオリジナル)
いま、野比家の家計がピンチに陥っている!
野比家の家計は、何やかんやで毎月ピンチに陥っているような気がするけど、
のび太とドラえもんのおやつがくりまんじゅう1個だけになったり、
緊縮政策として、ママがパパに対してなるべくお酒を控えることを要請してきたりするなど、今回の財政難はかなり深刻なようであった。
そして、ママからお酒自粛を告げられたことによってかなりしょんぼりしていたパパの後ろ姿はちょっと面白かったです。
顔を見せず、何も言わずとも、しょんぼりしている様子が伝わるのはすごい。
「男は背中で語る」とは、まさにこのことだ。
家計を助けるために自ら学校のうら山へと出向き、園芸用のシャベルで地面のあちこちを掘り始める奇行に走り出した!
パッと見だけだと、のび太くんがいきなりワケのわからない行動をし始めたようにも思えますが、
彼いわく「自分が埋蔵金を掘り当てれば家計が助ける」という、ちゃんとした理由と熱い気持ちがあった。
たしかに、のび太くんのその気持ちは立派だけど、
「あつまれ どうぶつの森」の世界じゃあるまいし、ただ地面をシャベルで掘るだけで埋蔵金を見つけるのはちょっと難しい気がする。
せめて埋蔵金が埋まってそうな場所を掘らないと、一生かけても埋蔵金が出てこない可能性のほうが高いぞ。
そんなのび太くんの不器用な熱意にほだされたのか、
ドラえもんが『宝さがし機』を使って、埋蔵金発掘を手伝ってくれることとなりました。
100メートル圏内に宝物があるとブザーで教えてくれるこの道具を使えば、埋蔵金を見つけるのもかなり楽になるハズだ!
なお、『宝さがし機』は「1000円以上のものだと何でもブザーが鳴る仕様」になっているので、
この道具を持って渋谷や新宿に行ったら、通行人の財布の中身に反応して常にブザーが鳴り響いてそうな気がする。
でも、劇中でそんな安いコントみたいな展開は起きていなかったので、
『宝さがし機』は、はじめから他人の財布の中身はカウントしない仕組みになっているのかも。
もしくはのび太くんの近所の人たちがみんな所持金1000円以下か、電子マネー派なのかのどっちかですね。
さらに「地面を掘る道具」も普通のシャベルだけでは心もとないということで、
『どんぶらガス』で地面を泳ぎながら埋蔵金を探すというスタイルにチェンジ。
この道具を使えば、
スコップやショベルカーで地面を掘るよりも宝を見つけるまでの効率が短縮されそうなので、これまた埋蔵金発掘への大きな手助けとなりそうです。
地中という地中を泳ぎまくって、我が大地の奥深くに眠るお宝を見つけるんだ!
ただ、のび太くんは『どんぶらガス』を浴びても泳げなかったので、
実際のところは、浮き輪をつけた状態でバタ足で地面を泳ぎながら埋蔵金を探すやりかたにシフトしていた。
うーむ。これだとただ恥ずかしいだけで、普通に地面を歩くのと変わらない気がする。
策に溺れている感がすごい。
でも、塀の下をくぐれたりもするから、道中のショートカットに使えたりはするのかな。
『宝さがし機』での捜索も、それなりに反応があったのですが、
民家のおじいさんが「貯金」として埋めていた札束入りアタッシュケースを見つけてしまったり、
地中から金塊を見つけた!と思ったらじつは黄鉄鉱だったりと、なかなかうまくいかない。
なんてバタ足の速い奴じゃ!
あのおじいさんも、貯金目的で地面に札束を埋めるのはいいけど、
なんの防水もなしに土の中に埋めていたら、アタッシュケースの中に雨水が入りこんで万札が全部だめになってしまいそうだから不安だ。
そもそも、あのお金はちゃんと税務署に申請してあるお金なんだろうか?
おじいさんが脱税目的で札束を埋めてるとしたら、かなり闇の深いお話になってしまうぞ。
「愚か者の金」と呼ばれている金属(黄鉄鉱)で喜んでしまった自分を愚か者に思ってしまったのか、
「(「黄鉄鉱は1000円くらいの価値がある」と聞いて)それならおやつが買えるよ。よかったじゃない」というドラえもんの慰めが気に障ったのか、
のび太くんはドラえもんを置いて、一人で埋蔵金を探しに行くことに。
自らの苛立ちを隠しきれず、手に持っていた黄鉄鉱を投げ捨ててしまうのび太くん。
しかし、その黄鉄鉱がのら犬の頭に当たってしまたったことで、浮き輪に噛みつかれてしまう。
そして、自らの浮き輪に穴が開いてしまったことで、
泳げないのび太くんはそのまま地中奥深くへと沈んでいき、そのまま・・・。
幸い、いち早く異変に気付いたドラえもんのおかげで
のび太くんを地中から引っ張り出すことができ、
「黄鉄鉱を投げたところ」から始まる人生終了ピタゴラスイッチのゴールからなんとか抜け出すことができましたが、
実はのび太くん、地球の中心に向かって沈んでいく最中にぐうぜんダイヤモンドの埋まっている場所に到達していたため、
「もうちょっとでダイヤモンドが手に入るところだったのに!」と怒り心頭。
あまり事の重大さを理解していないようだった。
漫画版の『のび太の夢幻三剣士』で
ジャンボス将軍が『ドンブラ粉』の効果で地面に沈められた際、その後二度と本編に姿を現さなかったことを考えると、
似たような効果を持つ『どんぶらガス』でも、同じような事態になっていた可能性は十分にある。
どんぶらガス、使っている最中は絶対に油断できない道具だ!
「のび太くんが見つけた金属が黄鉄鉱であること」を指摘するなど、
今回のお話で地味に活躍していた通りすがりの地学マニアおじさんが言っていたように、
地球の奥深くに大量のダイヤモンドが眠っている可能性は確かにあるようだった。
上のリンク先の記事によると、地球内部には1000兆トンものダイヤモンドがあるらしいので、
これだけあれば、野比家の家計の足しにもなりますね。
ただ、地上から100キロ~200キロメートル地下にあるダイヤモンドを採掘するのは、今の技術では不可能とのことだった。
たしかに、今の技術ではできないかもしれないけど、
ドラミちゃんの『地底探検車』を使えば何とか採掘できるかもしれないので、いつか再チャレンジをしてほしいものです。
ちゅうか、ドラえもんたちも『地中つりざお』ひとつでよく人間ひとりを200キロメートルも吊り上げられたもんだ。
前にデイリーポータルZで読んだ深海2000メートルの魚を釣り上げるのでもかなり大変そうだったのに、すごい。
あと、今回のお話は
「黄鉄鉱」「地球の奥深くに何かがあった」など、なんとなく『のび太の竜の騎士』を思い出す箇所がいくつかありました。
このお話を書いた人、『のび太の竜の騎士』のことを思いだしながら脚本を練ってたのかなあ。
そんなわけで、1本目の感想は以上です。
三年寝太郎まくら(アニメオリジナル)
2本目は2017年6月30日の再放送。
リニューアル前の作品なので、ドラえもんに詳しくない人でもサブタイトル画の違いで再放送かどうかがわかるぞ。
もう何回も言っているようですが、
再放送回は本放送のときにだいたいの感想を書いてしまっているので、あんまり書くことが無いのが悩みである。
約3年前でも、思ったことは今とあまり変わりませんね。
とはいえ、何も文章を書かないのもアレなので、
今回は感想の代わりとして、
今週の「ドラえもん」「クレしん」の放送終わってすぐにCMが流れていて、何だか気になっていた動画配信サービス「TELASA」について軽く触れてみたいと思います。
自分はあくまで公式サイトをちょろっと見てきた際の印象を語らせてもらうだけなので、
これに加入するしないは、みなさんのご判断で・・・。
「TELASA」は、
テレビ朝日とKDDIが共同出資した新しい動画配信サービスということで、テレビ朝日の人気番組も多数配信されており、
ドラえもんのアニメエピソードも、70本ほど配信されておりました。
『ドラえもん』で自分がもう一度見たい回を選ぶのもいいけど、
サムネイル画像とタイトルだけを見て面白そうだと思った回を直感で片っ端から見るのもいいかもしれません。
みなさんは、この中でどのお話を見てみたいですか?
自分は上段左から2番目のやつです。
あと、なんかよくわかりませんが、
「TELASA」に加入すると、映画ドラえもんも見放題になるらしいです。
本当によくわかってませんが、よくわからないなりに語っています。
ここのページでうまく背景を透過させることができたら
「映画ドラえもんのタイトルロゴの切り抜き素材」として重宝しそうだなあ、とちょっと思いました。(クリエイター脳)
けっこう最近の人気作なども配信されているようなので、ちょっと興味があるよという人は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
自分はまあ、まだ様子見しときましょうかね・・・・。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまでです。
■次回予告■
次回の放送は4月18日。
「プラ酢マイナ酢」「クモノイトン」 の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(かべ景色きりかえ機&『時』はゴウゴウと流れる)