2020年8月8日放送分 ネタバレ注意!
無人島のつくり方(コミックス9巻収録)
野比家は借家なので、いまだに毎月何万円かの家賃を払っています。
でも、自分でつくった土地に家を建てれば、家賃(土地代)を払う必要は一切なくなる!
野比家を建てる用の土地(※無人島)をつくり、夢の家賃ゼロ円生活を目指そうとするのでしたが・・・。
このお話は、
劇中のドラえもんが「無人島が出来るまでの仕組み」を教えてくれたりもするので、
アニメを見ているだけでも、地球科学方面の知識がちょっとだけ身につくような内容となっております。
そして、『のび太の新恐竜』の展開と少しだけリンクしているところのあるお話なので、
今年の映画を見た人は、ちょっとだけニヤリとできるお話なのかもしれません。
(※上の発言がどういう意味なのか知りたい人は今すぐ映画館に行こう)
『タイムマシン』でそこそこ時代を遡る必要が出てきますが、
今回ドラえもんがやった方法よりも、映画でのび太くんがやっていた方法のほうが手軽そうではあるんだよなあ・・・。
野比家が家賃を払う必要がなくなれば、
その分のお金がおこづかいアップに回ってきそうなので、のび太くんサイドで自前の無人島(土地)をつくるメリットは十分にあります。
でも、「おこづかいを増やしたい!」という動機で無人島をつくろうとする発想は、かなりダイナミックなアイディアだ。
懐かしのテレビ企画『一カ月一万円節約バトル』において、
「海で魚を獲れば食費がゼロになる!」という理由で、毎回海でモリ漁をしていたよゐこ濱口氏の考えに通ずるものがあるぞ。
なお、よゐこ濱口氏は、
タダでゲットした魚を調理する際に毎回大量のサラダ油を使っていたせいで、節約バトルでは常に負けていた。
のび太くんだって、ドラえもんが『マグマ探知機』『強力岩トカシ』などの無人島をつくるためのひみつ道具を所持していなかったら、
仮に自分だけの無人島を誕生させたとしても、
工事費用と人件費だけで、おこづかいアップどころか国家予算なみの大赤字が発生していたところだった。
そもそもドラえもんは、どうしてあんなセルフで海洋開発できそうなレベルの道具を所持していたんだろう?
もしかしたら、ドラえもんも自分の趣味でマイ無人島を作ろうとしていたのかもしれない。
ああ見えて、意外と大きな野望を抱いていたらどうしよう。
それに、無人島づくりに全く興味のない一般人が「地中のマグマが探知できる道具」を手に入れたとしても、
たぶん日常生活でつかうことは一生なさそうです。
いや、一度も使わずに終わるなんてことはないか。
買ってすぐに、自分の家の近所での動作確認くらいはやれる。
もしくはどっかのマグマスポットに『マグマ探知機』を持っていって、道具の反応を確かめてみるぐらいのことはやっていただきたい。
あと、個人的などうでもいい話として、
『強力岩トカシ』は、「トカシ」の部分だけがカタカナになっているところがたまらなく好きです。
もしも、あの道具の名前が『強力岩溶かし』だったら、
『強力岩トカシ』に対する、あれほどの名前のインパクトは残らなかったことでしょう。
あそこの名前の部分だけカタカナ表記にした理由、何かあるのかな?
こうして、自分がどうでもいいことを語っているうちに、
四丈半島沖に自分だけの無人島『のび太ランド』を爆誕させたのび太くんでありましたが、
テレビのニュースで新島誕生が大々的に報じられてしまったせいで、
この島の開発目当てに、日本中から観光会社や不動産屋などといったハイエナが大量に集まってきてしまっていた。
こんなにたくさんの人がいる無人島、ちっとも無人島じゃないぞ!
ちゅうか、こんな離れ小島にホテルや遊園地を立てたところで、はたしてお客さんは来るんだろうか?
せめてコンビニやスーパーも一緒に建設してくれないと、誰も行こうと思ってくれないぞ。
そんな業者さん同士の醜い小競り合い(のび太くん含む)が続いていましたが、
同じくこの島にやってきたお役人さんからの「日本の領海にできた島は日本のものです。この島は国の土地になるのです」の一声で、すべては終わってしまった。
そりゃ、国として日本の領土はちゃんと守らないといけませんからね。
このくだりから「日本の領土問題」などの政治的な話にも発展できそうですが、ここはそういうブログじゃないのでやめておきます。
このブログで領土問題の話題を求めてる人、絶対いなさそうだし。
そして、今回のお話を通して、
「日本の領海で自分だけの無人島を作っても、自分のものにすることはできない」ということがよくわかりました。
みんなもこの夏の自由研究で「無人島」をつくるときは、そのことに気をつけて制作していきましょう。
けっきょく「土地」の値段が高い理由って、
自分でつくったり増やせないからやたら高いということなんだろうか。
もしも未来の技術で「土地」が無限に作れるようになったら、東京の土地の値段も1坪10円くらいになってほしいです。
物語のラストであった、
「何でもいいからなにか出してよ、空に土地を作る道具とか」
「そんなのあるわけないだろ!」
というのび太くんとドラえもんの掛け合いは、『ドラえもん』に詳しい人だとちょっとニンマリできそうな内容であった。
空に土地を作れる道具、一応あるっちゃああるんですけどね。
まあ、その話のつづきは『のび太と雲の王国』がリメイクされてから、ってことで。
そんなわけで、1本目の感想は以上です。
時限バカ弾(コミックス41巻収録)
「ドラえもんの新しい映画様式」「『のび太の新恐竜』予告」からの2本目。
2018年10月12日放送分の再放送です。
そのインパクトのあるネーミングと、
「爆発すると相手がバカなことをやる」という、ある意味で平和的でもあり、ある意味で社会的死亡間違いなしになる効果ゆえに、
ドラえもんファン以外の人からの知名度も意外と高かったりする『時限バカ弾』。
先日、ローカル枠で放送されたばっかりの『映画ドラえもん のび太の宝島』にも登場していた道具なので、
最近ドラえもんが好きになったお子さんも、この道具の存在を知っているかもしれませんし、
この放送を見たことで『時限バカ弾』の存在を知り、
「なんだこの道具・・・」と思う人たちも少なからずいるかもしれません。
とにかく、一度見たら絶対に忘れられないインパクトを持つひみつ道具だ!
まあ、正直な感想を言わせてもらいますと、
『時限バカ弾』でバカなことをしてしまうしずかちゃんや出木杉君の姿、ちょっと見てみたかったです。(問題発言)
工場のエアーコンプレッサーなみに
鋭く細い屁を出していたのび太くんもスゴかったけど、
やっぱり「『バカなことをしている姿』が想像できないキャラがバカなことをやっているところ」に、プレミア感があると思うのですよ。
のび太くんのバカな姿を見るのもいいけど、
ぶっちゃけ、あんまりプレミア感がないというのが、本音である。
ありがたみが薄いというか、なんというか・・・。
そしてできることなら、インターネットの投票サイトを借りて、
「『時限バカ弾』をくっつけてみたいアニメキャラ」みたいなランキングを、いつかやってみたいです。
投票結果によっては、けっこう盛り上がりそうだとは思うんですが、どうでしょうかねえ。
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。
●ドラドラニュース●
今週はいつものエンディングと次回予告のあとに、
「映画ドラえもん のび太の新恐竜 ひみつ道具チェック」なる映像が流れました。
映像の最初で「ぼく、ドラえもんです」と挨拶するドラちゃんかわいい。
この動画の中では、
『飼育用ジオラマセット』
『探検隊セット』
『ここどこバンダナ』
『たまご探検隊』
『ともチョコ』
といった、ひみつ道具の数々を5個も紹介。
すべて『のび太の新恐竜』オリジナルの道具ですね。
■次回予告■
次回の放送は8月15日。
「水道ジュース変換アダプター」「ぼくミニドラえもん」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(プッシュドア&おかし牧場[再])