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【ドラえもん本レビューその90】ドラえもん ふしぎのサイエンス 南極のサイエンス

ドラえもん ふしぎのサイエンス 南極のサイエンス

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発行日:2017年1月27日

出版社:小学館

価格:900円(税抜)

まんが/ひじおか誠

全132頁

 

昨年から始まった「ドラえもん ふしぎのヒストリー」シリーズの姉妹作っぽいドラえもん ふしぎのサイエンス」シリーズの第1巻が発売!

その記念すべき第1巻のテーマは「南極」である。

今年公開の映画「のび太の南極カチコチ大冒険」の公開に先駆けての発売なので、これを読んで南極の事を知れば映画が100倍楽しくなる!・・・かもしれない。

 

あと、「ドラえもん ふしぎのサイエンス」ってもう既に同じ小学館で同じタイトルのシリーズものがあったりするわけですが、大丈夫なんですかね?

 

【過去記事】

【ドラえもん本レビュー】ドラえもんふしぎのヒストリー ①日本はじまる! - 原子おはじき

【ドラえもん本レビューその62】ドラえもん ふしぎのヒストリー ②2つの東京オリンピック - 原子おはじき

 

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ストーリーは、氷の彫刻を作りたいのび太君が「南極なら材料の氷がいっぱいある」との思い付きからしずかちゃん達と一緒にどこでもドアで南極へ。

しかし、強風でどこでもドアが吹っ飛ばされてしまい、全員凍死しかけていたところにドラえもんが助けにやってきてくれて一安心・・・という内容になっている。

いきなり全員絶体絶命の状態からのスタート。なかなか壮絶な始まり方だ!

 

 

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頼れるドラえもんが合流した後は、ひみつ道具を使ってみんなで楽しく南極探検。

極地探検スーツを着て氷山の中に秘密基地を作ったりなど、今年の映画のあらすじそのままの展開になっているのが嬉しい。

そして、これらの展開の中にさりげなく「南極は何故寒いのか?」「南極の氷の下はどうなっているのか?」「蜃気楼はどうやって発生するの?」などといった疑問を解消する南極の基本的な解説や知って得する南極マメ知識なども入っていたりと、学習まんがとしての役割も十分に果たしています。

 

さらに「極夜」スノーボールアースなどといった「カチコチ大冒険」での重要なキーワードについても、本書コラム内でしっかりと解説されているぞ。

ちなみにそのコラムによると、1億年続いた地球のスノーボールアース状態が解消されたのはその後に起きた火山活動で温室効果ガスが発生気温が上がったおかげらしい。

映画に出てくる凍りついた星・ヒョーガヒョーガ星も、火山を噴火させれば元通りになるんじゃないんですかね。(適当)

 

 

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本書の後半では、南極観測隊員・白瀬進(しらせすすむ)が登場。

南極で働く「南極観測隊員」とはどんなお仕事なのかをのび太君たちと一緒にお勉強しましょう。

 

そして最後は、南極が地球にとってどういう役割を果たしているのか、南極が無くなったら地球はどうなってしまうのか?といったシリアスなお話にも触れられております。

みんなもこの本を読んで、大事な南極について学んでいこう。

 

 

 

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あと、この本にはナンキョクオオトウゾクカモメというひどい名前をつけられている鳥も登場する。

他の水鳥を襲ってエサを奪う習性からこの名前がついたらしいけど、ナンキョクオオトウゾクカモメだって自分の巣や子供を守るためにエサを探しているんだからしょうがないじゃないか。

 

この鳥にこの名前をつけた奴、完全にペンギン側の人間!!

 

 

んでもって、この漫画での扱いも・・・。

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こんな感じ。 ヒドい。

 

ペンギンもナンキョクオオトウゾクカモメも元々はみんな同じ生き物なのになあ。

どうしてこうなっちゃったんだろう?

自分は今、完全に「裏町裏通り名画館」におけるアザラシの目線でこの本を見てしまっているぞ。

 

SF・異色短編 3 (藤子・F・不二雄大全集)

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