【ドラえもん本レビュー】ドラえもんふしぎのヒストリー　①日本はじまる！ - 原子おはじき（藤子不二雄作品関連について語るブログ）

ドラえもんふしぎのヒストリー　①日本はじまる！

発行日：2015年12月29日

出版社：小学館

価格：900円(税抜)

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「ドラえもん新・のび太の日本誕生」公開まで１か月を切ったので、それに関連した書籍を。

昨年末に新しく刊行されたドラえもんの学習シリーズの第1弾。まんが担当はひじおか誠さん。コロコロコミックで「太陽少年ジャンゴ」や「カセキホリダーラインの大冒険」を描いていた方ですね。

旧石器時代がテーマの第１弾。表紙と帯から判断して映画「新・日本誕生」の舞台となる7万年前から時代を振り返るのかと思いきや、

この本では日本列島に初めて人類が住み始めた約2万年前を中心に歴史をお勉強していくという内容なので、残念ながらククル君やギガゾンビは出てきません。うーん残念。

しかし、ククル君やギガゾンビが出てこない代わりに、この本では港川人というキャラクターが登場します。

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大声とともに現れた港川人！

この「港川人」というのは、約2万年前の沖縄県で生きていたとされる人類の事で、現在日本で発掘された人骨の中で最も古いものが上の画像の人なんですね。

だから、この港川人が縄文人のルーツなのではないか？と考えられていたわけです。

そして、僕もこの本を読んで初めてこの「港川人」のことを知りました。皆さんは知ってましたか？

「のび太の日本誕生」では、「日本人はどこから来たのか？」についてそれなりの推測に基づいた結論を出していましたが、

実際の考古学ではまだちゃんとした結論は出ていないらしく、今のところは今後の研究分析次第・・・という段階なのだそうです。

例えば、日本で上記の港川人よりも古い原人の骨が発見されたら、また歴史も変わっていくと言うこと。

ドラえもんの作中でいえば、考古学研究の進歩によってピー助は実は卵を産まないという説が浮上して来たり、「ハロー！恐竜キッズ」でセワシ達を助けてくれたウルトラサウロスが本当は実在しなかった事が明らかになったり、

この本も子供向けとはいえ、大人が読んでも十分ためになる内容ですし、本の中に「新・日本誕生」のスチール写真も一部載ってたりするのでコレクターズアイテムとしても十分に使えると思います。

みんなもこの本を読んで、しっかりと歴史を復習し直そう！（文章がレビューとあまり関係なくなってきたので終わり）