テニス漫画なのにテニスをしないことでお馴染みのアニメ「てーきゅう」8期が2016年10月5日から始まりました。
原作のほうの「てーきゅう」も今月10月17日に最新12巻が発売とますます絶好調な様子ですね。
原作「てーきゅう」は基本的に原作者のルーツ先生がその場の思いつきで考えたような破天荒なギャグ展開がこの作品の魅力であり、
例えば、第4面「先輩とグーニーズ」では「かなえ先輩がお茶と間違えて油ポットを持ってきてしまう」というギャグがあるのですが、
のちにこのお話がアニメ化され、DVDに収録された際のオーディオコメンタリーでルーツ先生は「ちょうどこの話を考えている時、油ポットが欲しかったからこのボケを書いた」とぶっちゃけられておりました。
この発言により、ルーツ先生はその場の思いつきで考えた「ような」ではなく、本当にその場の思いつきでこの漫画のギャグを考えていることが明らかとなりました。
そんな製作裏話もあるせいか、たまーにギャグの詰め込み過ぎでお話の展開が支離滅裂になってたりする回もあるのですが、それも含めて自分はこの作品が好きだったりします。
(あえてそういうお話の例を挙げるとすると、第75面「先輩とブロークバック・マウンテン」の回がお気に入りです。)
というわけで原作「てーきゅう」の内容紹介はここまでにしておきつつ、
ここからはタイトルに書いてある通り「『てーきゅう』に出てくるドラえもんの話」をしていきたいと思います。
この漫画の登場人物である高宮なすの先輩にはどら焼きが大好物という設定があり、
自身が主人公を務めるスピンオフ作品「高宮なすのです!~てーきゅうスピンオフ~」では、第1話から自らのどら焼き好きをアピール。
ついでにドラ●もんっぽいキャラクターも描かれています。
「高宮なすのです!~てーきゅうスピンオフ~」 第1話「執事男」より
これには、第8面「先輩と7月4日に生まれて」で自分のお父さんへの誕生日プレゼントとして自分が一生懸命作ったどら焼きの美味しさに感動してどら焼きが大好きになったという経緯があるのですが、
このどら焼きが大好物という設定によって、作中でどら焼きが出てくるシーンでは明らかにドラえもんを意識したネタが出てくるようになり、
高宮なすの先輩も、とうとう学園祭でどら焼きをモチーフにしたお店「どら屋敷」を出店するまでのどら焼きマニアとなりました。
ちなみに、下の画像のデカいどら焼きが「どら屋敷」の入口です。
「高宮なすのです!~てーきゅうスピンオフ~」 第10話「どら焼きの盛衰」より
余談ですが、2015年に「高宮なすのです!~てーきゅうスピンオフ~」 がアニメ化された際、
第1話の内容を忠実に再現しすぎてしまったせいで、小学館と全く関係のないアーススター作品のアニメであるにも関わらずドラえもんっぽいキャラが出てくるという珍事も起きていました。
高宮なすのです! 第1話「執事男」 アニメ/動画 - ニコニコ動画
さらに、ルーツ先生の過去作「するめいか」にもドラえもんネタは登場します。
カレーを作る女性。しかし味付けがうまく行かずルーを足すことに。
しかし味付けはまとまらず。ルーを足したり水を入れたりした結果、カレーはどんどん増えていくばかりに。
カレー作る時によくあることですねえ。さて、この増えすぎちゃったカレーはどうするの!?
宇宙のかなたへ おくるしか しょうがない
まあ、食べ物が余ったら宇宙のかなたへ送るのが基本ですからね。
冗談は置いといて、ドラえもんで「バイバイン」のこのシーンをパロディする人ってのは意外といないような気がします。
これはドラえもん全45巻を一通り読んでいる人のパロディの仕方ですね。
キャプションのセリフも原作に忠実なところから、きっとルーツ先生は実際の単行本を見ながらこのコマを描いたんだろうなーとも思いました。
第32面「先輩と羅生門」より。ガットの源(みなもと)さん。
「てーきゅう」では、前述のどら焼き登場以外のシーンでもいくつかドラえもんのパロディがあったりするので、
勝手な想像ですが、ルーツ先生も「ドラえもん」をそこそこ読み込んでいるんでしょうね。
ドラえもんを読み込んでいるからこそ、思いつきのギャグの発想も自然にドラえもんに繋がっていく。そういうことです。
だから「てーきゅう」は実質ドラえもん作品と言ってもいいんじゃないでしょうかね!ええ!(この話のオチです)