小一コミック ドラえもん(昭和55年小学一年生3月号ふろく)
出版社:小学館
昭和55年小学一年生3月号ふろく 全98頁
今から36年前の1980年に発売された小学一年生3月号のふろくです。
表紙に「ど~んとまとめて9本だて」と書かれているとおり、ドラえもんのお話が9本収録されています。
この本に収録されている作品は以下の通り。右側のカッコ内は初出時期とその掲載雑誌です。
・クルリンじどうしゃ(小学一年生1977年4月号)
・ごくうリング(小学二年生1979年3月号)
・ラジコンねん土(小学一年生1978年10月号)
・ゲラメソプンピストル(小学一年生1978年12月号)
・きせつかんづめ(小学三年生1978年9月号)
・ももたろうのきびだんご(小学二年生1975年4月号)
・ミニサンタ(小学一年生1979年1月号)
・かみなりだいこ(小学一年生1978年8月号)
・ゆきふらし(小学一年生1979年3月号)
主に小学一年生~小学三年生に掲載されたものを収録したようで、この中でドラえもん全45巻の中に入っているのは「きせつかんづめ(てんとう虫コミックス第44巻「季節カンヅメ」)」の回のみ。
しかも、この本と単行本で台詞がちょっとだけ変わっていたりするので、比較してみると結構面白いです。(この画像だけでも単行本と台詞が2か所違っています。)
あと、小学一年生のふろくなのでほとんどのセリフがひらがなです。
漢字が無いので読みにくいかと思いきや、意外となんなく読めるのがふしぎ。
藤子・F・不二雄先生もそこらへんも気にしてセリフを作っていたのでしょうかね。
そしてこのふろくが出た頃は、映画「のび太の恐竜」公開を直前に控えていたため、漫画内の空いているスペースに映画の宣伝が入っておりました。
これは今となっては貴重なやつかも。
他にも大全集に載っていない穴埋めカットもいくつか収録。
「ごくうリング」の回の穴埋めカット。
「ゆきふらし」の回の穴埋めカット。「びっくりして目が飛び出す」漫画表現ってドラえもんではあまり見ないので何か新鮮ですね。
裏表紙は「小学二年生」4月号のおしらせ。
ふろくがソノシートってところに時代を感じさせます。
そして、進級後の読者向けに「小学二年生」から新しく読めるまんがも2本載っていました。
主人公の「テッちゃん」こと吹雪鉄球が、プロ選手並みの投球力を武器に巨人軍の入団テストを受けに行くお話。
スランプに陥ったテッちゃんであったが、そこに入団テストで彼の実力に興味を持った王選手と長嶋選手がやって来て・・・
ワンちゃんとチョウさん
この漫画を描いているのは「ゲームセンターあらし」でお馴染みのすがやみつる先生。
主人公の顔にもどことなく「あらし」っぽい面影があります。
で、気になる展開のほうはテッちゃんが長嶋選手に野球勝負を挑んでいる最中でお話が終わっているため、結局テッちゃんが読売巨人軍に入れたのかどうかはわかりませんでした。残念。
・よしかわ進「マッチョくん」
「おじゃまユーレイくん」のよしかわ進先生が描くスラップ・スティックギャグ!
普段はおとなしい性格のマッチョくんこと竹田松千代が大嫌いなミミズを見てしまったことで不良相手に大あばれしてしまうという内容。
自分で「マッチョでえす」と言っているわりにそれほどマッチョな体つきでもないのが気になります。
あと、ちょっとだけ見た目が星の子ポロンに似てるのも気になる。
(参考:星の子ポロンまとめWiki)
小学二年生4月号で また あおうね~~!