2024年6月1日放送分 ネタバレ注意!
ヨット大冒険(藤子・F・不二雄大全集ドラえもん第11巻より)
「ひみつ道具ドンブラザース」の一角である『ドンブラ粉』が活躍するお話だ!
(※残りの兄弟は『どんぶらガス』『ドンブラクリーム』の2人)
原作は7ページしかないため、のび太くんのじつに健康的な夢が見れたり、
友達たちとのヨットレース対決など、アニメオリジナルな展開が多かった今回。
夢の中のしずかちゃんに袖なし白ワンピースを着せていたのび太くんは、なかなかにいい趣味をしている。
現実ののび太くんは泳げないけど、夢の中ではヨットの操縦も華麗にこなせる完璧人間になっていたぞ!
アニメオリジナル展開のおかげで生まれた、出木杉くんと安雄・はる夫コンビの絡みはなかなか珍しい。
原作でもめったに見られない組み合わせだ。
そして、あんな短時間(?)のあいだに、
ダンボール工作で巨大戦艦をつくった安雄たちは地味にすごいんじゃないかと。
やっぱり男たるもの、人生で一度くらいはでっかい船を動かしてみたいものですよね。
あの戦艦には、ヨットやクルーザーを華麗に乗りこなすのとは、また違った男のロマンがつまっています。
とはいえ「戦艦安雄・はる夫(仮名)」は、ビジュアルのカッコよさを追い求め過ぎたあまり、
出木杉くんのセーリングのような機動性をまったく持ち合わせていなかった事が、そのままヨットレースの敗因にも繋がってしまった。
あんなゼンマイ仕掛けみたいな動力だけじゃ、仮に最後までハンドルが折れていなかったとしても確実にビリだったと思う。
見た目のインパクト部門があったら確実にナンバーワンだったんですけどね。残念!
スキをついて、のび太くんのダンボールヨットの強奪に成功したジャイアンとスネ夫。
しかし、調子に乗って魚屋さんの前を何度も往復した結果、ダンボールの船底が濡れて沈没するという悲惨な最期を迎えるのでした。
海などでよく見かける本物のヨットがダンボールで作られていないのって、濡れたら大変なことになっちゃうからなんですね。
なるほど、たいへん勉強になりました。
今度自分がヨットを作る時は、耐水性のある素材でつくってみようと思います。
そんなわけで、一本目の感想はここまで。
恐怖のたたりチンキ(コミックス40巻収録)
2本目は、2019年8月30日放映分の再放送。
ドラえもんのひみつ道具『たたりチンキ』をつかって、様々なうらみを晴らすんだ!
このお話の詳しい内容については、当時の感想記事をご覧ください。
可愛いネコちゃんをいじめたんだから、ジャイアンに関してはあれくらいの罰は当然だとしても、
のび太くんがマンガを捨てられた原因の9割くらいは自分のせいである。
『たたりチンキ』の開発者は、この道具が私怨で使われることを想定していたんだろうか?
今回のび太くんが召喚した「マンガのおばけ」も、
「所有者がちゃんと勉強していれば自分がスクラップにされることは無かった」と知ったら、ターゲットをのび太くんに切り替えて襲いかかってきそうだ。
そもそも「モノを大切に扱っていないこと」がオバケ出現の基準になるなら、
部屋の隅で長いこと「積ん読」にしているマンガや小説でも『たたりチンキ』を垂らせば、恐いオバケになってしまう可能性は十分にあります。
皆さんも夜中にオバケがあらわれないよう、
コレクションに感謝をしつつ、日頃の整理整頓やホコリ落としくらいは欠かさないようにしておきましょう。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●ドラドラニュース●
6月はジャイアンの誕生月!
なので、今週のエンディングは「ありがとう、オーレ!」を放送。
我らがジャイアンの誕生をお祝いしていました。
誕生日仕様のED映像を作るためにジャイアンのシーンだけをまとめて編集する作業、なんか楽しそうだ。
自分もいっぺん参加してみたいです。
■次回予告■
次回の放送は6月8日。
「かがみでコマーシャル」「かわいい雨傘の物語」の2本をお送りします。