2019年8月30日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
来週のドラえもんは2時間スペシャルをお送りするため、金曜7時の通常放送は今週が最後です。
恐怖のたたりチンキ(コミックス40巻収録)
真夏の夜の怪奇! ジャイアンの枕元にバケネコがあらわれた!
怪物の存在におびえたジャイアンは一睡もできず、バケネコを倒すつもりが自分のママを倒して怒られるなど、さんざんな目にあってしまった。
そんなジャイアンに対し、ドラえもんは「いじめたクロネコのたたりだから謝るべき」とアドバイスをするのですが・・・。
実はこのクロネコの祟り騒動。
ドラえもんが『たたりチンキ』をつかって、ジャイアンをこらしめるためにおこなったものでした。
クロネコがドラえもんに言いつけたのか、それともドラえもんがそのいじめ現場を見ていたのかはわかりませんが、とにかくそういうことです。
あと、ジャイアンのママがピンク色のかわいいパジャマを着ていたのはけっこう意外でした。
普段は怖そうなイメージのある方ですが、あの人の中に隠された乙女の部分を見れた気がしますね。
それにしても、いまドラえもんを見ている子供たちは
『たたりチンキ』の「チンキ」がどういうものなのか、おそらく分からないんじゃないか?とアニメを見ながらちょっと考えてしまった。
同じチンキ系の道具だと『デカチンキ』もあるけど、これだって名前だけ聞いてもピンとこなさそうだ。
この前、Twitterで、
竹とんぼの存在を知らない少年たちが「タケコプターの『タケ』ってなんだ?」と悩んでいた・・・という内容のつぶやきが話題になっていた。
アニメドラえもんは現代の設定もそれなりに取り込んでいるので、
『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』と比べて舞台設定の時代錯誤感が激しくないイメージがありますが、
ひみつ道具の元ネタになったものが今どき見かけないモノだったりすると、やっぱり若干の時代錯誤感がでてきてしまう。
『タイムふろしき』の「風呂敷」や『わりこみビデオ』の「ビデオ(VHS)」あたりは、
今の子供たちが元ネタになったアイテムの存在そのものを知っているのかどうか、けっこう危ないような気がする。
以前『能力カセット』が、一回だけ『能力ディスク』にネーミングがかわったように、
あんまり現代っぽくない名前のものは、思い切って違うネーミングに変える勇気も必要そうだ。
でも、「チンキ」を今のお子さんでもわかるように言い換えるなら、どういうのがいいんだろう?
『オイル』とかかな・・・?
話を本題に戻しましょう。
『たたりチンキ』を空き地にいた犬に使ってみるなど、終始面白がっていたのび太くんでしたが、
自分のマンガがママに捨てられたことを知るやいなや、さっそく私怨で『たたりチンキ』を使い始めるのでした。
予告なしで子供のマンガを捨てるママもアレだけど、
勉強もしないでマンガばっかり読んでた自分にも問題があることについては、いっさい触れない方針でいくぞ!
そして今回のアニメではオリジナル展開として、
のび太くんが捨てられた漫画を救うため、古紙回収のリサイクルセンターまでどこでもドアで追いかけるといったくだりも。
そして、プレスされた古紙の中から
「ニャンピース」の5巻72ページの切れ端を発見。無事自分のマンガの死亡を確認したのでした。
のび太くんの漫画が死んだことは正直どうでもいいけど、ドラえもんで『ONE PIECE』のもじりネタが出てきたのには流石に驚きました。
集英社の作品を勝手に持ち出して、大丈夫なんだろうか?
あと、ドラえもんが空き地の犬にエサを与える際に、
ボタンを押すだけでドックフードが湧いて出てくる謎のエサ皿を出していたのがかなり気になった。
ドラえもんは説明もなくしれっと出してたけど、アレも実は22世紀のペット用品だったりして。
で、肝心の物語のほうは、
のび太くんがいつも自分に怒ってばっかりの学校の先生を『たたりチンキ』で祟ろうとするも、逆に自分のオバケに逆襲されて終わるというオチでした。
原作通りですね。
のび太オバケを一喝して追い払った先生はスゴい。
そして、先生のパジャマの柄がヒヨコ柄だったのはもっとすごい。
あれは自分のセンスで選んだパジャマなんだろうか?
ジャイアンのママといい、寝間着にはその人の隠された一面が出てくるものなのかもしれない。
「あなたの選んだパジャマのデザインで深層心理がわかる!」みたいな心理テストとかやったらウケそうな気がする。
でも、そんな程度の心理テストだったら、既にどっかがやってるんだろうなあ。
そんなことを言いつつ、1本目はおしまいです。
レプリコッコ花火(コミックス35巻収録)
2本目は、小さいサイズながらも欲しいもののレプリカが作れる道具『レプリコッコ』が登場!
ドラえもんによくある、これが現代社会に広まったら日本経済が崩壊しそうな道具のひとつである。
「コッコや、これをたのむ」「にわとりにみせるのおことわり」といった、やたら記憶に残るセリフが飛び出してくる回でもあります。
物語の冒頭では、
のび太くんが読みたいマンガとして「しょうねんたんていクナン(作:青山強情)」というタイトルの漫画が出てきた。
何かどっかで聞いたことのある名前の漫画ですが、
ドラえもんのイントネーションだと、どうやっても「ええーっ!コナンの新刊!?」としか聞こえなかったので、
漫画『ドラえもん』と同じ出版社の作品とはいえ、フツーに実名を出しちゃうのか? とかなりあせってしまった。
前述の「ニャンピース」といい、Mステっぽい番組にマンウィズっぽいグループが出ていたりと、
今週のドラえもんのパロディの攻めっぷりがやたら強めだったのは、
「来週でゴールデン撤退するから」という、完全な「やり逃げ」の意識でやっていたからかもしれない。
あと「クナン君」登場と同じ回にスネ夫のママが出てきたのには、さすがに笑いを禁じ得なかった。
高山みなみさんはアフレコ現場でクナン君の姿を見て、何を思ったんだろうか?
間違って産んでしまった怪獣に追い掛け回されるというオチだったのですが、アニメでは途中からオリジナル展開に突入。
スネ夫くんも『レプリコッコ』を使った怪獣映画もどきをつくって楽しんでいましたが、
怪獣が口から放ったビームによってスネ夫のママが命より大切に育てていた花壇の花が全部燃やされるという、想定外の悲劇も起きてしまった。
特撮映画のまねごとをやりたい時は、周りに邪魔なものがない安全なところでやりましょう。
あと、スネ夫は「模型のカタログ」や「テレビの特撮番組」を見せることで、
さまざまな建物や生きた怪獣を産み出していましたが、
アレって実際にやったら雑誌やテレビのタマゴが生まれるだけなんじゃないか?と思ってしまった。
まあ、そんなつまらないことにいちいちツッコんでたら話がすすまなくなっちゃいますね。
配達中の事故で足をケガして花火大会に行けなくなったジャイアンを元気づけるために、
『レプリコッコ』で即席の花火大会を開催してくれたドラえもん達。
どうも「ジャイアンの自転車の前にクロネコが飛び出してきたこと」が、今回のケガの原因なようですが、
そのジャイアンの自転車の前に立ちふさがったクロネコがAパートのクロネコにそっくりだったのは、気のせいだろうか?
当然、あれが同じクロネコとは限らないし、時系列も違う可能性もありますが、
今回のBパートがAパートの後のお話だとしたら、
あのクロネコはジャイアンから詫び魚まで貰って食べたのにまだ復讐心が消えてなかったという解釈もできてしまう。
なんとタチの悪いネコだ。ネコなのにタチが悪いとはこれいかに。
どちらにせよ、今週のジャイアンは2本ともクロネコが原因でかわいそうな目にあったというシンクロが起きていたということで。
ドラえもん達はジャイアンが行くはずだった花火大会の花火のタマゴをつくり、
それをハンマーで叩き割って打ち上げるという、粋なはからいをしていた。
アニメだけのオリジナル展開とはいえ、『レプリコッコ』が打ち上げ花火もタマゴにできちゃうのはすごい。
ひみつ道具の特徴と夏っぽいお話をうまく絡めた、なかなかいい脚本だと感じました。
このまま物語のほうも、友情に涙するジャイアンの姿で終わるのかと思っていたのですが、
うっかり混じっていたネズミのレプリカのタマゴを割ってしまったドラえもんがパニックになり、
そのまま花火とともに、夜空へ打ち上げられてしまうという展開でジ・エンド。
ギャグマンガにおける「打ち上げ花火」をネタにした回にありがちな、実に王道的なオチだ!
正直、スネ夫の家でネズミのタマゴが作られちゃってた時点で
だいたいのオチがうっすらと予想はできてたけど、まさかこんなベタオチで終わるとは思いませんでしたわ。
「た~まや~!」ならぬ、「ド~ラや~!」という謎のかけ声で締められたのも実によかったですね。
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまでです。また来週。
■次回予告■
次回は「お引越し記念!ドラえもん誕生日スペシャル」と題した豪華2本立て2時間スペシャル!
「未来の迷宮 おかし城(キャッスル)」「[再]謎のピラミッド!?エジプト大冒険」をお送りします。
金曜ゴールデンラストのドラえもん、お見逃しなく!
前回のドラえもん感想:ドラえもん感想(立体パズルハンマー&サンタイン)
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