もくじ
■今週からの『トニカクカワイイ』について
明日発売のサンデーから『トニカクカワイイ』はとても大事なシリーズとなりますので、どうぞよろしくお願いします。 #トニカクカワイイ pic.twitter.com/qJWSsyWGT3
— 畑健二郎@トニカクカワイイ (@hatakenjiro) 2021年2月9日
週刊少年サンデーにて好評連載中の作品である『トニカクカワイイ』は、
今週から、司さんの過去を描くシリアス展開に突入するそうです。
今回の新展開をおこなうに当たっての背景については、
作者の畑健二郎先生自らがPIXIV FANBOXのメンバーシップ記事で語られているので、ここで詳細を話すのは避けますが、
今週からの新展開は、この『トニカクカワイイ』という作品を語る上で、
かなり重要なシリーズになっていくとのこと。
(※過去にあった「ウソあらすじ」の例)
シリアス展開に突入したことで、単行本には収録されないにも関わらず、
なぜか毎週サンデー本誌に掲載されていた「ウソあらすじ」が今週から載らなくなったことからも、その本気さがうかがえます。
<「ウソあらすじ」について>
【重大展開進行中】
— 少年サンデー よしなか (@4_4n_aka) 2021年2月9日
本日発売サンデー11号!
『トニカクカワイイ』141話掲載です。
タイトルは「千年の孤独」。
それにちなんで本誌から消えてしまったものがあります。
その答えは…ぜひ読んで確かめてみてください!
単行本では味わえない孤独を分かち合えるはずです。 pic.twitter.com/VjOF6Ui0HY
たしかに、あのウソあらすじはシリアス展開をやる上でかなりジャマな存在になりそうだったし、
そもそも通常回ですら、ウソあらすじの必要性はそんなに感じられなかった。
でも、何故か「ウソあらすじ」はほぼ毎週載り続けていた。
それが無くなってしまうんですから、今回の新展開は本当に重要なシリーズになっていくのでしょう。
「司さんの過去」については、これまでにも作中で何度か触れられてはいたのですが、
現在の『トニカクカワイイ』は、ナサくんと司さんの甘い結婚生活を中心にお送りしているため、
ここからシリアス展開を描き切るとなると、作品の雰囲気も大きく変わってしまいそうなので、ちょっとした不安もあります。
しかしこれは、作品のアニメ化など、
そんな展開を描いても許されるほどに『トニカクカワイイ』の人気が安定したことで、
作者の畑健二郎先生も「自分がやりたいと思ったこと」を描く覚悟がつけた、むしろ喜ばしい出来事なんじゃないかとも思っています。
あと、最新話にも出てきた「竹取物語」のくだりや、ナサくんに渡された「月の石」の存在、
『トニカクカワイイ』のサブタイトル「FLY ME TO THE MOON」などを見るに、
この度のシリーズでは、「月」も司さんの過去に何かしら関係してくるのではないか?と考えています。
畑先生のもうひとつのサンデー連載作品『アド アストラ ペル アスペラ』も、
主人公のふたりが「月」まで辿りついたところで連載が休止状態になっているのですが、
今後連載が再開した暁には、『トニカクカワイイ』の内容がこちらの作品に取り入れられる可能性があったりする・・・のかもしれません。
そして、2019年に公開された『映画ドラえもん のび太の月面探査記』も月がモチーフのお話だったりするので、
これも今後の『トニカクカワイイ』と共通点があったり・・・する?
とにかく、これからの展開を楽しみにしていきたいです。
■(幕間)ドラえもんパロディ紹介のコーナー
ちなみに上の画像は、ずっと前に見つけていたのに、
タイミングを逃がして紹介できてなかった『トニカクカワイイ』のドラえもんパロディです。
どんな言葉を言わせようと、
セリフの最後に「(ドラえもん風)」とつけておけば、なんでもドラえもんが言っているっぽくなる。
これはすごい発見なんじゃないかと思っていますよ!(ドラえもん風)
■『オルムズト・ナジャの小部屋』について
去年の5月に『オルムズト・ナジャの小部屋』という、YouTubeチャンネルを開設しました。
<チャンネル解説の経緯について>
この『オルムズト・ナジャの小部屋』。
当初の予定では、
「ガッツリと作りこんだ漫画動画を毎日更新するチャンネル」としてやっていくつもりだったらしいのですが、
記念すべき1本目の漫画動画を完成させるまでに1か月近くもかかってしまったことにより、その計画はあえなく頓挫。
その後、ふとしたきっかけから、
『ハヤテのごとく!』のカバー裏おまけのような掛け合いコントをする作風の動画チャンネルを勢いでスタート。
動画専門の編集スタッフさんを雇っていたとはいえ、
最終的には、週刊連載を抱える身でありながら、動画を2か月間毎日投稿し続ける偉業を成し遂げたのでした。
この頃の畑健二郎先生は、
Twitterで「100日後に結婚する2人」の連載もやっていたので、当時の仕事量はとんでもないことになっていたハズ。
そんな状況の中、思いつきで始めたチャンネルゆえに動画のストックもまったく無く、
毎日撮って出し状態で動画を投稿していたのは、本当にすごい事です。
このチャンネルを見始めた当初は、
スケジュール確保のために「『今日の動画はお休みです!』『えー!!』と叫んだ後に爆発して終了」みたいな手抜き動画(再生時間:5秒)を連発するんじゃないかと思っていたのですが、
YouTubeの定番「メントスコーラ」に失敗してみたり、商品紹介をしてみたり、
登録者数稼ぎでスカートをプレゼントしようとしたり、そのスカート動画がその後削除されたり、
サブチャンネルを作ってみたり、漫画家あるあるを語ってみたり、
チャンネル開設前に作っていた唯一の動画ストックを放出することになったり、
その後、唯一の動画ストックに声優さんのボイスがつくことになったり、
本来やりたい動画ができなかったので、その代わりに手書きイラストをあだち充先生へプレゼントしてみたり、
辛いカップ麺を攻略しようとした結果、普通にメシ食ってるだけの動画と化したり、
ガチ恋キャラを語っていたはずがいつの間にか感動回になっていたり、
未だに後編が公開されていない(2020年2月現在)、第1回キャラクタードラフト会議(前編)が行われたりなど、
それなりのクオリティを保った、実に多種多様な動画をお送りしておりました。
これほどの企画力と発想力があるからこそ、
週刊少年漫画誌の人気漫画家として長年やっていけてるのかなあと思ってみたり。
ちなみに、チャンネル開始当初の『オルムズト・ナジャの小部屋』は、
あえてそのチャンネルの存在を公にせず、『トニカクカワイイ』第11巻のカバー裏を見た人しかたどり着けない仕様となっていたのですが、
中には「『ハヤテのごとく!』の関連動画を見ていたら、勝手にこのチャンネルがおススメに出てきてくれたので辿り着けた」という強者も存在しており、
自分の中で、あらためて『ハヤテのごとく!』の人気の根強さを感じさせるエピソードにもなったのでした。
■『オルムズト・ナジャの小部屋』のその後
『オルムズト・ナジャの小部屋』は、2か月間にわたった毎日投稿の終了宣言をしたのち、
そこからさらに約2か月ほどの充電期間を経て、再び新作動画を投稿。
しかし、畑先生は2か月間の毎日投稿で相当のダメージを負ってしまったらしく、
上記の動画の中で、YouTubeの新作動画をコンスタントに制作するどころか、
前述の『100日後に結婚する二人』の単行本作業すら全くできていない状態に陥っていることを告白。
そんな自らの現在の状況を、
「『まんが道』で足塚茂道が富山に帰省した際に、気の緩みから全く原稿が描けなくなってしまったくだり」に例えながら、わかりやすく解説しておりました。
これは『まんが道』を読んでいない人にとっては、あまりよくわからない例えだとは思いますが、
『まんが道』を読んだことがある人ならば、絶対にピンとくる例えだと言えますね。
そして、2021年2月現在の『オルムズト・ナジャの小部屋』は、
作者の畑先生が『トニカクカワイイ』のアニメ化などで忙しいこともあってか、動画投稿は実質休止状態となっておりますが、
最近は動画編集の手間を減らすために、
『ハヤテのごとく!』のキャラ・三千院ナギのアバターを使い、声をボイスチェンジャーで通しての生配信をするスタイルも模索しているようです。
なお、先日行われたコラボ生配信では、ボイスチェンジャーに不具合が発生してしまい、
三千院ナギのアバターが畑健二郎先生の肉声そのままで喋っているという、非常にシュールな光景が流れてしまっていたことを、ここに書き残しておきます。
(4/21:追記)
4月16日に発売されたコミックス15巻のカバー裏にて、
「コロナの影響で編集スタッフを招集できず、動画投稿も滞っている」との近況が明らかになりました。
世の中が落ち着いたら、また動画投稿を再開してください。
みなさんも『まんが道』を読みましょう。
なお、『100日後に結婚する二人』の単行本は、2021年2月現在も発売されておりません。
これに関しては、ゆっくりやっていただくしかないですね。
■おしまい
というわけで、『トニカクカワイイ』や『オルムズト・ナジャの小部屋』のことを、
思いつくままに、かなり雑に語ってしまいました。
この記事を読んで気分を害された方がいましたら、本当に申し訳ございません。
ただ、『オルムズド・ナジャの小部屋』については、
毎日投稿をしていた頃からずっと好きな動画チャンネルだったので、
稚拙な文章ながら、当時の思い出話を書くことが出来たのはすごく満足しています。
また、新作動画がアップされる日がやってくるといいですね。
では最後に、『トニカクカワイイ』第137話に登場していた、
「スネ夫としずかちゃんにしか見えない2人」を見ながら、皆さんとお別れしたいと思います。
さようなら。