第107話「道場破り現る」
第108話「公家打法 毬打ちショット」
10月13日放送の、テレ玉藤子Aアワー(第55回)の感想です。
『忍者ハットリくん』は「埼玉県議会中継」放送のため、お休みとなっております。
ちなみに来週もボートレース中継のため、『忍者ハットリくん』の放送はお休みです。
アニメハットリくんは全700話くらいあるのに対し、
アニメのプロゴルファー猿は全143話しかないので、ちょっとくらい休んでおいたほうが両番組の話数の帳尻があうって感じなんでしょうかね。
プロゴルファー猿、あと35話で終わっちゃうのか・・・・。
ということで、今週は『プロゴルファー猿』の感想のみ。
前回「あなたとは永遠の敵になるでしょう」発言をした紅蜂さんが
影プロを育成する施設・シャドートレーニングセンターの所長になったとか、
そのシャドートレーニングセンターに、ゴルフ特訓道場をやめた岩鉄が参加していたとか、いろいろなことがあったのですが、
今回はゴルフ特訓道場に道場破りにやってきた謎の男・斉明寺高麿の存在がすべての印象を持っていってしまった気がする。
こんなやつ、原作にいたっけ??
公家ゴルファー・斉明寺高麿、気球からさっそうと登場!
彼はその見た目のとおり、
かつて平安貴族の間で流行った遊び「万利宇治(まりうち)」をヒントにした技「毬打ちショット」を得意としており、
今回の対戦の場となった「日本庭園を模したコース」との相性もよかったのか、
序盤の段階では、慣れないクラブに苦戦する猿丸よりも遠い場所にボールを飛ばしていた。
日本庭園コース内の壁に弾かれ、竹やぶのなかにボールを入れてしまった猿丸に対し、
「だが、そのほうは竹やぶの中でおじゃったな。気の毒にのう。」
「まあ、竹やぶの中でかぐや姫に出会う幸運があるやもしれんて」
「いや、雀のお宿で化け物の入ったつづらをプレゼントしてもらうのも一興でおじゃるのう。オホホホホ・・・。」
といった、とっておきの公家ジョークを飛ばすなど、
斉明寺高麿はゴルフだけでなく、キャラクターの仕上がり具合も完璧なようである。
まさか平安時代からタイムスリップして現代にやってきたわけでもなさそうだし、
いったい彼はなにを思って、公家のキャラクターでゴルフをやろうと考えついたんだろう?
ちなみに、前述の「万利宇治(まりうち)」をググってみたところ、
プロゴルファー猿関連のものしかヒットしなかったので、おそらくこの文化自体は創作かと思われますが、
実際に平安時代では、「毬杖(ぎっちょう)」なるゴルフによく似た遊びがあったらしいので、
おそらくアニメスタッフは、ここから「公家ゴルファー」の着想を得たのではないかと。
それにしても、
『プロゴルファー猿』で、平安時代の遊び文化にほんのちょっとだけ詳しくなれるとは思いませんでしたわ。
学びのヒントは、いつでも意外な場所に転がっている。
斉明寺高麿がこれまで公にされていなかった「日本庭園コース」の存在を知っていたり、
所長室に置いてあるハズだった猿丸の愛用クラブ・雷電がなくなっていたりと、
「ゴルフ特訓道場に内通者がいること」がほぼ明らかになりはじめたところで、物語は次回へつづく。
今回の雷電を盗んだ犯人も、あのサングラスの男だったりするんだろうか?
そんなわけで、今週のテレ玉藤子Aアワーの感想は以上となります。
次回の『プロゴルファー猿』の放送は、1週間後の10月20日。
『忍者ハットリくん』は、さらにもう1週間後の10月27日からの放送再開です。
お楽しみにー。