第125話「ダーティジミー」
第126話「ツキに見放された男」
12月15日放送の、テレ玉藤子Aアワー(第64回)の感想です。
ではさっそく、今週の『プロゴルファー猿』の感想のほうへいきましょう。
ちなみに今週の『忍者ハットリくん』は「埼玉県議会中継」放送のためお休みです。
また来週逢いましょう。さよなら。
前回、死闘の末にプロテストへの挑戦権を得た猿丸。
しかし休むヒマもなく、はぐれ影プロ・ダーティジミーが挑戦状を叩きつけてきた!
これまで数多くの影のプロゴルファーと戦い続けてきた猿丸ですが、
今回の対戦相手である、ダーティジミーが過去の影プロたちと決定的に違っているところ。
それはなんと、ゴルフで「イカサマプレー」をしてくるところだ!
過去に登場してきた影のプロゴルファーたちは、
そのほとんどが特徴的な見た目やプレースタイルをしていましたが、
紳士のスポーツである「ゴルフ」をプレーする者として、決してイカサマをする選手は出てこなかった。
しかし、アニメ第126話にして、とうとう普通のズル行為をしてくるやつがあらわれてしまいました。
これはとても悲しいことです。
さらに、ダーティジミーは、
そのイカサマプレーが原因で影の組織から追放されていたらしく、
今回の猿丸の試合も、ミスターXの名前を借りて勝手に申し込んでいたものだった。
「猿を倒して、その手土産とともに影プロに復帰してやる」と意気込みを語っていたダーティジミー。
イカサマが原因で影プロをクビになったんだから、
たとえ猿相手にイカサマで勝ったとしても、ミスターXは絶対に復帰を許してくれないと思うぞ。
典型的な、自分のどこが悪いのかわかってないタイプだ!
猿丸もプロゴルファーを目指す立場になったので、
そろそろ影プロからの挑戦状はすべて無視しちゃってもいいんじゃないか?とも思うのですが、
「たとえプロテストに合格してプロになったとしても、影プロに勝てんようじゃ一流のプロとは言えんやないか」と謎理論を言い放ち、今回の挑戦を引き受けてしまった。
そもそも、一流のプロが影プロと戦わないといけない理由はまず無いだろうし、
ちょっと前に猿丸がゴルフ特訓道場に入らされたのも、
彼が影プロと戦い続けたことで変なクセがついてしまい、普通のゴルファーとの試合にめっぽう弱くなってしまったからである。
いちおう「普通のゴルファー」対策として、
ゴルフ特訓道場では普通のゴルフクラブでもいいショットが打てるように特訓していたのに、
いつの間にか木製クラブを再び使いだしちゃったので、けっきょく何にもならなかったような。
どうも猿丸は、まだプロを目指す立場としての自覚が足りていないような気がするぞ。
ダーティジミーは、氷川博士の弟子・時田と手を組み、
勝負の会場である「大崩カントリー」のコンピューターシステムを悪用。
人工的に起こした突風で猿丸のボールが飛ぶのをジャマしたり、
降雨機能を利用して、大量の雨水で猿丸のボールを押し流したりするなど、
仕掛け自体はダイナミックだったけど、やっているイカサマ自体はかなりしょぼかった。
なんだか、大掛かりな仕掛けでものすごく無駄なことをやっているような気がするぞ。
そんなギミックを使わずとも、時田が飛んできたボールを拾ってグリーンの近くへ放り投げでもして打数を稼いだほうが手っ取り早かったんじゃないのか?
あ、一応言っておきますと、
ダーティジミーと共謀していた助手の名前が「時田」なのは、おそらくジミー時田のもじりなんじゃないかと。
今だったら、あの助手の名前も「大西」とかになってそうです。
まあ、そんなジミーのイカサマが通用するわけもなく、
最終となる第9ホールで、色々あったのちに猿丸が勝ちました。
そして、無断で試合をやっていることを知った
影プロのボス・ミスターXの乗るヘリの存在に気づいたダーティジミーは、恐ろしさのあまり完全なるギャグ顔になってしまうのでした。
この人、ミスターXがやってきた後にどうなったんでしょうかね。
さすがに命を奪いはしないだろうけど、ゴルフ団体のいろんなところに根回しして彼が一生ゴルフ大会に参加できないくらいにはしていそうだ。
とりあえず、ダーティジミーが影プロに復帰できる可能性が限りなくゼロに近くなってしまったことだけは確かです。
そんなわけで、今週の感想はここまで。
次回の放送は12月22日となっております。お楽しみに。