第145話「三人のパットメン」
第146話「若葉ちゃんと勝負」
3月9日放送の、テレ玉藤子Aアワー(第75回)の感想です。
今週の『忍者ハットリくん』は「埼玉県議会中継」放送のためおやすみ。
『新プロゴルファー猿』のみの放送となっております。
『新プロゴルファー猿』になったらオープニングも全部流してくれるかなと思っていたのですが、
やっぱり放送尺の都合上、オープニングは全編カットのままでお送りするようです。
AbemaTVで配信するときの藤子アニメ(OP・EDカット)みたいな仕様、なんとなく気持ちが締まらないから困るぞ。
今週の『新プロゴルファー猿』1本目は、3パットメンが登場!
3人同時にパットができる3連パターを使った変則ゴルフ対決に勝つことで、彼らに奪われてしまったおっちゃんの18金パターを取り戻すことができるのか!?
おっちゃんが自慢していた「18金パター」の名称が「18禁パター」に聞こえてしまい、
ちょっとドキッとしてしまったのはナイショだ。
自分はゴルフにまったく詳しくなかったため、
「18金のパターなんて、おっちゃんもまたすごく悪趣味なもの買ったなぁ」とか思ってしまったけど、実際にそういうパターはあるらしい。
18金パターは、どれもだいたいお値段が20万円近くするっぽいので、
そりゃおっちゃんも「パターを取り返してほしい」と泣きながら猿丸に縋ってくるわけだ。
3パットメンさんは、いわゆる「影のプロゴルファー組織」の人間というわけではなく、
ただ単に全国をワゴン車で巡り、その土地土地のゴルフ場を荒らす趣味を持っているだけの三兄弟であった。
自分たちの好きなゴルフを毎日出来る生活は楽しそうだけど、
3パットメンみたいな生き方は羨ましいかと言われたら、別にそうでもなかったりする。
生活費とかも、今回のように変則ゴルフ対決で手に入れた高価なゴルフクラブを換金して稼いでいるに違いない。
一度見たら動揺間違いなしな「3人同時パッド」を見せつけることで、相手のパッティング・ミスを誘うやり方は、意外とうまい作戦かもしれないぞ。
3パットメンとの3人同時パット対決は、
相手側のミスと、お姉ちゃんの手作りドーナツのおかげで、猿丸・中丸・大丸が勝利を収めることができた。
3人同時拍手で猿丸たちの勝利を讃えていた3パットメン。
なんだ、いかつい外見のわりに意外といい人たちだったんですね。
原作では、この後に猿丸たちが蛇の巣カントリーに行っていたりするのですが、
アニメ『新プロゴルファー猿』だと、3パットメンの出番はここで終わりなのかなあ。
今週の2本目。
ゴルフ歴20年なのに娘にゴルフで負けてしまったおっちゃんに泣きつかれた猿丸が、
なくなく若葉ちゃんとゴルフ勝負をするお話です。
おっちゃんは「ゴルフの奥深さをわからせてほしい」「ゴルフの尊厳を守るため」とか言ってたけど、
ただ単にこれ以上ゴルフで娘に負けて、バカにされるのが嫌だっただけなんでしょうな。
まじめにゴルフの特訓をして、努力と経験の差で娘に勝とうとするよりも、
自分よりもゴルフがうまい人に頼んで、若葉ちゃんの鼻っ柱を折ってもらったほうが手っ取り早いという考え方だ!
しかし、猿丸がゴルフ初心者である若葉ちゃんとそのまま戦ってしまうのもアレなので、
猿丸には「左腕だけを使って打つ」「目隠しで打つ」など、中丸発案のハンディ・キャップがコースごとにつけられていた。
猿谷ゴルフ場のコースを熟知している猿丸だからこそ跳ね除けられそうなハンデだったけど、
あまりにも重すぎるハンデによって、猿丸が負けてしまいそうな場面もあった。
猿丸に対する不条理ハンデの数々のせいで、
じつはウラで猿丸が勝てないようなハンデにするよう、若葉ちゃんが中丸と密約を交わしているんじゃないか?と、少し疑ってしまったぞ。
そんなハンデをも跳ね除け、なんとか若葉ちゃんに勝つことができた猿丸でしたが、
愛娘を負かしたことに腹を立てたのか、
依頼主であるハズのおっちゃんが「若葉相手に本気で勝負しやがって、このバカタレェ!」と逆ギレしてくる、なんとも理不尽なオチに仕上がっていた。
なんで、約束通りゴルフで勝ったのに、こんなことを言われなくちゃいけないんだろう?
マンガみたいな泣き方をしながら、
「ワイがいったい何をしたっちゅうんや~~~!!!」と嘆いていた猿丸が、かわいそうで仕方がない。
自分から物事を頼んだ身でありながら、少しでも不満があったらキレてくるとか、
今週の2本目のおっちゃんは、まるで『忍者ハットリくん(アニメ)』の三葉ケンイチ氏のようであった。
こんなことばっかりやってると、周りの人たちからどんどん嫌われていくぞ!
というわけで、今週の感想は以上です。
次回のテレ玉藤子Aアワーは3月16日放送予定となっております。
『忍者ハットリくん』も来週から放送再開だ!