記事にするのがだいぶ遅れてしまいましたが、
松虫あられ『自転車屋さんの高橋くん』第2巻が発売されています。
2人の間で起こるさまざまな出来事を通し、
1巻の頃以上に、限りなく恋人同士の関係に近づいていく高橋くんとパン子さん。
高橋くんはパン子さんのために
6時間かけて岐阜から東京まで車を走らせてくれるなど、今巻も良い人っぷりを発揮していた。
高橋くんレベルになると、困っている人を見たら知らない人でも同じことをしてくれそうですが、
基本「自分の中での特別な人」じゃなければ、ここまでやってくれないと思うんですがねえ。
いちおう高橋くんからは「付き合っている」との発言もありましたが、
パン子さんの様子をみるに、お互いが恋人同士という気持ちにはまだまだ至っていないように感じましたね。
そんな2人の関係ですが、この第2巻ではかなり気になる終わり方をしていた。
高橋くんの過去も含めて、いろいろ動き出しそうな今後の展開。
はたして、次の3巻ではどうなるのか?
そういえば、
今まであんまり気にしていませんでしたが、この漫画の舞台って岐阜県だったんですね。
岐阜と言えば、アニメ映画『君の名は。』の舞台でもあります。
高橋くんもパン子さんも「自分の住んでいる県が舞台だから」という理由で、公開当時に映画館まで見に行ってそうだ。
個人的に第2巻で好きなところを挙げると、
高橋くんとパン子さんがデートで「毛塚治(けづか・おさむ)展」に行くくだりが、グッときました。
自分も漫画はすきなので、デートスポットに漫画絡みの場所を選んでくれるのは普通にうれしいです。
「毛塚治(けづか・おさむ)」というのは、
おそらくこの世界における手塚治虫先生のポジションにあたる漫画家さんなのでしょう。
せっかくの日曜日のデートで「手塚治虫展」に行こうとするところに、高橋くんの人柄がにじみ出ていますし、
それに付き合ってくれるパン子さんも実にいい人だ。
ただ、自分も恋愛経験は少ないほうですが、
彼女が漫画オタクではない限り、恋人との貴重なデートで「手塚治虫展」を選ぶのはあんまりよろしくない気がする。
手塚治虫に対してあまり興味のない人がこの手のイベントに行っても、ただただ退屈をしてしまうだけの可能性がかなり高い。
自分のトークだけで、
手塚治虫のことを何も知らない女の子を飽きさせないようにするのは、かなり難しそうだぞ。
でも、高橋くんもパン子さんも、
「好きな人同士だったらどこに行っても楽しい」みたいな雰囲気になっているんでしょうかね。
ふたりの周りには、常に幸せな世界がひろがっている。
そして、第2巻でもドラえもんの話題がいくつか。
お母さんも「ドラえもんが好きな人」というイメージで高橋くんのことを覚えていたようです。
同僚のキミちゃんも、ポン子ちゃんに対して何か特別な気持ちを持っていそうな気がするんですけどねえ。
とりあえず、キミちゃんには幸せになっていただきたい。
というわけで、今日のところは以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。おしまい。