2020年10月17日放送分 ネタバレ注意!
ジ~ンと感動する話(コミックス9巻収録)
またしても、テストで0点をとって落ち込んでいたのび太くん。
しかし、先生から貰った「目が前向きについているのはなんでだと思う?」「前へ前へと進んでいくためだ」「常に明日を目指して頑張りなさい」という言葉に大感激。
その感動を他のみんなにも伝えようとするのですが、
のび太くんの伝え方がヘタだったせいか、誰も興味を持ってくれない。
先生のように「言葉」で人を感動させたかったのび太くんは、
『ジーンマイク』をつかって、なんとか他人の心を動かそうとするのですが・・・。
のび太くんが語る「感動した言葉」の意味がまったく理解できず、目を白黒させていたドラえもん。
世の中にはエピソードトークのうまくできない人間がたくさんいますが、どうやらのび太くんはその系統の人間らしい。
エピソードトークもうまくできないようじゃ、
何かのきっかけで「アメトーーク」に出ることができても、他の芸人にいじられるだけで終わってしまうぞ。
まあ、のび太くんはトーク番組に出る予定もなさそうなので別にいいんですが。
この『ジーンマイク』は、
どんなにしょうもない発言であろうが、マイクを通してしゃべることで、聞く人の心をジーンと感動させることができる道具である。
その原理としては、
『ジーンマイク』で何かを喋った時に出てくる「感動周波電波」によって、人を感動させてしまう仕様になっているらしいので、
べつに誰かの発言じゃなくとも、「車のクラクション」などといった「音」でも感動的なものに聞こえてしまう。
なんかこの手の、他人の脳みそに何かしらの影響を与える系の道具はちょっとコワいぞ。
宗教のえらい人がこの道具を使ってたらどうしよう。
あと、もしも自分がバーチャルユーチューバーになったときに、
『ジーンマイク』を使って生配信したら、自分の発言に感動したリスナーさん達によってスパチャがものすごい額稼げそうだな~とか一瞬思っちゃったけど、
ひみつ道具を使ったお金儲けは、タイム・パトロールにしょっ引かれる可能性があるので絶対にやめましょう。
こういう悪い事を考えちゃうような人こそ、
先生からのありがたい言葉をもらって改心すべきだと、我ながら思います。
ちなみに『ジーンマイク』は感度もやたらいいらしく、
顔に向けて何かしらの言葉をつぶやいただけでも、近くのひとたちを無駄に感動させまくっていた。
あのマイクって、電源のオンオフ機能がないんだろうか?
一方その頃、のび太くんの近所の公園では、加藤カケルなる若手俳優がドラマの撮影にやってきており、
人気スターの姿を目の当たりにしたしずかちゃんは思わず「ウキーッ」と感動の声をあげていた。
約14年前(2006年)にこの話がアニメ化された際は、
速水もこみちさんと相武紗季さんが本人役として出演していましたが、今回は佐藤健さんの名前をもじったと思われる謎の男が登場。
自分の中では、今回の『ジーンマイク』のお話で、
『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌を務める菅田将暉さんっぽい名前の人が登場するんじゃないかと踏んでいたのですが、予想は見事にハズれてしまった。
『ジーンマイク』に出てくる役者さんのキャラ名は、いまの時代を映す鏡なのかもしれません。
しかし、そんな加藤カケル人気も、
のび太くんが『ジーンマイク』越しに自らの「屁」の音を轟かせてしまったことにより、あっという間に終了。
オナラの音に感動したギャラリーたちは、
恥ずかしがって逃げるのび太くんを、ひたすら追いかけていくのでした・・・。
まあ、話はこれで終わるのですが、個人的に気になっているどうでもいいポイントとして、
のび太くんは『ジーンマイク』をズボンのお尻のポケットに入れていましたが、
ジーンマイクのマイク部分にはダイヤモンドみたいな形の飾りがあるので、
「尻ポケットにマイクを入れたら、あの飾りのとんがっている部分がお尻に突き刺さって痛くなったりしないのかなあ?」と、原作を読んだ時から思っています。
『ジーンマイク』をポケットに入れたいときは、
マイク部分ではなく、「持つところ」をポケットに入れた方が安全な気がしました。
はい、自分で感想ブログをやっていると、こういうどうでもいいことを長々と書けるところがいいですね。
おしまい。
●ドラドラニュース●
先週は『STAND BY ME ドラえもん 2』情報をお届けするためにお休みでしたが、
今週はちゃんと「ドラえもんのえかきうた(今回で3週目)」のコーナーがありました。
ドラえもんも2週間ぶりに描きました。
あやうし!ライオン仮面(コミックス3巻収録)
来週のドラえもんで『あやうし!ライオン仮面』をやるけど、ライオン仮面ってこんな顔だったっけ? pic.twitter.com/6BqP5E46Xq
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2020年10月10日
2本目は自分が知ってるライオン仮面じゃないほうのライオン仮面が登場する回だ!
なんで、ライオン仮面のキャラデザを変えちゃったんだろう?
もしかしたら、アニメスタッフ側がライオン仮面の元ネタを『タイガーマスク』だと勘違いしちゃったからなのかもしれない。
それならライオン仮面(新しいほう)が、
ただのライオンのマスクをつけたプロレスラーみたいになっているのもツジツマが合うぞ。
漫画「ライオン仮面」のつづきがどうしても気になってしまったドラえもん。
あまりに気になり過ぎた結果、
作者のフニャ子フニャ夫先生の仕事場に直接乗り込んでしまうパワープレイを披露しますが、
「作者も先の展開が思いついておらず、まだ1ページも漫画が描けていなかった」という衝撃の事実が判明してしまったのみ。
それでも続きが気になったドラえもんは、
「タイムマシンで来月号の『ライオン仮面』を読めば、先の展開がわかる」と思いつき、さっそく行動にうつすのですが・・・。
フニャ子フニャ夫先生はどうやら人気のまんが家さんなようで、仕事場に完成原稿待ちの担当編集さんを多く待たせていた。
この「仕事場に担当編集さんを多く待たせる」という職場環境は、
手塚治虫先生を題材にした漫画「ブラックジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~」でもよく見られた光景である。
フニャ子フニャ夫先生の職場環境も、
藤子F先生が手塚治虫先生のことをイメージしながら描いたものなのかは定かではありませんが、
実際、昭和の人気まんが家さんはこんな感じで多忙な日々を送っていたってことなんでしょうね。
今の漫画家さんは自宅からでも漫画のデータを送れるので、
担当編集さんも完成原稿を求めて何日も仕事場に泊まり込む・・・なんてことも無さそうです。
いや、未だに原稿はアナログ派の人や、
誰かが監視してないと漫画執筆をサボるような奴の仕事場には、今でも担当編集が直接乗り込んでいるのかもしれないぞ。
とにもかくにも、この回はフニャ子先生と同じ「漫画家」である藤子F先生が描く、
漫画家としてのリアル感が存分に伝わってくるエピソードなので、本当におもしろいです。
今回のお話は、フニャ子先生のポジションを、
脳内で自分の好きな漫画家さんに当てはめてみるとより楽しめると思うので、ヒマな人は是非やってみてください。
まあ、そんな話は置いておくとして、
ドラえもんがタイムマシンで読みにいった来月号のゴロゴロコミックには、表紙にライオン仮面が描かれていた。
「ライオン仮面の弟のオシシ仮面が助けに来る」という新展開で繋いだことによって、
なんとか来月号の原稿は間に合ったようですが、
ヘタすれば、表紙はライオン仮面なのに本誌では「休載」という、
インターネットで確実にイジられまくってしまうような失態をやらかすところだったと考えると非常におそろしい。
そりゃ、あの担当編集も必死になっていたわけだ。
それにしても、
ドラえもんが来月号の漫画雑誌をフラゲして、その内容を喋ろうとしていたのを見て、
なんだか、「キン肉マン」の例の騒動を思い出してしまうところがあった。
まさか、あの騒動の蒸し返し目的でこの話をアニメ化したとかだったら、ものすごく嫌だぞ。
ドラえもんみたいに、学校で人気漫画のネタバレしてクラスの人気者になってる奴も、よくいましたね。
とりあえず、自らの「語り」だけでみんなをハラハラさせていたので、
少なくともドラえもんは、1本目ののび太くんよりはエピソードトーク能力があると見ました。
アイデアがまったく出なくなったフニャ子先生に頼まれ、
未来のゴロゴロコミックを買い続けるドラえもんでしたが、
オシシ仮面がやられたり、その翌月にはいとこのオカメ仮面が出てきたりなど、
明らかに先の展開を考えていないエピソードばかりが続いており、これにはその展開を描いた本人であるフニャ子先生自体も呆れるばかりでいた。
どうせ毎月「未来のゴロゴロコミック」を買うくらいなら、
もうちょっと未来の本屋に行って、完結しているハズの「ライオン仮面」の単行本全巻まとめて買ってきちゃえば良かったのに。
でも、もしかしたら、
「ライオン仮面」は最終回まで読んでも、ライオン仮面の親戚縁者が登場し続けているのかもしれない。
とんでもなくヒーローの多い家系になってそうだ。
ちなみに「オカメ仮面」の姿は原作でも描かれておらず、
今回のアニメでその姿が(おそらく)初お披露目となったわけですが、オカメの仮面を取ったらけっこう美人そうなビジュアルであった。
仮面を外されたオカメ仮面が「グエーッ」ってなるところ、ちょっと見てみたかった気もする。(問題発言)
過労で倒れてしまったフニャ子先生の代わりに「ライオン仮面」の続きを描きうつすことになってしまったドラえもん。
「ぼくのうつした漫画が雑誌になる。その雑誌をまたぼくが買って読む。この漫画の本当の作者って誰なんだ!?」と叫びながら終わっていく、SF(すこし・ふしぎ)なオチだ!
絵柄の違和感ですぐにバレちゃいそうな気がするけど、そこは大丈夫なんだろうか?
それこそ、たかや健二先生が代筆したときの『ドラえもん』みたいになっちゃってそうだ。
こうなったら、雑誌の描きうつしなんかやるより、
未来のフニャ子先生の仕事場から完成原稿を直接かっぱらうというのもひとつの手かもしれませんよ。
ぜったいに怒られると思うけど。
そんなわけで、今週のドラえもん感想は以上です。
●ドラドラニュース●
・4週連続で「ドラえもん 2021年カレンダー」を毎週100名、合計400名の方にプレゼント。
詳しくは番組公式サイトにて。
・今週からエンディングが『STAND BY ME ドラえもん 2』主題歌の「虹」仕様に。
冒頭では菅田将暉さんもVTR出演をしていましたが、映画公開が一回延期になったことを考えると、あれはいつ収録したやつなんだろう?
■次回予告■
次回の放送は10月24日。
「誕生!?大統領のび太」「マッド・ウオッチ」 の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(弓やで学校へ&写真入りこみスコープ)
次回の感想:ドラえもん感想(誕生!?大統領のび太&マッド・ウオッチ)